HA0138
イギリス
1800年代 スーパークオリティ マホガニーリージェンシー アームチェア
サイズ |
幅 580mm 奥行 580mm 高さ 865mm 座面高 475mm 肘掛高 670mm 座面奥行 445mm 座枠高 405mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
今から何と!200年以上前、19世紀初頭のイギリスで製作されたカーバーチェア(主人の椅子)です。
ジョージアンスタイルの流れを組む、リージェンシー期の芸術品になります。
正真正銘の「本物」です。
あまり出てこない時代のチェアですので簡単に解説させていただきますが、
このチェアがつくられた時代、イギリスの君主は、ハノーヴァー朝第4代君主“ジョージ4世George Ⅳ”(1820~1830)で、
彼は皇太子時代から“リージェント(摂政)”として政務を担当していたことで、
彼の時代は“リージェンシー”と呼ばれています。
その時代のデザイン、リージェンシースタイルの家具は後年のリプロダクション(復刻家具)として、
ヴィクトリアンの家具同様、世界各地でとても多く見られるデザインです。
ちなみにイギリス・ハノーヴァー朝の前3代君主は父王ジョージ3世、在位は1760年から1820年まで(通称ジョージアン)、
第5代君主は、1830年から1837年のわずか7年間君臨した実弟ウィリアム4世、
第6代君主は、かの“クイーン・ヴィクトリアQueen Victoria”で、
ヴィクトリア女王(1837~1901)はウィリアム4世の姪にあたります。
ヴィクトリアン様式の家具は頻繁に当サイトでもご紹介させていただいておりますので、
十分にご存知ですよね。
ジョージ4世の時代はウィリアム4世の時代とともに、
家具史的に有名なヴィクトリアンとジョージアンの時代に挟まれた、短命な時代。
そのため、デザイン様式としては産出された家具も少量で、家具史的にも地味な印象になってしまっておりますが、
それでも、英国家具の歴史を知るうえでは、とても重要な時代でした。
すなわち、ひとつには、ジョージ4世およびウィリアム4世の時代は前近代的な(手工業としての)家具産業が
その規模、技術力ともにピークを迎えていた時代であったこと、があげられます。
英国家具の「黄金期」と言えば、あのトーマス・チッペンデールたちが活躍した、
“ジョージ3世George Ⅲ”(1760~1820)の時代を指しますが、それは言ってみれば「発展期」。
職人の技術水準が向上し、産業として「成熟期」に入ったのはリージェンシーからウィリアム4世の時代だったようです。
ウィリアム4世の時代には、何でも熟練した家具職人が何と数千人規模!で存在していたとのことで、
家具産業が当時、イギリス最先端の“基幹”産業だったことが想像されます。
またリージェンシー/ウィリアム4世の時代の家具が重要である2つ目の理由として、
その時代に作られた家具が「最後の古典主義」様式の家具、と言われていることです。
次のヴィクトリアンの時代には、後に家具の量産化が始まり、
家具の一部では近代的な「工業製品」に成り下がってしまいました。
ヴィクトリアンの家具デザイン自体も、過去の様式を折衷した、
独自性の低いものであったことも挙げられています。
(決してレベルが低かったと言っているわけではございません。念のため。)
つまり、19世紀ヴィクトリアンの時代以降、商業製品としての家具が一般に普及します。
家具がまだ庶民には手の届かない富裕層の贅沢品だったり、椅子がその人の身分をあらわしていたりしていたのは
このリージェンシー/ウィリアム4世の時代が最後だったのです。
もちろん、デザイン性だけではなく、今では入手できないような銘木が使われていたり、
高い技術を持った「匠」でなければ製作できないような造形を伴っていたり、と
アンティーク家具ならではの品質も、この時代以前のものであればほぼ間違いなくトップレベルのお品です。
従って、年式に偽りさえなければ、リージェンシー/ウィリアム4世時代以前の英国家具は、
全て歴史的な芸術品、あるいは「過去の文化遺産」と断言しても良いと思います。
・・このチェアのデザインは、いわゆる“リージェンシー”(摂政)スタイル、
それも“オールドフレンチ”と呼ばれる、フランス“ルイ14世”様式の流れを組む正統なもので
伝統家具としての血統、製作者の主張、マニュファクチャーの水準、素材の等級・・、等
その全てが最高位に位置づけられるものです。
ダイナミックな曲線美は、歴史上最高級のマホガニー材、中米産スパニッシュマホガニーを贅沢にも削りだして構成。
そこには合理化、コストダウン、などといった思想などみじんもなく、
ただ、ただ、シンプルに、良い材料を最高の技術でつくった結果、創造された椅子になります。
2世紀近くもの間、大切に受け継がれてきたまさに「芸術品」。
その価値はこれからも長く受け継がれて行くことでしょう。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
200年前の最高級アンティークチェアです。
素材のマホガニーは色合いも美しいとても良質な無垢材です。
それも木肌のきめが細かく、赤みが強い ”スパニッシュマホガニー”と呼ばれる銘木級の逸材です。
現代において最高のマホガニー、“ホンジュラス” マホガニーが一般材だった時代の最高級材で、
”サーカシア・ウォルナット”や”ブラジリアン・ローズウッド” などと同様、
マホガニー材の中でも最高位に位置づけられる材料です。
スパニッシュマホガニーは比重が重く、歳月を経るほど赤銅色に変化し、磨けば磨くほど艶を増す特徴があります。
その銘木を、これだけの杢目とサイズで揃えられるとは、今では考えられない仕様です。
造形などもすべて無垢の本体を削り出したもので、見た目よりも相当大きな材料が必要になり、
お金に糸目をかけずにオーダーされたチェアであることが良くわかります。
さて、コンディションも入荷時より良好でした。
大切に扱われてきたことが伺われるように、傷やダメージもほとんど見られず、
塗装のコンディションも古艶ののった素晴らしい状態でした。
フルーティング(縦溝)と呼ばれる彫刻も、ほぼ当時の状態を維持しています。
ダメージなどはほとんどなく、小さな欠けや薄い傷程度で、19世紀のこれほど手の込んだ造形が
このレベルならほぼパーフェクトといって良いと思います。
座面生地は入荷時オリジナルのピンクモケット。
英国製と思われるカットパイル地で、多少の使用感や退色はありましたが、
気になる破れなどはなく再利用が可能な状態でした。
カラーもアンティークらしい感じのベビーピンクが良く似合っておりましたので、
お張り替えはせず、現状の生地をクリーニングしてご案内させていただくことといたしました。
座面の外れるドロップインタイプですので、将来的にも比較的安価で簡単に座面生地交換が可能です。
遠いお客様の場合には、座面のみ外して宅急便で当店あてお送りいただければ、
お張り替え後、返送させていただくことも可能です。
その他、クリーニングはひっくり返して脚の裏まで、全身徹底的に行なっておりますので、
200年前のものとは思えないほどきれいに仕上がっていると思います。
クリーニングはまずエアダスターで徹底的にホコリを叩き出しました。
デニム独自配合のウッドトリートメントを使用し、全体を拭き上げながら、
合わせて彫刻などの表面を細かく再度チェックしました。
座面生地に関しましては、界面活性剤を使用したドライクリーニングを行っています。
再利用にあたってはクリーンな状態かと思います。
構造面では、フレームにはしっかりとした十分な強度がありました。
全体的に大きな補修の必要はありませんでしたので、
当店では基本メンテのみ丁寧に行わせていただきました。
とはいえ、接合部はきちんと締め直し、ガタつきやぐらつきは補正しております。
また清掃は、隅々までしっかりと、ひっくり返しては裏の裏まで、
丁寧にクリーニングを行いました。
デニム独自のリンスドオイルでウッドトリートメントも行い、木部の状態も入念に整えております。
オイルステインで磨いて微小な傷のメンテナンスも行いました。
仕上げは全体を天然樹脂製のシェラックニスでコーティングし、艶やかにフィニッシュいたしました。
出荷前には塗装の完全乾燥を待ち、天然ビーズ(蜜蝋)ワックスでさらに磨き上げてお届けさせていただきます。
入荷時から素晴らしいコンディションに恵まれておりましたので
仕上がり具合も良好です。
これほどのお品にはそうは出会えない素晴らしいアンティークチェアだと思います。
コンディションもお勧めできるエクセレントクラスの超・一級品です。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
何と!!今から210年以上前の椅子です!
流れるような躍動感あふれる曲線のトップレイル(笠木)と、
高貴なフォルムのスプラットバック(背当て)・・。
200年以上経過したとはとても思えないコンディションで、
全く色あせることのない、それどころか、
ますます評価の高まっていきそうな、すばらしいフォルムです。
何とも言えない、
アンティーク・レッド・マホガニーの木肌の美しさ・・。
上品さの漂うこちらのお椅子を前にして、
しばし息をつめて見つめてしまいました・・。
アンティークピンクのモケット地もとてもマッチしています。
本当に、歴代のオーナー様がきちんと手入れをされ、大切に扱われてきたことが伺われます。
高価なチェアではありますが、これからお付き合いいただく長い歳月をお考えいただければと思っております。
どうぞお早めにご検討を!
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | スーパークオリティ マホガニーリージェンシー アームチェア | |||
品番 |
HA0138
|
管理番号 | Lc22-7_0516 | |
販売価格(税込) | 108,000 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 580mm 奥行 580mm 高さ 865mm 座面高 475mm 肘掛高 670mm 座面奥行 445mm 座枠高 405mm ※「座面高」は床からクッションの頂点までの高さを計測しています。 実際に座られた際の座面高は「座枠高」もご参照いただき、座面高~座枠高の範囲内とお考えください。 | |||
送料ランク・重量 |
Cランク 送料目安:7,535円~13,035円
(沖縄 18,865円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 椅子/Chair > アームチェア |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1800年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン&ニス&ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1800年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ウォルナット | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 布 | |||
その他の素材のカラー | 赤系 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 年代なり | |||
交換・改造 | 少ない | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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