HA0103RE2 イギリス 1890年代 スーパークオリティ スプーンバックアームチェア
サイズ | 幅 585mm 奥行 610mm 高さ 990mm 座面高 455mm 肘掛高 665mm 座面奥行 440mm 座枠高 405mm |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
19世紀末、レイトヴィクトリアンの時代に製作された英国のサロンチェアです。
こちらはお客様からのリセール(再販売)品になります。
リセールにあたり、再びイチからメンテナンスを行い、フルレストアさせていただきました。
オリジナル時の商品詳細につきましては、下記「その他のオススメ商品」欄にございます、
「HA0103 スーパークオリティ スプーンバックアームチェア」をご参照ください。
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
1890年ごろの真のアンティークアームチェアです。
1世紀以上の時を経ていながら、特に目立ったダメージのない、すばらしいコンディションです。
こちらは「HA0103 スーパークオリティ スプーンバックアームチェア」のリセール品になります。
元は二脚での入荷でしたが、一脚のみ、デニムの元に戻ってまいりました。
それでは入荷時のコンディションです。
近年に当工房でメンテナンスしたものですので、グッドコンディションに思われました。
素材のマホガニーも逸材ですので、歪み、緩みといった構造の問題はほぼありません。
座面シートに関しては、かなり劣化が進んでいて、生地のシミ、退色などが見られました。
また、見た目ではわかりませんでしたが、座ってみますと沈みこみが激しい事に気がつきました。
クッション内部構造に不具合が発生しているようです。
今回はお張り替えをする方針にいたしました。
その他、基本のメンテナンスを一通り施していきます。
それではさっそく、シートの中を覗いてみましょう。
丁寧に打ち込んだステープルを地道に一本づつ抜いていきます。
几帳面にステープルを打ち込んだ当工房の職人を恨めしく思う気持ちと、
タイムカプセルをあけるような、わくわく感を持ちながら作業を進めます。
開けてみますと、沈み込みが激しい原因が明らかになりました。
直接的には、クッションの基礎を組むウェビンクテープが二本ほど抜けていたことです。
しかし、通常なら、しっかり打ち込んだステープルがそうそう簡単に抜けることはないのです。
外観からはノーダメージに見えたこちらのチェアですが、実は何度となく繰り返された張り替えのため、
シートを固定する部分の木材がダメージを受け、割れてきてしまい、
ついにはクッションを支えきれなくなっていたのです。
前回の通り張ればいいや、位に考えていた筆者でしたが、読みの甘さを痛感しました。
同じ部分にクッション基礎を打ち込めば、近い将来にまた同じ症状が出てしまうことは目に見えており、
チェアとしての寿命を縮めることになりかねません。
どのように解決するか、工房スタッフ一同知恵をしぼり、様々なアイディアが出ましたが、
貴重なアンティークマホガニーをへの負担を最小限に抑え、且つ、強度も期待できる方法を考えました。
それは4ミリ厚の丈夫な合板材を、座面フレーム内側の曲面に沿わせて添え木とし、
それ四回繰り返すことで座面フレームの巾を1辺16ミリ拡張しました。
その拡張部分にクッション基礎を打ち込む、という方法です。
そのやり方であれば、もうこれ以上、マホガニー材のフレームを傷めることはありません。
ということで、その方法で基礎まで打ち込み、その他、フレームの全体的な構造状態をもう一度見直します。
構造補修の後は外観のリフレッシュへと移ります。
再塗装のため、まずは塗装前の下準備をします。
全体にざっとサンディングをかけ、小傷を均すと共に、
新たに塗るニス層との密着性をアップさせる作業をしておきます。
続いて、削りかすやら積年の汚れやらを丁寧にクリーンアップします。
入り組んだピアスドカービング(透かし彫り)の隙間も抜かりありません。
清潔になったフレームに、英国より取り寄せておりますレッドマホガニーのオイルステインを刷り込んで
色を引き締しめ、仕上げは全体を天然樹脂製のシェラックニスでコーティング致しました。
アンティークらしい、とろけるような艶となりました。
きれい目ながら良い風合いかと思います。
フレームのメンテナンスはこれで完成。
最終工程は椅子張り仕上げ。
再び張り作業にもどります。
クッションの構成は前回にならい、基礎、硬質ウレタン素材2層、軟質ウレタン素材の4層とし、
ふっくりとしたフォルムを形作ります。
表張りは前回のお色違い「FB0005 モリスMorris & Co. ケンティッシュローズ BM6686/2 」をセレクト。
生地を留める針の打ち込む位置は、痛みの激しい、制作当初のラインより一回り外側の、
ダメージの少ない部分を狙いました。
端部の処理には、ケンティッシュローズの葉の色に合せたグリーンのトリム、
「FB0186 MOKUBA 0915-17」をあしらって、ようやく完成です。
お届け前には塗装の完全乾燥を待って、天然蜜蠟ワックスで磨きをかけて仕上げます。
今後も長くご愛用いただき、次世代に受け継いでいってもらうべく、
最善を尽くした一脚です。
担当職人から自信をもってお勧めいたします。
(Restorer/MJ)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
大変美しい、最高級のパーラー(客間)チェアです。
色艶が素晴らしい、見るからに良質とわかるマホガニー材、
背面のバルーンバックに透かし彫り・・。
デザイン性に目を奪われがちですが、設計制度も高く、
実用強度は現代家具並みで、安心してご利用いただけます。
しかも、1世紀以上もの永い歳月の間、この体に馴染む、座り心地の良いフォルムを完璧にキープし続けています。
どこから見てもパーフェクトなチェアです。
リビングでラウンジチェアとして、書斎でデスクチェアとして、もちろんダイニングチェアとしても、
様々な用途にご愛用いただけるパーソナルチェアです!
座面はモリスの「ケンティッシュローズ」で新しくお張替えしました。
このチェアの次のオーナーとなっていただくことが可能な方、
ぜひご検討いただけますようお願いいたします。
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | スーパークオリティ スプーンバックアームチェア | |||
品番 |
HA0103RE2
|
管理番号 | Lot16-31_1105 | |
販売価格(税込) | 64,800 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ | 幅 585mm 奥行 610mm 高さ 990mm 座面高 455mm 肘掛高 665mm 座面奥行 440mm 座枠高 405mm | |||
送料ランク・重量 |
Cランク 送料目安:7,535円~13,035円
(沖縄 18,865円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
椅子/Chair
> アームチェア
無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection > 無銘の名作椅子 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1890年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン・ニス・ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1890年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ウォルナット | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ミディアム系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 布 | |||
その他の素材のカラー | 赤系 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 少ない | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | ||||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | A |
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