DC0657 ポーランド 1890年代 ベントウッドトリプルループバックチェア
サイズ | 幅 360mm 奥行 400mm 高さ 820mm 座面高 440mm 座面奥行 340mm |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
おぉ・・何というすばらしいベントウッドチェアなのでしょうか・・。
今から100年前、19世紀末から20世紀はじめにかけて、オーストリアからポーランドあたりで製作された、
スーパーレアなコレクタブルズ・アンティークです。
う~ん、椅子マニアの筆者ですら見たこともない、
なんとも複雑なフレーム構造です。
メーカーは不詳ですが、このようなハイレベルのベントウッドチェアが当時、生産できたのは、
元祖“トーネットThonet”か、曲げ木家具の強力なライバル(後の親会社)“JJコーンJJ Kohn”、“ムンドスMundus”、
あるいは“フィスケルFischel”くらいしか考えられません。
あたかも1867年、パリ万博でトーネットがその名を上げたデモンストレーション用の椅子(=エンドレスチェア)かのような、
大変良くできたチェアです。
というよりも、良くできすぎていますね・・。
気がつきましたか?
いくら、当時、家具業界が花形産業だったとはいえ、
競争が激化しつつあったベントウッドチェアのマーケットで、こんな椅子がコスト的に見合っていたのでしょうか?
ハート型をした座面に呼応するかのように、リングストレッチャー(4本の脚をつなぐ輪)もハート型をしていたり、
背の一筆書きのような曲げ木は、良く見ると普通の椅子の2倍もの素材が使用されていたり、
ジョイント箇所が多く、組み上げに大変手間のかかる構造をしていたり・・。
とても量産家具だったとは思えないのですが・・。
ここからは筆者の推測ですが、このコンディションのよさから見ても、
デモンストレーション用の展示品だったのではないでしょうか?
もしくは商品開発時の試作品とか・・。
だとしたら、大変な貴重品ですね!
かの「世界帝国」とまで称された、当時のトーネット社のプロトタイプ、なんていったら
いつかものすごい価値になりそうですね、いや、きっとそう・・?
次のオーナー様が見つかるまでは、当無銘の椅子の“アイドル”にしておきます。(笑)
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
1900年ごろの大変珍しい高級アンティークです。
素材はかなり質の良いヨーロピアンビーチが使用されています。
複雑なカーブをこれほどに曲げきった素材、技術のチェアは、
探すのも困難だと思います。
現代ではここまで手間のかかるの曲げ木を製作している工房はありません。
というよりできないと思います。
コスト面、技術面、素材の耐久性等の点から、製作のリスクが非常に高いためです。
ましてやアンティークともなると、これだけのレベルものは皆無に等しいと思います。
ベントウッドチェアをお探しの方は必見の逸品です。
としては入荷時、細かい傷が全体にいくつかございました。
ただ、どれも曲げ木の負荷によるはじけとは違い、構造に影響するものではありませんでした。
そういった細かい傷のいくつかは補修を行いました。
アンティークの味の範囲を逸脱しないような傷は、あえて残したものもございます。
塗装は全体的に均一な艶があり、まずまずのでしたが、
表面には細かい凹凸があり、細かく見ると若干気になるところもありました。
大掛かりな補修は行わず、まずはさらっと全体をサンディングしてならしてやり、
艶出し程度にシュラックニスのポリッシュ塗装で仕上げました。
表面は加工前に比べてかなり滑らかに仕上がっています。
がたつきやぐらつきはジョイントの締め直しでしっかり補強いたしました。
日常使用に耐えられる程度には強度もあります。
座面はオリジナルのケインシートです。
奇跡的ですが切れはありません。。
張替えの必要はまったくない、実用十分なオリジナルケインワークです。
でも、もともと強靭な素材ではありませんので過度な衝撃は避けましょうね。
普通にお使いになる程度は問題ないと思います。
最後は英国直輸入の天然蜜蝋ワックスで磨き上げて仕上げました。
仕上がりもグッドで素晴らしい高級品です。
是非お勧めしたい究極のアンティーク・ベントウッドチェアです。
(Restorer/KB)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
この先、このような博物館クラスのベントウッドチェアと再びお目にかかれる日が来るのでしょうか・・?
しかもこのようなパーフェクトコンディションで・・。
メーカーは座裏に刻印がなく、不詳ですが、
仕様から見て、トーネットの東ヨーロッパエリアの工場で製造されたものでは、と考えております。
東ヨーロッパ諸国のトーネットの工場は第二次世界大戦後、政府に接収されてしまいましたが、
当時、トーネット社の屋台骨を担っていた生産基地でした。
・・それにしても、希少な“トリプルループバック”(私語です)のデザインで、状態も完璧で、
アンティークとしての商品価値は申し分ありません。
しかも100年近く前の椅子ながら、鑑賞用途だけではなく、実用にも耐えうるだけの強度も兼ね備えております。
質実ともに「無銘の名作椅子」と呼ぶにふさわしいお品と評価しております。
今後、もはやこのようなベントウッドチェアはお目にかかることがないかもしれません・・。
アンティークベントウッドファンの方、ぜひこの機会をお見逃しなくご検討くださいませ!
(Sales/YM)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | ベントウッドトリプルループバックチェア | |||
品番 |
DC0657
|
管理番号 | Lot09-3_0719 | |
販売価格(税込) | 63,000 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ | 幅 360mm 奥行 400mm 高さ 820mm 座面高 440mm 座面奥行 340mm | |||
送料ランク・重量 | ||||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
椅子/Chair
> ダイニングチェア/キッチンチェア
無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection > ベントウッド/トーネット |
商品プロフィール | ||||
原産国 | ポーランド | 年代 | 1890年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン&シェラックニス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | ポーランド | 年代 | 1890年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ローズウッド | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ミディアム系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 木 | |||
その他の素材のカラー | 素材色 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | あり | |||
交換・改造 | 少ない | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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