TB0825 イギリス 1870年代 スーパークオリティ インレイバールウォルナット ヴィクトリアン オーバルチルトアップテーブル
サイズ |
幅 1195mm 奥行 840mm 高さ 690mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
今から約140年ほど前、19世紀後半、ヴィクトリア後期のイギリスで製作された、
ヴィクトリアンスタイルのキャスター付きオーバル型チルトアップテーブルです。
すばらしいバールウォルナット&マホガニー総無垢の最高級アンティークテーブルになります。
このテーブルは、現在出回っているそれら“ペデスタル・テーブル”のルーツとなるモデル。
正真正銘、ペデスタルテーブルが誕生した1世紀半前に作られた本物のアンティークです。
“ペデスタルPedestal”テーブルは、テーブルの脚が四隅、あるいは両端にあるのではなく、
一般的に中央に1本、台座式に天板が支えられている構造をもつダイニングテーブルの総称です。
古くはイギリス18世紀半ばごろ、主に王侯貴族の朝食用テーブル(BreakFast Table)として多くみられたデザインで、
19世紀にはいるとヘップルホワイトなど、著名な家具デザイナーが自身のテーブルデザインに取り入れはじめました。
すると、こうした1本柱の台座式テーブルは瞬く間に広く普及することになりました。
といってもこうしたテーブルは、明らかに当時の平均的なダイニングテーブルよりも、数段上のクオリティをもち、
素材やその彫刻や飾りの豪華さを見れば、流行していたのは富裕層の間だけ。
当時も「高嶺の花」だったんだろうな、ということは容易に想像できます。
その「誕生期」は19世紀前半あたりと考えてよいと思います。
その後、ペデスタルテーブルは、小ぶりな“トライポッド”型の三つまたから
大きめサイズの四つまたも見られるようになり、
また、生活様式が変化とともにダイニングテーブルの拡大ニーズが高まったことから、
台座の構造も1本柱から2本柱、3本柱・・と増加し、
マルチレッグの“ピラーテーブル”Piller Tableも派生していきました。
おそらく現在のペデスタルテーブルの構造的なルーツは、
この19世紀後半あたりに確立されているように思われます。
デザインはクイーンアン、チッペンデール、シェラトンから、オールドフレンチ、リージェンシー、
エドワーディアン様式(20世紀初め)とさまざまな影響を受け、
1970年に入るとモダンデザイナー、エーロ・サーリネンにも取り入れられるほど、普及しました。
機能面でも、初期のチルトアップ式から回転式、リーフエクステンション式とバリエーションも多彩です。
こちらのテーブルについていえば、厚みあるオーバル型のテーブルトップに
四つまた”バードケージ(鳥かご)”柱のペデスタル構造、やわらかなシルエットラインのフランス系フットデザイン、と、
1880年ごろのヴィクトリアン・ネオバロック様式のど真ん中!
当時の最先端デザインが用いられています。
ペデスタルテーブルが誕生した当時のリアルタイムなアンティークといえます。
素材は中米産スパニッシュマホガニーを主材とし、
天板全面にはクオーターリング(四分法の化粧張り)のウォルナット・バール杢を使用。
墨汁を垂らしたような杢の中には、マーケットリー・インレイ(絵画調の象嵌)で装飾されています。
さらに見えない構造材にまで上等なマホガニー無垢材を使用したり、当時の高価な真鍮ラッチ(留め具)が使用されるなど、
随所に貴族階級が使用していたと思わせる作りの良さがうかがえます。
基本的に実用家具というよりもコレクタブルズ(収集目的のアンティーク)になりますが、
天板がチルトアップする機能やしっかりとしたつくりの良さは、
少なくとも200年(あと半世紀)は実用に耐えられると思われます。
インテリアとしても、“S”字を描くやさしい脚の曲線使いや、ゴージャスかつエレガントなレリーフのオーナメントは
不必要なデコレーションを廃することで、現代のインテリアスタイルにも対応するまとまりの良いデザインとなっています。
一生をともにしたいアンティークテーブルをお探しの骨董ファンの方には、
ぜひお勧めしたい「至高の一品」といえそうです。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
約1世紀半前の最高級アンティークテーブルです。
素材はマホガニー総無垢ベース、天板にはウォルナットの貴重なバール杢を
”クオータリング”と呼ばれる4分法の化粧張りで一面飾り、
さらにマーケットリー・インレイという絵画調の象嵌で花を添えています。
これほどの天板装飾は初めてみたように思います。
大変貴重なアンティークです。
ベース材のマホガニー無垢は、杢目と塗装前の色合いを見ると、おそらく中米産の最高級材と思います。
天板の裏面には美しいマホガニーのリボン杢が見られます。
しかも、不思議な事に天板の裏面には継ぎ目が見えません
という事はまさか天板はマホガニー無垢の一枚板?
だとすれば、これほどの大判のテーブルトップともなれば相当な価値。
この高価な価格でも、まぎれもなくお値打ち品、という事になります。
無垢ゆえか、若干天板には薄い歪みが見られますが、経てきた年代を考えれば、許容範囲内のもの。
大判1枚板のマホガニー無垢天板ともなれば、現在価格の倍の値段だとしても的外れではありません。
素晴らしい一級品です。
さて、高級アンティークとして、メンテナンスは定期的に行われていたと思われ、
コンディションは入荷時から良く、外観的には特に目だったダメージはみられませんでした。
唯一、天板は曲げ木の幕板(天板の下の添え木)で反り止めされていますが、
その幕板の曲げ木頂点にはじけが見られた程度。
通常の締め直しメンテナンスで回復できるレベルです。
その他、細かい傷などは若干ございますが目立つようなものは無く、
年代なりの常識的な範囲内のものです。
塗装面でも、天板の塗装状態をはじめ、長年の時代感はありましたが、
目立った傷やしみなどはありませんでした。
そこで表面の荒れた古い塗装面だけをサンディングで慎重に取り除きました。
その後、オイルステインで色調整し、英国製の天然樹脂製シュラックニスでトップコートの再塗装いたしました。
多少しみなどが残っている部分もありますが、時代感を感じる違和感のない仕上がりで、
杢目の色艶の良さが回復し、とても美しい状態となりました。
その他、天板裏や脚、脚の底まできれいにクリーニングを行い、
パーツの欠損や全体のゆがみなどチェックしました。
特に使用上は問題もないようでしたが、安心してお使いいただけるように脚周りは締め上げて
ジョイント補強作業を行いました。
尚、脚は無垢で構成されているため、4本の脚それぞれの収縮差による若干のガタつきが見られました。
そのため、脚部は一度バラバラに分解し、古い接着剤などを取り除いたうえで、新たに組み直しを行いました。
結果、ガタつき自体は解消されました。
脚元のキャスターにつきましては、やや動きにぎこちなさが、ありましたので交換させていただきました。
特に使用上不都合はありませんでしたが、これほどのアンティーク家具ですので、
やはり気持ちよくお使いいただきたいもの。
デニムがイギリスのバーミンガムより直輸入している高級真鍮キャスター、
「CR0005 真鍮製ホイール グリップネックキャスター 30サイズ」に交換させていただきました。
もちろんオリジナルに比べて見劣りするものではありません。
今後、100年後のことを考えて、オリジナルのねじ込み式から、交換が容易な差し込み式に変更しております。
天板のチルトアップをつかさどるラッチ金具もアンティークオリジナル品です。
バネの状態はまだまだ現役で、こちらも交換の必要はありません。
こちらも金具一つ一つ丁寧に磨きあげております。
尚、天板を上げ下げにつきましては、オートロックではありませんので、
倒すときや上げるときは、いずれの場合も、レバーを引いて、突起を引っ込めてから行うようにしてください。
ラッチ金具のレバーを引けばロックの突起が引っ込み、天板がフリーになりますので、上げ下げすることができます。
※お届け時には、基本的に天板をロックした状態でお送りいたします。
搬入場所によって天板がセットされた状態だと搬入できないなどの場合には、支点となっております「蝶ネジ」を外せば、天板を取り外すことができます。
蝶ネジは工具不要で付け外しできますので、どなたでも簡単に天板を付け外しする事が出来ます。
尚、蝶ネジは左右で互換性がありませんので、右左を間違えないようご注意ください。
尚、こちらの脚部は天板のインレイにある「鳥」の絵が示しているように、鳥かごをイメージしているようにも見えます。
鳥かごが4つ股の脚先を伴って構成されているのですが、その鳥かごの地板部分には、上下に突起状の飾りがついています。
で、実はこの突起上の飾りは接着しておりません。
この飾りを接着してしまうと、将来、脚を組み替えるときにこの接着された飾りを外すのに飾りを割ってしまう可能性もありますので、
現状接着はしない方が良いと判断いたしました。
飾り自体は、スクリュー式になっているのでねじ込んで固定できていますので、
飾りがそう簡単に外れることはないと思いますが、長年お使いいただくと緩んでくることも考えられます。
万が一、お使いになっているうちに固定が緩んできたりした場合には、
4本の脚の中央にあります突起を回して締め付けていただければ、と思います。
また完全に動かないように固定されたい場合には接着もいたしますので、
お求め時にその旨お申し付けください。
さて、基本的なメンテナンスとしましては、木部の裏表しっかりとクリーニングを行い、
ウォルナットカラーのオイルステインで全体を磨き上げました。
その後、天然樹脂製のシェラックニスで全面、リフレッシュ塗装をいたしました。
時代感を残したアンティーク仕上げです。
最後は、塗装の完全乾燥を待って、天然の蜜蝋ワックスで丁寧に磨きこんでフィニッシュいたします。
以上、これほどの高級アンティークですので、隅々まで手を尽くしました。
まれにみる貴重なコレクティングファニチャーと思います。
担当修理職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
ヴィクトリアンの高級アンティークテーブルです。
美しい曲線バランスがとても上品で、
チルトアップ式の折りたためる天板には、
細かな美しいインレイド(象嵌)が施されています。
美しいバール杢、ウォルナットのパテナ(古艶)、
軽く、堅く、変形を起こしにくいソリッドマホガニーの構造材・・。
さらに、チルトアップ式の折りたためる天板、さらにたたんだときにはインテリアにもなるデザイン性、
しかもキャスターが付いて移動はお一人でも行えますし、
省スペースでもオーバル型のため、ご利用時には6人掛けができるほどのユーティリティ性。
完璧ですね!
この機会にぜひご検討ください!
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | スーパークオリティ インレイバールウォルナット ヴィクトリアン オーバルチルトアップテーブル | |||
品番 |
TB0825
|
管理番号 | Lc27-16_0304 | |
販売価格(税込) | 237,600 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 1195mm 奥行 840mm 高さ 690mm ※チルトアップ時の最大高は1490mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
Dランク 送料目安:10,945円~19,525円
(沖縄 29,095円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 家具/Furniture > ダイニングテーブル |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1870年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン・ニス・ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1870年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ウォルナット | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 金属 | |||
その他の素材のカラー | 素材色 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | あり | |||
交換・改造 | あり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | A |
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