HA0146 イギリス 1900年代 エドワーディアン インレイド マホガニーアームチェア
サイズ | 幅 510mm 奥行 500mm 高さ 940mm 座面高 455mm 肘掛高 655mm 座面奥行 380mm 座枠高 420mm |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
20世紀初頭のイギリスで製作された“アダム”スタイル系のエドワーディアンチェアです。
楕円形の背もたれと細身で優雅な曲線美が特徴的な、当時の高級サロンチェアになります。
※こちらのチェアはHC0437 エドワーディアン インレイチェア2脚と計3脚セットで入荷いたしました。
1901年から1910年までの間、イギリスではエドワード7世の治世下になりますが、
その期間を一般に“エドワーディアン”と呼称いたします。
この椅子はちょうどその“エドワーディアン”のころに製作された、
当時のオンタイムなデザインのダイニングチェアになります。
“エドワーディアン”のデザインは、良く言えば英国らしいスタイルですが、
ネガティブに表現すると我々東洋人にとっては、ヨーロッパ独特のややアクの強いデザイン、
と捉えられる向きもないことはないです。
でも、この椅子に関してはそんなアクの強さなど全く感じさせない、
プレーンですっきりとしたデコレーション&プロポーション。
万人受けが良いデザイン、というわけではありませんが、
少なくとも永くお付き合いいただくには“プレーン”なデザインが好ましいですよね。
とはいえ、こちらは英国の古典様式をしっかりと継承した伝統デザイン。
18世紀英国家具の黄金期、ジョージアンのアダムスタイルをリデザインした、エポックメイキングなエドワーディアンチェアです。
限界までシェイプアップした極細フレームの直線的なシルエットや、スペード型(鍬型)の脚先がついた先細りの脚(テーパードレッグ)などは、
アダムスタイル、エドワーディアンスタイル、両者に共通の特徴。
そして、「盾」をモチーフにしたかのようなオーバル型の背のデザインや、
ちょっと控えめながら、上から下までフレーム全周に効果的に演出されたストリンギング(線象嵌)は、
まさに「イギリスのルイ16世様式」とも呼ばれるアダムスタイルのアイデンティティ。
どちらかというと、「座る」ことよりも、「より美しく」に主眼を置いて作られた芸術品であることを感じさせます。
もちろん、古代ローマからの様式を受け継いだアダムスタイルならではの装飾も健在。
背もたれ上部中央に彫られているアカンサスデザインは、遠くギリシャ建築の柱頭の装飾に始まる植物の葉です。
長らくヨーロッパ全土で建築や家具のデザインに使われ、さらに中東やインドにも伝わり「唐草模様」となったとされています。
英国家具生粋のデザインです。
素材の質については言わずもがな、1世紀もの間、
この繊細なプロポーションを寸分の狂いもなくキープしていることが確かな証明でしょう。
木目の通った美しさの中に木材の強さが秘められています。
フレームに見られる繊細なマホガニー無垢のリボン杢は、明らかに植民地時代の中米産マホガニー材。
今や絶滅が危惧されている準レッドリストにも載る稀代の銘木、最高級の家具材です。
アンティークならではの素材品質、」といえるでしょう。
率直に言って最高級レベルのチェア、」とご紹介させていただきます・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
100年以上前に銘木クラスのマホガニー材で製作された高級サロンチェアです。
サイドチェア2脚と合わせて3点揃いで入荷いたしました。
こちらはアームチェアのご紹介になります。
ダイニングチェアとしてもお使いいただけるチェアになりますが、よくよく考えてみれば、
こんな細いフレームで、成人1人の全体重を支えられるなんて、すごいこと。
PL法などという製造責任を問われない時代だからこそ、作れたということもできそうですが、
女性でも軽く持ち上げられる軽量フレームで、1世紀もの間、実用に耐えられていたのですから、
いかに当時のハンドメイド家具の製作技術が高度だったか、また素材品質が高かったか、
よくわかる良い例ですね。
現代には、こんなに細い無垢フレームのダイニングチェアなど、決して存在してません。
優美な曲線が目を引くデザインに、背もたれやシート生地の直線が効果的に取り入れられ、
甘くなりすぎずにスッキリとかろやかな印象を受けました。
他の家具やカーテンなどとのコーディネートを考えるのが楽しくなりそうなチェアですね!
さて、入荷時のコンディションを確認しながら、メンテナンスの方針を決めてまいりましょう。
使われた状況が良かったのか、美しい彫刻やインレイは良くチェックしましたが、
小傷などは全体に少なく、1世紀前につくられたことを考えれば素晴らしい保存状態でした。
脚まわり等の大きなぐらつきもなく、いつも通の締め直しをしっかり施せば問題なさそうです。
座面生地は先ほど申しました通り、よく考えられてチョイスされた、
かなりハイセンスな組み合わせかと思われます。
経年による退色や使用感は致し方のないところですが、目立った損傷や汚れは有りません。
また、内部のクッションも稀少な馬毛のアンティーク仕様と思われますが、
現状では問題なく現役使用が可能です。
もちろん、お気に入りの生地があれば別ですが、急いでお張替えになる必要はないと思われました。
今回はオリジナルを保存することを優先してリフレッシュしていく方針にいたしましょう。
当面カジュアルにオリジナルシートでご利用いただき、お気に入りの生地が見つかったら交換する、
と、後年のお楽しみにしていただくのがよろしいのではないかと思います。
まずはエアーダスター等を使って徹底的にホコリを叩き出します。
裏側もひっくり返してクリーニングします。
この後、洗浄剤による洗浄は、塗装の後に行います。
続いて構造面での増し締めです。
クランプの力を借りてしっかりと固定し、正しい形をキープしつつ接合強化させます。
がたつきぐらつきは解消しています。
長くお使いいただけるしっかりとした状態ではありますが、
デザイン性最優先で製作された、繊細なアンティークチェアですので、
常識の範囲内でのご利用をお願いいたします♪
次に、作業中に汚してしまわないようしっかりと大切なシート全面をマスキングで覆ってしまいます。
その後、軽くサンディングを施して、積年の汚れや塗膜の濁りの原因となる古いニスを落としつつ、
小傷も均してしまいます。
続いてレッドマホガニーのオイルステインにて再度汚れを取り除きつつ、着色します。
もちろんアンティークらしい時代感は失わないように、十分配慮して作業いたします。
さらに英国から輸入しました伝統的なシェラックニスで塗装致します。
天然の無垢材でできておりますので木のパーツ各々に個性があります。
それぞれの木目や、繊維の向きや性質により、色の濃淡が現れる事があります。
薄く見える部分には再度着色し、全体に統一感を持たせるため見えかたを矯正してやります。
現代の塗料のように強制的に均一な色にするのではなく、アンティークの手法では“矯正”程度です。
この事がもどかしく感じる時もありますが、これがアンティークの良さである味を生んでいると思います。
次はマスキングを剥がし座面のクリーニングを行います。
ブレードの剥がれが有りましたのであらかじめ、しっかりと接着しておきます。
これで多少ゴシゴシ拭いてもOKです。
先ずはクリーニングの基本、水拭き。
ぬらしたタオルを固く絞り、表面的な汚れや、水溶性の汚れを落として行きます。
更に「CR0307 HOWARD Naturals アプホールスタリークリーナー 」を併用し、
水では溶けにくい汚れを浮かせて落とします。
座面もさっぱりときれいになりました。
構造面から細部に至るまで、全体を丁寧にメンテナンス致しました。
塗装が完全乾燥したのち、人にも家具にも優しい天然の蜜蝋ワックスで磨きあげて仕上げます。
担当職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/MJ)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
プロポーション、素材、技術、座り心地、
アンティークチェアとして全てがパーフェクトなクオリティを保っています。
座ってみて、「なるほど。」と納得しました。
非常にしっかりと、それでいて身体にやさしくフィットするラインをしています。
アダムスタイルと言えば、どちらかといえば実用性よりもデザインを産優先したデザイナーズ仕様。
しかしこちらのチェアでは、アームレストが短く、やや外向きのオープンタイプになっているのは、
お座りになる方が立ったり、座ったりがしやすいように考慮されているためです。
日常で使用するなら、こういう実用面での気遣いがうれしいですね。
きっちりと施されたマホガニーの曲げ木やレリーフは、
とても丁寧な仕事で、技術の高さを感じます。
ホールチェアやデスクチェアとして、また、午後の優雅な時間を過ごすラウンジチェアとして、
ぜひお使いいただければと思います。
ぜひこの機会にご検討ください!
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | エドワーディアン インレイド マホガニーアームチェア | |||
品番 |
HA0146
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管理番号 | Lc25-8_0312 | |
販売価格(税込) | 62,640 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ | 幅 510mm 奥行 500mm 高さ 940mm 座面高 455mm 肘掛高 655mm 座面奥行 380mm 座枠高 420mm | |||
送料ランク・重量 |
Bランク 送料目安:4,400円~7,040円
(沖縄 10,010円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
椅子/Chair
> アームチェア
無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection > 無銘の名作椅子 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1900年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン・ニス・ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1900年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ウォルナット | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 布 | |||
その他の素材のカラー | 青系 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 少ない | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | なし | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | A |
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