DC1109 ポーランド 1900年代 トーネットTHONET ベントウッドNo.8チェア
サイズ | 幅 410mm 奥行 535mm 高さ 905mm 座面高 480mm 座面奥行 370mm |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
大変希少なトーネットのベントウッドチェアが入荷しました!!
19世紀末から20世紀初めにかけてつくられた、コレクターズアイテムです。
このチェアを、「あれ? 何か様子がちょっと違うな」と思ったあなた。
・・あなたは相当なベントウッド通ですね。
こちらを、「何だ、トーネットのNo14じゃん」と思ったあなた。
あなたはごく普通のアンティークファンの方ですね♪
そう、こちらのベントウッドチェアはただのアンティーク・ベントウッドチェアではありません。
トーネットの代表作、No14に良く似ていますが、No14とはちょっと違います。
おそらく世界的にみても非常に現存している個体は非常に少ない、”クラシック・トーネット”の一つ。
正式なモデルコードを”No8”と呼称します。
マニアの方ならご存知の通り、あの世界を席巻した”No14”のプロトタイプにあたるモデルです。
おそらくアンティークとして日本に入ってくるのは初めてではないでしょうか。
筆者は10年ほど、日本の主要なアンティークショップをチェックしていますが、
未だかつて、日本でNo8を見たことはありません。
ところで、”クラシック・トーネット”とは、ミヒャエル・トーネットが生存中(1796-1871)にデザインされた、
トーネット社の最初期の曲げ木家具のレギュラー商品のことを指します。
一般的には、モデルコードNo1~20までのチェアと、ロッキングチェア、
そして、一部のテーブルと子供家具などを指しています。
それらが市場に出てくることも極めて少なく、出てきたとしても、
あっという間にコレクターたちに買い取られてしまい、
一般のアンティークファンの方たちの前に出てくることは、まずあり得ません。
特に、こちらのNo8につきましては、もともとNo14の前身という位置づけでした。
No14が開発されてほどなくして(20世紀初めころと思われます)、
ラインアップからドロップしてしまったモデルで、当時より存在した数が少なかったと推測されます。
今ではその存在は何年も確認できておりません。
No14が世に登場したあとも、しばらくはNo8の生産は続いていましたが、
No14よりも手のかかる高級仕様だったため価格も高く、
あまり販売数は多くはなかったのでは、と推測しています。
No14と同じダブルループの背をもちながら、No14とは違う太目で力強いフレームラインを持ち、
脚の付け根にはハンドメイドで削り込まれた飾り面がある、No14の高級モデルのNo8。
文字通り、「幻」のモデルといっても過言ではないと思います。
尚、トーネット社創業期のころの初期のベントウッド、”クラシック・トーネット”は、
現在、No4、No10、No14の3タイプしかつくられておりません。
初期モデルは、その製造がハンドメイドに近く、また非常に長尺な部材を必要とするため、
復刻は事実上困難といわれています。
No7000番台のモデルコードをもつ最初期のロッキングチェアなど、近年行われた復活プロジェクトにおいて、
日本円で3ケタに届く販売価格をつけなければならなかったという逸話もあるほどです。
おそらくは将来、新品でもアンティークでも、二度とお目にかかれることはないであろう、このNo8。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/SD)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
ドイツ人コレクターの所有品だった貴重なベントウッドチェアです。
旧トーネット社オリジナルモデルのNo.8です。
さすが、コレクターズアイテム。
オーラすら感じるほどの存在感をもって入荷してまいりました。
素材はもちろんヨーロピアンビーチ材。
いつも感じますが、クラシックトーネットのビーチ材は現代のヨーロピアンビーチとは
ちょっと杢目が違うように感じられます。
素材もそうですが、アンティークのベントウッドと現代のベントウッドの最大の違いは、
材料となる丸棒の太さが現代は均一であるのに対し、
アンティークは、そのデザインに合わせ、1本1本削り込まれていて、
くびれがあったり先細りしていたりして、フレーム自体に美しいフォルムが備えられていること。
例えば、このNo.8と現代品を比べてみてください。
その笠木(背のトップ)のライン、脚のライン・・。
まさに「ウィーンの曲線」とも言うべき美しさです。
こちらはドイツのコレクターより入荷したモデルになりますが、
入荷時のコンディションは、当時ものとしてはベリーグッド級でした。
トーネット社の当時の刻印もしっかりと確認でき、
このNo.8が1880年代から1920年代につくられたオーストリア製であることがわかります。
もともとNo8はNo14の前身。
No14が開発される前のモデルですので、No14のプロトタイプという見方もできます。
そのため、No14が大量生産に対応した、完全なノックダウン(組み立て)モデルであるのに対し、
No8には当初、背もたれに一部手加工が必要な部分が残されていて、旧来式の家具に近いモデルでした。
後に、完全なノックダウンモデルに改定されますが、フレームはNo14とは似て非なるパーツを用い、
旧式の座面デザインを残していたりするなど、No14の上位モデルとして位置付けられていました。
No.8が製造されたのは、1850年代から1920年代にトーネット社がムンドス社に買収される前までの70年間ですから、
こちらは最終モデルに近いころの商品といって良いでしょう。
非常にオリジナル性が高く、間違いなくコレクターズピースです。
約100年程経過しているお品ですが、致命的な欠点は無く、
全体的にはフルレストアされたエクセレントコンディションといって良いと思います。
気になるケインシート(籐張り)の座面については、ドイツ現地で、近年に張り替えられているものと思われます。
専門のプロの手によるものと思われ、オリジナル通りに手編みで編まれているようです。
張替え後、ほとんど使用されていなかったのか、使用感もほとんど感じられない状態です。
外観には当て傷などが年代なりにありましたので、
そのあたりはデニムで1つ1つ丁寧に補修させていただきました。
その他のメンテナンスについては、躯体には大きな損傷がなかったため、
色あせていたフレームのリフレッシュと、接合部の締め直しを中心に、
基本メンテナンスをしっかりと行いました。
ベントウッドチェアは接合部分の多くが木ねじでのジョイントになっていますので、
ジョイント部に致命的なダメージがあることは少ないです。
こちらも大きな損傷はありませんでしたので、
緩みや破損がないかどうかのチェックを行い、増し締めを行っています。
そういった基本的なメンテナンスだけでも、アンティークチェアとしてご利用に不安は感じられず
構造的な強度には特に問題はありません。
接着を必要とする木部同士の接合部などについてはきちんと締め直しも行っています。
無垢の曲げ木なので、致し方ない程度の歪みや反りは若干見受けられますが、
がたつきやぐらつき、使用にかかわるご留意点などはありません。
塗装面には、全体的に目立ったような傷は特にございませんでしたので、
オイルフィニッシュといさせていただきました。
フレームは色あせや若干の使用感、細かい小傷などはありましたが、
良いあめ色にヤケていて、なかなか人工的な塗装では出しにくいいい感じの雰囲気になっておりましたので、
ステインなどは入れず、リアルな古艶を維持するよう、ナチュラルな状態でリフレッシュいたしました。
定期的に蜜蝋ワックスなどで磨き続けていただければ、良い状態を長く維持することができ、
これからもさらに長い年月使用できると思います。
もちろん、通常のデニムのアンティーク塗装の方がよろしければ、ダークなアンティークブラウンに
再塗装することもできますので、お求め時にその旨、お気軽にお申し付けくださいね。
※別途塗装代5,000円税抜のご負担をお願いいたします。
座面の裏側までもきちんとクリーニング済みですので、全体が清潔な状態です。
この後、お届け前には完全なオイルの乾燥を待って蜜蝋ワックスで仕上げを行います。
貴重なオリジナルトーネットのアンティークですので、細かなところまで、
手抜きなく、しっかりとメンテナンスに手を尽くしました。
自信をもってお勧め出来る逸品です!
担当職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/SD)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
非常に美しいベントウッドチェアが入荷いたしました!
希少性がとても高いモデル、オリジナルトーネットのNo.8です。
コレクタブルズの貴重なベントウッドチェアです。
現在も世界各地で生産され続けているベントウッドチェアですが、
そのルーツといえばオーストリア。
現ドイツ人のミヒャエル・トーネットがウィーンのカフェに広めたのが最初でした。
その美しい曲線美は、またたく間にヨーロッパ中のカフェシーンに広がり、
ベントウッドの生産もオーストリアからチェコ、ポーランドへと拠点を移し大量生産が始まり、
のちには北米、南米、そしてアジアへ、と世界中に拡大していきました。
今では私たちのごく身近に存在する、愛すべき食卓椅子です。
でも、元をたどれば・・、
ミヒャエル・トーネットが生きていた初期のトーネット社から、全ては始まっているのです。
しかもこのアンティークNo.8は、ベントウッドチェアを世界中に知らしめたNo14のプロトタイプともいえるモデル。
まさしく世界史に残る一里塚です。
アンティークベントウッドファンの方には、その価値の高さ、というよりも、
「所有する」という責任の重さが、充分お分かりいただけるものと思います。
とはいえ、軽くて丈夫なベントウッドチェア。
100年以上時を経てもこの姿です。
さすがですね!
質、コンディション、希少性ともに素晴らしいアンティークです。
椅子マニアの方、コレクターの方、ぜひお早めにご検討ください!
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | トーネットTHONET ベントウッドNo.8チェア | |||
品番 |
DC1109
|
管理番号 | Lot15-37_1219 | |
販売価格(税込) | 79,920 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ | 幅 410mm 奥行 535mm 高さ 905mm 座面高 480mm 座面奥行 370mm | |||
送料ランク・重量 |
B/2ランク 送料目安:4,400円~7,040円
(沖縄 10,010円)
らくらく家財宅急便による配送:同ランクの椅子をもう1つ同梱できます。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
椅子/Chair
> ダイニングチェア/キッチンチェア
無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection > ベントウッド/トーネット |
商品プロフィール | ||||
原産国 | ポーランド | 年代 | 1900年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | ポーランド | 年代 | 1900年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ローズウッド | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | 一部メンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | なし | ||
目立つ傷 | なし | |||
交換・改造 | なし | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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