DC1074 イギリス 1890年代 ヤコブ&ヨゼフコーンJacob and Josef Kohn No118 ベントウッドチェア
サイズ |
幅 415mm 奥行 520mm 高さ 880mm 座面高 470mm 座面奥行 375mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
今から100年以上前に作られた、大変美しいループバックのアンティーク・ベントウッドチェアです。
こちらは旧トーネットThonet社の前身、ヤコブ&ヨゼフ・コーンJacob and Josef Kohn社製、
大きなループバックが特徴なとても珍しいコレクションピース、No118になります。
量販モデルNo18のバリエーションに当たるモデルです。
ただし、こちらは19世紀後半ごろのモデルと思われ、トーネット社と合併した以降に作られたものと思われます。
座枠の作りがそのころ(すでに国有化された後)のトーネット社のもので、
JJコーンの刻印が既になくなっている点でそう推測できます。
モデルデザインのルーツがJJコーン社製で、なおかつ、トーネットには存在しなかったJJk社オリジナルモデル、
という点から、こちらのお品はJJコーン社の社名を品名に入れさせていただきました。
厳密にいえば、トーネットムンドス社の継承会社製というべきかもしれませんが、
コレクターの方でしたら、デニムの言わんとしている趣旨はお分かりいただけることと思います。
ちなみに、JJコーン社はもともと、トーネット社の「曲げ木特許」が切れた1869年、
満を持してスタートしたトーネットにとって最大のライバル会社でした。
後発企業でありながら、デザイン力、技術力ともに高く、
アドルフ・ロースの”ミュゼアム”チェア、ヨゼフ・ホフマンの”サナトリウム”のチェアなど、
多くの歴史に残る名作椅子を数多く輩出しました。
しかし、JJコーン社は20世紀にはいるとムンドス社と合併してコーンムンドス(1914年)となり、
さらに第一次大戦が終結した1922年にはトーネット社とも合併し、“トーネット・ムンドス”社と社名変更します。
そうした会社の変遷はいずれも経営的な事情によるところが大きかったようですが、
それ以上に、おそらく相互に商品開発上のメリットがあったものと思われます。
例えば、こちらのNo118。
オリジナルデザインはトーネット社のNo18になりますが、No18よりも長尺部材が必要になる高級モデルになります。
JJコーン社の19世紀末のカタログには既に掲載されているので、比較的古いモデルになりますが、
当時、トーネット社はJJKのNo118タイプは生産していませんでした。
ベースモデルのNo18はロープライスを売りにした商品で、世界の市場を席巻しましたが、
当時はそのように大量生産のための合理化、そして低価格が叫ばれていた時代です。
おそらく、トーネット社はコストのかかるNo118はあえて生産しなかったのではないかと思います。
筆者のイメージですが、トーネット社はあくまで「販売規模」を追求し、
JJコーン社は「商品価値」を追求していったように思われます。
大きくループしたこのチェアのデザインは、No18に似て非なるもの。
No18よりもデザイン性において優っていることは明らかで、
人気が低くてトーネット社は追従しなかったものでないと、推察できるからです。
つまり生産都合上の問題。
JJコーン社には多品種小ロットに対応できるだけの生産技術があったと思われ、No118のような商品が誕生できた。
一方、トーネット社は非効率な商品はどんどん廃番化されていった。
それゆえ、トーネット社としても、コーンムンドス社との経営統合は、
大きな相互メリットがあったと思われます。
まあ、私感はさておき、こちらのチェアは、JJコーン社がトーネットやムンドスと合併した後のNo118後継モデル。
まず市場には出てこない大変貴重なお品です。
ペーパーラベルや刻印はありませんが、これほど状態のよいNo118オリジナルモデルは、
もはや見つけることは難しいと思っております。
JJコーン社全盛期に製作されたオリジナルNo118を受け継ぎ、その商品品質の高さは素材の「質」を見ても明らか。
1世紀以上経過してもほとんど亀裂すら見せない素材のヨーロピアンビーチは、
標準的なベントウッドチェアよりも一回り太く、ふくよかに感じられます。
イギリスの”ウィングバックチェア”のように、座る人をホールドする大きな3次元曲線を描くループ構成は、
アンティークモデルならではの、芸術的なウィーンの曲線美。
当時としては衝撃的ともいえるほどのエポックメイキングなデザインだったことでしょう。
世間の評価も想像がつきます。
最高品質のベントウッドファニチャーを供給する一流メーカーの代表的なコレクションチェアシリーズ。
それがこのNo118になります。
クラシックな座面デザイン、脚の美しいシルエット、
通常のアンティークベントウッドよりも一回り太いフレームサイズ、など、
欧米のマニアたちが好むセールスポイントも満載です。
何よりもトーネットが作らなかった(作れなかった?)デザインですので、
骨董的価値はヨーロッパではSクラスです!
コレクティングファニチャーとしても、非常にコンディションの良い状態で維持されてきていて、
実用も可能なコレクションピースという点でもかなりポイント高いです!
いつか、日本でもアンティークベントウッドチェアが広く知られるようになった時、
こちらのチェアはきっと手の届かないほどの高級アンティークとなっていることでしょう。
デニムがお勧めできない理由は、まったくどこにもありません・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
19世紀末ごろのラージダブルループバックチェアです。
大変珍しいJJコーンNo118後継モデルになります。
これから先、二度とめぐり合う事がないかもしれない希少モデルです。
素材はビーチの無垢材が使用されています。
ベントウッドならではのヨーロピアンビーチなのですが、ちょっと普通のビーチ材よりも硬質な感じがします。
気のせいか「はじけ」(木割れ)も少ないような・・。
非常に設計精度の高さが必要になるバックレストデザインですから、
素材品質も重要なポイントだったはずです。
逆にコスト増でもあったはずで、当時は他社のデザインをパクったりパクられたりが当たり前の時代だったにもかかわらず、
トーネットがこのデザインのチェアを作っていなかったのは、このあたりにその理由がありそうですね。
さて、約100年以上経過している曲げ木椅子になりますが、大きく破損したような箇所も無く、
当時のオリジナル性はほぼ完璧に維持されていました。
とても貴重なアンティークと思います。
入荷時より全体的にはすばらしいコンディションでした。
全体としては薄いひびや軽い摩耗程度はありましたが、アンティークとしては「味」程度のもの。
メンテナンスで一蹴できる程のものでした。
構造的にも目立ったダメージはなく、塗装面でも比較的手の入れられていた状態でした。
なかなかこれほどのアンティークにめぐり合うことは難しいものと思います。
メンテナンスは基本メンテナンスをしっかり行うことで、より一層磨きがかかるものと思われました。
ベントウッドチェアは接合部分の多くが木ねじでのジョイントになっていますので、
緩みや破損がないかどうかのチェックを行い、すべて増し締めを行っています。
劣化しているネジについては、当店ストックものに交換し、
曲げ木のはじけ(薄いひび)や接着はがれはきちんと補修させていただきました。
座面などの形状変化も矯正したうえできちんと接着させています。
特に曲げ木の破損や回復不能な形状変化なども無く、構造面で大きな補修は必要ありませんでした。
実用強度にも特に問題はありません。
塗装面ではほぼ全面に渡り塗装の補修を行っております。
木肌のメンテを中心とした再塗装で、アンティークなりの色むらは残した仕上げとしておりますので、
アンティークらしさは失われておりません。
最後は塗装の完全乾燥を待って全体を天然蜜蝋ワックスで丁寧に磨き上げて仕上げます。
自信をもってお勧め出来る逸品です!
その他、脚の裏側までもきちんとクリーニング済みですので、全体が清潔な状態です。
最後は塗装の完全感想を待って天然蜜蝋ワックスで磨きあげて仕上げます。
全体的にクリーンで艶やかに仕上がっています。
素晴らしい稀に見るコレクターズアイテムです。
自信をもってお勧め出来るお品です。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
コレクターズアイテムのJJK社製ベントウッドチェアが入荷しました。
こちらのモデルはNo.118。
めったにみる事の出来ない大変貴重なお品だと思います。
状態も良く、大切に扱ってきたことがうかがわれるかのようなパーフェクトコンディションで、
これからますます色艶の美しさが増していくでしょう。
きっと将来的にもその価値は認められる椅子だと信じております。
ぜひこの機会にご検討いただければ幸いです。
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | ヤコブ&ヨゼフコーンJacob and Josef Kohn No118 ベントウッドチェア | |||
品番 |
DC1074
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管理番号 | Lc23-3_0748 | |
販売価格(税込) | 27,000 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 415mm 奥行 520mm 高さ 880mm 座面高 470mm 座面奥行 375mm ※1脚ずつ若干サイズが異なります。 | |||
送料ランク・重量 |
B/2ランク 送料目安:4,400円~7,040円
(沖縄 10,010円)
らくらく家財宅急便による配送:同ランクの椅子をもう1つ同梱できます。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
椅子/Chair
> ダイニングチェア/キッチンチェア
無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection > ベントウッド/トーネット |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1890年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン&ニス&ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1890年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ローズウッド | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | なし | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | A |
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