ジョージアン マホガニースタンドミラー アンティーク家具・照明の専門店｜デニム アンティーク ファニチャー
MR0050
イギリス
1780年代 ジョージアン マホガニースタンドミラー
| サイズ |
幅 575mm 奥行 235mm 高さ 610mm 収納部内寸・幅 255mm 収納部内寸・奥行 180mm 収納部内寸・高さ 75mm ※ 詳しいサイズは、こちら | |||
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
何と今から230年前!
イギリス1780年代に製作された、英国家具の黄金期、”ジョージアン”様式のテーブルトップミラーになります。
・・ジョージアンの家具、それは現在の「全世界の家具のルーツ」、といっても過言ではないと思います。
18世紀、世界で最も家具製作の技術が進んでいた、ジョージ3世George III治世下のイギリス。
英国史上を通してみても、最も良質な家具が生産されていた時代、とされています。
そしてそのジョージアンの家具は、そのすぐれたデザイン、工法、そして生産技術が、ヨーロッパからアメリカに渡り、
時空を超えて全世界に伝播していきました。
その結果、近代の家具は、それぞれの国の風土に馴染みながらも、
根本的な木工家具の基本設計はほぼ全世界共通、といっても良いほどに集約されることになるのです。
もちろん、数千年にわたる家具史を経て、現代に至っている今の家具が、
それほど短絡的に成立したわけではありませんが、現代木工家具の基礎が18世紀のイギリスに求められることに、
疑いを持つ専門家は少ないのではないかと思います。
つまり、現代家具の「原点」はジョージアン、すなわち、ジョージアンの家具は今使っている私たちの家具の
マザーモデル、と言い換えることもできるのではないかと思います。
そんな歴史の一里塚が、今、この目の前に・・。
素材は無垢のマホガニー。
現在、世界三大高級材の一つとされるマホガニー材は、一般的にホンジュラス産マホガニーになります。
無論、ホンジュラスマホガニーはすでにワシントン条約で新たな伐採が禁止されている、
準レッドリスト(絶滅危惧種)指定の希少な銘柄です。
そんなホンジュラスマホガニーも、アンティークの時代、18世紀ジョージアンの時代では
特別な材料ではなく、汎用的な「一般材」でした。
当時は「マホガニーの時代」とも称されるほどの、マホガニー大流行の時代。
しかし植民地より最も価値ある家具材として輸入されていたのは、同じ中米産マホガニーでも、ホンジュラスではなく、
ジャマイカンウッドやキューパンマホガニーなど、旧スペイン領だった地方の、通称 ”スパニッシュマホガニー”でした。
歳月を経れば経るほど、赤銅色に輝くそのスーパープレミアムウッド=スパニッシュマホガニーは、
その杢、性質、加工性など、あらゆる点でホンジュラスを上回る稀代の銘木だったのです。
こちらのミラーは、そんな「マホガニーの時代」のど真ん中で作られたマホガニー家具。
当時の貴族階級のために作られた、最高級のオーダーメイド家具に、
どのようなマホガニー材が使われていたのかは、想像に難くないところでしょう。
見えない構造材の部分には、現代の私たちが良く目にする杢のマホガニー無垢材が確認できます。
あくまで想像ですが、構造材には、当時一般材だったホンジュラス産を使っていたのかもしれません。
いうまでもなくホンジュラスでさえ、現代では最高級のマホガニー材とされている銘木級の材料です。
その良質なマホガニー無垢ベースの躯体には、主要部分に薄くスライスされたマホガニー化粧材が、
装飾的に像着さています。
でも、こんなマホガニーの杢、見たことありますか?
多分、アンティーク家具業者さんだったら目になじみはあるかもしれません。
一方で、プロの材木業者さんであればあるほど、まず見たことないのではないかと思います。
巨木の少ないマホガニー材にあって、大きな「タケノコ」のような独特の杢を見せるスーパーマホガニー。
いったいこれは何なのでしょう?
分かる人が見れば必ずわかるこの銘木の杢目は、
アンティークにあってもそれほど多くみられるものではありません。
アンティーク上級者の方には、神々しいオーラすら感じられることでしょう。
同様にミラーフレームにも、ミラーの輝きを増すかのような、帯状の化粧張り、クロスバンディングが施され、
中央にはファニアー(扇形の化粧張り)、左右にはストリンギング(線象嵌)、と、当時の先端技術もてんこ盛り。
比較的、都会のエリアで製作されたことが想像できます。
脚元のターンドフットという4つの「丸脚」も、当時の最先端デザインです。
デザインも、ジョージアンらしいかなり高度な造形技術をベースにした、見事な立体デザイン。
現代だったら「フラッシュ家具」が得意とするような「樽型」の形状を、何と無垢の削り出しで実現しています。
今では考えられないほどの贅沢仕様です。
もちろん、2世紀半近く経過した無垢の手作り家具ですから、細かなご留意点はありますが、
それでも、貴族階級の家庭で大事に使用されていたと思われ、アンティークとしては、非常に良い状態です。
おそらく、もともとは化粧台として、身だしなみを整える際につかわれていたお品と思われますが、
後年では、アクセサリケースなどとして寝室や玄関などに置かれていたものと思います。
今でもそんな実用家具としてお使いいただけますが、
ぜひ、人類の文化遺産として、次代に引き継いでいっていただければ幸いです。
アンティークの本当の魅力を知る、上級者の方に・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
200年以上の歳月が経過した最高級クラスのアンティークミラーです。
素材は当時のスーパーマホガニー。
2世紀以上も経た無垢の家具が、何事もないようにスムースに引き出しが出し入れできるなど、
現代の常識では考えられません。
よほど製作精度が高かったか、あるいは一切の変形を起こさない銘木級の良材が使われているか、
どちらかでしょう。
(おそらく両方でしょう。)
三つの引き出しがついたベース部分には、大変希少なマホガニーの無垢材が使用されており、
とても美しい木目の化粧張りが前面に施されています。
引き出しは当然のように、見えない背板や底板にまで、杢目のきれいなマホガニー無垢が使用されています。
フロント面のカーブも曲げ木ではなく無垢の削り出し。
大変贅沢な仕様です。
扱いも良かったようで、木肌には古艶も載っていて、
長い時間を生きてきた家具だけが持つことのできる独特の気品に満ちていました。
こちらはテーブルやデスクなどの上に置く、フリースタンドタイプのミラーで、
ミラーには専用の真鍮ねじが両サイドに付いて、ねじを締めることでその位置(角度)に固定が出来るようになっています。
ただ、入荷時には一方のネジがキチンと締めこめない状態でした。
ここは要調整の必要がありました。
スタンド部分は長年の使用によってベース部分とのつなぎに若干のゆるみがありましたが、
メンテナンスで実用に耐えうる強度は確保できそうでした。
その他、全体を一通りチェックしましたが、小傷や小さなへこみもありましたが、
年代を考えればグッドコンディションといえると思いました。
設計もシンプルですし、自立のバランス的には全く問題はありません。
ミラーはオリジナルのアンティークミラーです。
230年以上前のものではなく、いつの時代かに交換されたものと思われますが、
いずれにしても相当古いもののように思われました。
やや腐食の黒点や曇りもございましたので、ミラーは交換する予定でしたが、
さしあたって使えなくはないコンディションでしたので、一応、オリジナルミラーを再利用してご案内させていただきました。
将来的にも、ミラーは外して宅急便でお送りいただければ、いつでも交換可能ですので、
お使いになってから、交換の是非をお決めになってもよろしいのではないかと思います。
もちろんご希望がございましたら、新しい鏡に交換することも可能です。
※ご購入後1年以内でしたら、交換工賃は無償対応です。
ミラー代は別途実費でお見積もりいたします。
ということで、メンテナンスは構造補修から外観補修まで、フルメニューでしっかりと行っていく方針といたしました。
まずは、パーツごとに全体を分解し、クリーニングを行います。
木部のクリーニングには「CR0291 HOWARD クリーナフィニッシュClean-A-Finish 473ml」を使用します。
これによって木部は230年来の汚れを落とし、クリーンにリフレッシュされました。
もちろん落としきれない汚れなどは残っておりますが、全体的にはきれいな印象を持っていただけるものと思います。
ミラーのクリーニングは、「CR0247 Uncle Bill シャンデリアクリーナー」で入念に拭き上げています。
ミラーの位置を固定する金具は専用クリーナー、「CR0287 Uncle Bill カパー, ブラス&メタルポリッシュ 235ml」で
ぴかぴかに磨き上げています。
クリーンアップが終わった後は構造的な見直しを行います。
まず一番疲労が起きそうなスタンド部分とベース部分とのつなぎ部分。
ここは、さすがに長年の抜き差しで緩くなっていました。
これは接着してしまえば簡単にしっかりと固定できますが、それは修復作業としては最後の手段。
もともと抜き外しができる仕様だったようですので、その状態を再生いたします。
スタンドの支柱を差し込むほぞ穴が摩耗で広がっているようでしたので、穴を狭めるように埋木を施しました。
この簡単な作業で支柱はしっかりといたしました。
ただ支柱の角度(垂直)を完全調整するには、日本の気候にある程度なじませておかないと
調整後に位置が狂ってしまう可能性もあるので、現状は(撮影時は)支柱にまだ若干傾斜がついています。
この点は出荷時に微調整後お送りいたしますので、現状は未調整とご了承くださいませ。
特に調整は難易度の高い作業ではありません。
一方、前述のネジがキチンと締めこめない状態については、ミラーフレームを分解して、
ネジ受け部品をデニムにてワンオフ製作し、交換して枠内に埋め込みました。
これでしっかりとネジが締めこめられるようになり、きちんと固定できるようになりました。
引き出しはもともとスムースに出し入れできる状態でしたので、
微調整程度で良好な稼働状態を維持しています。
引き出しのつまみや丸脚も、230年前の貴重なオリジナルパーツと思われます。
脚は接地性もよく、がたつきぐらつきはありません。
木部の外観的なコンディションですが、やや塗装の疲れが見られる程度で
古い割には目立った傷などダメージはかなり少ない状態でした。
化粧張りの浮きなどもなく(もしかすると無垢?)塗装面としても全く問題はありませんでした。
ただ銘木級の珍しい、見事な木目ですので、これはやはりきれいに見せたいもの。
しっかりと全面塗装で仕上げることといたしました。
古い塗装面をはがし、木肌を平滑にするため、軽いサンディングをし、英国製のステイン塗装、
天然樹脂製のニスコーティング等、フルメニューを行います。
塗装の仕上がりは上々です。
もちろん、時代感は失わないように配慮しつつ塗装をしていますので、
きれい目になりながらもアンティークlらしさは失われてはおりません。
ちょっとこぶりの卓上ミラーで、実用性も高く、総無垢なのでそれなりに重量はありますが、
重さも見た目ほど重くはありません。
(重さの感じ方は人それぞれですが・・。)
設置場所を選びませんので、デスクやテーブルトップでドレッシングテーブルにしたり、
エントランスホールや洗面台、チェストの上に置いたりと、いろいろご活躍いただけそうです。
最後に塗装の完全乾燥を待って全体を天然の蜜蝋ワックスで磨きあげてお届けします。
全体的に艶のある美しい仕上がりになると思います。
自信をもってお勧めできる、とても貴重なコレクティングファニチャーです。
(Restorer/GT)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
何と!今から230年前に製作された正真正銘、ジョージアンのスタンド式のミラーです。
230年という時を経ても色あせない、華やかなレッド・マホガニーの色艶に、美しい杢目・・。
アンティーク・マホガニーならではの彩りです。
デスクやチェストの上に設置していただき、
コーディネイト型のドレッシングテーブル用途には、ぴったりです!
ミラー部分は、アンティーク特有のくすみがありますので、
気になられた場合は、デニムで新しく交換する事も可能です。
質、コンディション、希少性ともに一級のアンティークです。
18世紀のイギリスから21世紀の日本へ。
2世紀を超えても不変な価値をもつ人類の生活文化遺産です。
ぜひ次世代へ引き継いでいってください!
(Sales/TJ)
★EXTRA PHOTO
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スペック表
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
| 商品基本情報 | ||||
| 品名 | ジョージアン マホガニースタンドミラー | |||
| 品番 |
MR0050
|
管理番号 | Lc25-7_0305 | |
| 販売価格（税込） | 138,240 円 | 在庫数 | 0 | |
| サイズ |
幅 575mm 奥行 235mm 高さ 610mm 収納部内寸・幅 255mm 収納部内寸・奥行 180mm 収納部内寸・高さ 75mm ※ミラーサイズは、幅425ｍｍ×高さ330ｍｍです。 | |||
| 送料ランク・重量 |
Aランク 送料目安：3,190円～4,290円
（沖縄 5,720円）
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
| 商品分類 | クラス | |||
| デザイン | ||||
| ユース | ||||
| ランク | ||||
| カテゴリ | 装飾品/Decor ＞ ミラー | |||
| 商品プロフィール | ||||
| 原産国 | イギリス | 年代 | 1780年代 | |
| メーカー | デザイナー | |||
| 主要素材 | ||||
| 主要素材の材質 | ||||
| 主要素材の等級 | ||||
| 商品の無垢率 | ||||
| カラー | ||||
| 塗装・仕上げ | ステイン・ニス・ワックス仕上げ | |||
| その他素材 | ||||
| その他の素材のカラー | ||||
| メンテナンス状況 | ||||
| コンディション | 傷の程度 | |||
| 目立つ傷 | ||||
| 交換・改造 | ||||
| 実用性 | ||||
| 商品プロフィール | ||||
| 原産国 | イギリス | 年代 | 1780年代 | |
| メーカー | デザイナー | |||
| 主要素材 | ウォルナット | |||
| 主要素材の材質 | 化粧材 | |||
| 主要素材の等級 | １級 | |||
| 商品の無垢率 | 90％以上 | |||
| カラー | ダーク系 | |||
| 塗装・仕上げ | ||||
| その他素材 | ミラー | |||
| その他の素材のカラー | 素材色 | |||
| メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
| コンディション | 傷の程度 | 少ない | ||
| 目立つ傷 | 少ない | |||
| 交換・改造 | あり | |||
| 実用性 | あり | |||
| 商品評価 | ||
| デニムの総合評価 | ||
| 商品評価 | ||
| デニムの総合評価 | Ａ | |
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