AC0388 チェコ 1950年代 DREVOUNIA ベントウッドアームチェア No.6009 ヴィエナチェア
サイズ | 幅 540mm 奥行 565mm 高さ 785mm 座面高 490mm 座面奥行 450mm 座枠高 455mm |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
かの稀代の天才建築家、ル・コルビュジェも絶賛した世界のプレミアムチェア、通称“ヴィエナチェア”が入荷です。
旧トーネットTHONET社の代表作、アームチェア“ No.6009 ”(現ゲブルダー・トーネットGEBRUDER THONET No.209)になります。
・・大きく緩やかなカーブでつなげられたアームレストのウェーブライン。
あたかもエルゴノミクス(人間工学)のルーツがここにあるかのような「ウィーンの曲線」です。
旧トーネット社において、サイドチェア”No14”と並び立つ代表作のひとつであり、
椅子の近代史を語る上で欠かせない、名作椅子中の名作椅子、それがこちらの“ウィーンの椅子(ヴィエナチェア)”です。
デザイナーは、アウグスト・トーネットAugust Thonet。
トーネット社の創業者ミヒャエル・トーネットの実子、5人兄弟のうちの三男にあたります。
ヴィエナチェア自体は1871年、「事務用肘掛け椅子」としてすでに製品化されていましたが、
1925年にパリで開かれたアールデコ展、“エスプリ・ヌーヴォー館”において、
“ル・コルビュジェ”が採用したことから、一躍世間に脚光を浴びることになったそうです。
それ故“ル・コルビュジェ チェア”とか、“エスプリ・ヌーヴォー チェア”とも呼ばれることがあります。
その名の通り、ル・コルビュジェはこちらのチェアをとても気に入っていました。
実際にプライベートの場でもヴィエナチェアを愛用し、彼の著書の中でも、
「壁は白。籐の椅子または、トーネットの曲木椅子・・。気の利いた部屋は、こんなにわずかなもので足りるのだ。」と
ヴィエナチェアを絶賛する名言を残しています。
ちなみに、ヴィエナチェアは1927年、デンマークの“ポール・ヘニングセン”がリ・デザインし、
ドイツの新生トーネット社、ゲブルダー・トーネットGEBRUDER THONETの“アームチェアNo.209”として
リニューアルされています。
一方こちらは、旧トーネット社の“ル・コルビュジェチェア”No.6009をそのまま受け継いだ復刻モデル。
いえ、正確に申し上げますと、旧トーネット社が第二次世界大戦後に解体されてしまった後、
チェコに残された旧トーネット工場で生産されたモデルにあたりますので、
「再生産モデル」と申しあげた方が良いかもしれません。
旧トーネット社のチェコ工場は1952年よりTON社というベントウッドメーカーが受け継いでいますが、
それ以前は、チェコスロヴァキア政府による複数の国営企業が所有していました。
こちらのチェアのメーカー、”DREVOUNIA”社もチェコ工場の運営に関与した国営企業の1社。
DREVOUNIA社のラベルや刻印が入ったベントウッドチェアは、
ヨーロッパのアンティークマーケットでは、現在でも、しばしば見かけられますので、
戦後のある時期においては相当数の生産量があった会社のように思われます。
DREVOUNIA社製のベントウッドチェアについては詳細情報はありませんが、
比較的古いモデルには、社名がペーパーラベルで表示されている場合が多く、
新しく見えるモデルには刻印で社名表示されているモデルが多いように見受けられます。
こちらは古いペーパーラベル表示のモデルですので、
おそらくは戦後1940年代から50年代にかけて作られたものではないかと思います。
つまり、オリジナルのヴィエナチェアに非常に近い直系モデル、ということができそうですね。
ちなみにそのオリジナルのヴィエナチェアをリ・デザインした“ポール・ヘニングセン”が、
リニューアル版“アームチェアNo.209”について、雑誌に記載した一説を、以下、ご紹介します。
「この椅子の重さは、生まれ立ての子供のように正確に3.5kg、値段は籐で編んだ座部も含めて16.5クローネンである。
もしこの半分の座り心地で、3倍の重さ、しかも美しさは1/4でしかない椅子を、5倍以内の値段で作れるデザイナーがいたら、
それだけでも彼は一流である。」
近代の椅子デザインを語る上で、決して欠かすことのできない金字塔、
それがこのヴィエナチェアだと思います。
「椅子マニア」を標榜される方でしたら、ぜひ1脚は・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
ベントウッドのアームチェアです。
著名なル・コルビジェチェアの復刻盤になります。
素材はヨーロピアンビーチとなります。
マニアの方でもご納得の、コレクションアイテムとして、エクセレントレベルのコンディションです。
こちらはチェコスロヴァキア時代(1918-1992)のベントウッドチェアで、
もともとメーカーの紙ラベルが付いておりました。
メーカーはDREVOUNIA。
アンティークベントウッドで比較的目にするメーカー名で、コレクションアイテムです。
二脚揃いでの入荷になりますが、二点ともラベルはしっかりと判読可能です。
(それぞれ程度の違いはありますが、多少の汚れや破れがあります。)
入荷時の状態は年代の割にはきれいで、使用頻度も少なかったと思われ、
入荷された段階でかなりのグッドコンディションでした。
接合部もしっかりとしていて、ガタつきやぐらつきもありませんでした。
もちろん、実際に使用されてきたチェアですので、擦りキズ程度はありますので、
一通りリフレッシュ塗装を施しておきましょう。
ちなみにコンディションは良好ながら、ちょっと不思議に思ったことがありました。
それは座面構成。
入荷時の座面は黒のビニールレザーでした。
良くありがちな仕様ですが、ところが裏を見てみますと、
クッション座面の下にはケインシートが編み込まれていました。
ケインシートが破れたりすると、再び編み直すのは大変なので、
クッションシートに構造変更することはよくありますが、こちらについては破れなどはなく、
まだまだ使用可能な状態でした。
単にケインシートの座り心地が好みではなく、前オーナーが購入時に、購入した家具やさんに依頼をして、
後付けのクッションシートをつけてもらったんのかな? と何気なく考えていたのですが、
そのクッションシートをよく見てみると、どうも、特注で一つや二つ、作ったみた、というレベルのものではなく、
どう見ても、メーカーの工場で作られた量産品のような品質に見えました。
ハンドメイドではこういう仕様には作れません。
ケインシートやベニヤシートの上にポンと、載せるだけでクッションシートにするっていうのは
なかなか良いアイデアだな、と感心する一方で、そのクッションシートはケインシートに直接、
タッカー(大きなホチキスのようなもの)で滅多打ちして固定していたのです。
「???」
クッションシートは明らかにプロの製作ですが、ずれないように固定するやり方はどう見ても素人。
このままでは、場合によってせっかくのケインシートが破れてしまう可能性も考えられました。
家具のことを考えれば、やはりクッションシートをつけ外しできるようにしておいた方が得策。
まあ、椅子を持ち上げてさかさまにすれば、クッションシートが落ちてきてしまいますが、
なかなか椅子をひっくり返すようなことをする人も少ないだろうと、
デニムではオリジナルと思われる姿に戻す方向でメンテナンスしていくことに致しました。
まずはそのタッカーで打ち付けられているクッション座面を外すことから始めました。
ケインシートを傷めてしまわないように細心の注意を払ってタッカーの芯を抜いていきますと
きれいに取り外すことができました。
予想通り、傷みの少ない美しい手編みのケインシートです。
夏場など、汗をかきやすい季節にはクッションを外してケインシートでお使いいただき、
冬場などはクッション性の良いレザーシートをのせてご利用いただく、
といった贅沢なお使い方の出来る仕様となりました。
続いて構造補修。
接合部の増し締めをします。
もともとほとんどの接合部が接着のないノックダウン(組み立て)式のチェアですので、
ねじなどの増し締めだけで各段にしっかりいたします。
次はクリーニングを行います。
木製部分は軽くサンディングをかけて汚れや小傷を落としていきます。
さらにオイルステインでクリーニングしつつ色調を整えます。
ケインシートに関しても「CR0291 ハワードHOWARDクリーナフィニッシュClean-A-Finish 16oz(473ml)」
を使用して、しっかりとクリーンアップ致しました。
最後に英国より輸入しております、天然素材由来のシェラックニスにて艶を出しました。
アンティークの良さを残しつつ、キレイ目な仕上がりとなったかと思います。
もともと軽くて丈夫なチェアとして定評のあるベントウッドチェアですので、実用性は十分。
ぜひ日常のアイテムとしてお使いください。
また、もちろん入荷時の黒のシートもお付けいたします。
合板板座にウレタンクッション入りのビニールレザー座面ですが、まあ悪くはない座り心地です。
こちらもメンテナンス済みです。
クッションシートはケインシートに乗せるだけですが、長年、載せられていて癖がついているようで、
簡単には横ずれしませんのでご安心を。
逆に、ある一定の向きで載せないと、クッションの板が座枠にぴったりと密着しないので、
座面をのせた際は、くるりと回してみて、密着する向きでお使いいただくと使いやすいと思います。
その他、ご留意点はございません。
担当職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/MJ)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
旧トーネット社の代表作であり、近代の椅子史を語る上で欠かせない存在の名作椅子です。
このチェアは1871年、事務用肘掛け椅子として誕生した、“No.6009”と呼ばれるモデルになります。
その後、現ゲブルダー・トーネットGEBRUDER THONET社では、
1927年、デンマークの“ポール・ヘニングセン”がリ・デザインし、“アームチェアNo.209”にモデルチェンジしますが、
こちらは旧トーネット・チェコ工場(現TON社)のオリジナル直系、“No.6009”。
現代でも製造されていますが、日本では数が少なく入手が困難です。
ちょっと、自慢ですね。
保存状態も良好で、実用性も高く、ぜひお勧めしたい一品です。
デスクチェアとして、またダイニングチェアとして、座面は広くっゆったりとしておりますので、
大柄な男性の方でも安心してご活用ください。
反面、軽いので女性でも持ち運びに不自由することはないでしょう。
コレクションとしても、実用家具としても耐えられる、フルメンテ済みのコンディション、
椅子マニアの方に自信を持ってお奨めできるお品です。
100年後のアンティークに育てられ、
ちょっとご期待できるワールドプレミアムチェアです!
ぜひこの機会にご検討を!
(Sales/TJ)
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商品基本情報 | ||||
品名 | DREVOUNIA ベントウッドアームチェア No.6009 ヴィエナチェア | |||
品番 |
AC0388
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管理番号 | Lot16-9_0430 | |
販売価格(税込) | 34,560 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ | 幅 540mm 奥行 565mm 高さ 785mm 座面高 490mm 座面奥行 450mm 座枠高 455mm | |||
送料ランク・重量 |
Bランク 送料目安:4,400円~7,040円
(沖縄 10,010円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
椅子/Chair
> アームチェア
無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection > ベントウッド/トーネット |
商品プロフィール | ||||
原産国 | チェコ | 年代 | 1950年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン・ニス・ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | チェコ | 年代 | 1950年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ローズウッド | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | その他 | |||
その他の素材のカラー | 素材色 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 少ない | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | なし | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | A |
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