DC1167 イギリス 1800年代 スーパークオリティ ジョージアン ホイールバックウィンザーチェア
サイズ | 幅 375mm 奥行 465mm 高さ 890mm 座面高 450mm 座面奥行 375mm |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
今から何と200年前!
レイト・ジョージアンの19世紀初頭に製作された、とても古いイギリスのカントリーチェアです。
正真正銘、ジョージアンのウィンザーチェアになります。
伝統的な“ホイールバック”(車輪型の背もたれ)のデザインですが、
21世紀の今となっては、なかなかこの年代のホイールバックチェアを見つけるのは至難の業です。
しかも今回、グッドコンディションの個体を見つけることができたのは、まれにみるラッキーなこと!
大げさではなく、そう、断言できると思います。
さらにこちらは、“ウィンザー・ホイールバック”の中でも、
背もたれの素材にユーウッド(イチイ)無垢の曲げ木が使われた、より骨董的価値の高いホイールバックチェア。
ユーウッドは、古代より弓矢の柄などの曲げ木に使われてきた、重要な道具にのみ使われてきた稀代の銘木。
今では家具などにはほとんど使われることのない希少材です。
エルム(ニレ材)の一枚板、そしてくぼみ上に彫り込まれたサドル型シートも、
骨董としてはポイントが高いです。
後年、こうしたかつての銘木は、量産や安定品質に向いているオークやビーチ製にとって代わられていきますが、
骨董ファンの方でしたら、やはりウィンザーはエルム座面&ユーウッドのスポークバックを選ばれることでしょう。
何十年という歳月を目立った歪みや変形も起さず、端正なカタチを維持し続けるオークやビーチに対して、
使えば使うほどに味わいが増し、使う人の体になじむようにカタチを変えてゆくエルム座面・・。
どちらが良い?
いえいえ、どちらも素敵だと思います。
でも、こちらのチェアは、筆者が今まで見てきたどんなホイールバックチェアよりも、
率直に言って、素敵だと思っていますよ・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
一見、現代にもありそうなリプロダクション(復刻家具)風のウィンザーチェア。
・・とんでもない!
こちらは、200年以上前の本物、正真正銘のウィンザー・ホイールバックチェアになります。
約2世紀もの間、実用家具として使われてきたとは信じられないほど、グッドコンディションでの入荷です。
丁寧に使用されていた、というよりも、よほど使われ方の「運」良かったチェアだったのでしょう。
そもそもウィンザーチェアとは、イギリスのウィンザー城近くの農民が使っていた椅子のこと。
1700年から1725年の間に生まれたと言われています。
そのデザインがイギリス中に広がって1800年ごろにはイギリスの民衆家具としてほぼ完成されました。
有名な”スモーカーズボウ” といわれるキャプテンチェアなどはもう少し後の時代、1840年ごろに作られています。
・・要するにこちらの椅子、歴史上、ウィンザーチェアが生まれた、まさにその時代につくられた、
リアルタイムなウィンザーチェア、ということになります。
それも、ウィンザーチェアが完成された、という最終形の時代に。
ちなみに、イギリスで生まれたウィンザーチェアは、1720年ごろアメリカへわたり、
アメリカオリジナルのコロニアル様式として、当時の植民地時代の民衆家具として別の道を歩み、定着します。
完成されたのは同時期、やはり1800年ごろといわれています。
そのコロニアル様式のアメリカ版ウィンザーチェアが、今度は世界中に広がって、今では
現代の私たちの生活の中に取り入れられている、リプロダクション(復刻家具)として愛されている、というわけです。
つまり、ウィンザーチェアには、イギリス本家とアメリカ分家があり、アメリカ分家が世界標準になった、ということ。
そしてこのチェアこそ、本来のウィンザーチェアのルーツ、それもリアルタイムな時代の完成形。
骨董としての価値、などという「俗」なものさしなどでは測れない「遺産級のチェア」ではないかと思います。
さて、話は横道にそれましたが、素材に関しまして、
座面の素材は木目に特徴のある、硬質なエルム(ニレ)が使用されています。
変形しやすいエルム座面ですので多少のゆがみはありますが、使用上に不都合はありません。
背の部分はアンティーク・ウィンザーならではのユーウッド(イチイ)無垢のベントウッド(曲げ木)製です。
いまではいずれも稀代の銘木クラス。
かなり価値の高い仕様です。
入荷時の状態に関しましては、前述のとおりとても良いもので、ほぼノーダメージと言って良いほどでした。
通常こういうカントリーチェアに関しては、「経年の傷もデザインの一部」として、
あまり手を入れない「ありのままに近い仕上げ」をするものですが、
これほど古いものがこれほど良い状態なのですから、どこまできれいにできるか、
「生まれた状態に近い仕上げ」を目指してメンテナンスをしてみようと思います。
ということでまずメンテナンスは構造補修から。
一部、脚の接合部に関して、接着の緩みがありましたので、再接着による締め直しを行っております。
普通、これほど古いチェアですと、どこかに割れがあったり修理跡があったり、
脚の先が土間で短く削れていたりするものですが、そうしたありがちな不具合は一切ありませんでした。
分からないようにそっくりパーツごと交換されているのかもしれませんが、
古材を使われたらどんな鑑定士でも見分けはつかないでしょう、
フルオリジナルと断言しても、異論のつけようがないと思います。
その他、構造的に特に不具合は感じられませんので、
現代でも実用家具として安心してご使用いただける状態です。
全く、ミラクルなチェアです。
尚、締め直しと同時に、躯体全体に多少歪みが感じられましたので、正確に戻すのは不可能ですが、
見た目として、全体のプロポーションが正確に見えるように、併せて歪みの矯正も行っています。
外観的には、さすがに色むら、小ひび、小欠けなどが目につきましたのでそれなりに手を入れる必要がありました。
ただいずれも埋め木などでふさぐような大きなものではなく、
エポキシなどの硬質パテで埋めるしかない程度の小さなものでした。
細かいのでかなり時間はかかりましたが、200年近くの時をさかのぼれるほど、
きれい目になったのではないかと思います。
また、座面には中央左あたりに黒ずみが見られますが、焦げ跡や塗料によるシミなどではなく、
どうもタンニン(経年による黒ずみ)による変色のように思われます。
サンドペーパーでしばらくこすってみましたが、黒ずみは消えませんでした。
ただそれほど目立つものではなく、商品価値を損なうほどのものではないと思います。
塗装に関しては、入荷時の状態が脚、座、背と、
それぞれの部位で、色合いがまちまちになっていましたので、それを整える必要がありました。
作られた当時に、各部バラバラな色合いに塗装した、などとは考えられませんからね。
しかし、実は木製アンティーク家具の塗装において、このような微妙な色合わせが一番難しい。
脚は黒っぽかったので、無色のオイルを塗布して無着色、
座は赤っぽかったのでオールドパインカラーを塗布して黄色味を加え、
背は白っぽかったのでオークカラーを重ね塗りして濃度をあげました。
いずれも染色は全体をサンディング後、表面の汚れなどは落したうえで行っていますので、
しっかりと色合わせはできたかと思います。
仕上げは英国伝統の天然樹脂製シェラックニスを使用いたしました。
石油系塗料とは違って、環境にやさしい自然塗料です。
色味を定着させるのと同時に、自然なあめ色の「古艶」に仕上がり、とてもシットリとしたよい雰囲気になりました。
生まれたときの状態というよりも、生まれたときからきれいに育った数十年後の姿、といった感じですが、
アンティーク上級者の方のご期待にもきっと沿える仕上がりかと思います。
これから1年に一度くらい、蜜蝋ワックスなどで磨きこんでいっていただければ、
より見事なアンティークチェアとして、より価値の高い高級骨董に育っていくことと思います。
ぜひ経年変化を楽しみながら、日々の生活にお役立ていただければと思います。
尚、塗装の前には、古いものですのでクリーニングはしっかりと脚の裏まで行っております。
気持ちよくお使いいただけるクリーンな状態です。
お届け時には塗装の完全乾燥を待って、天然ビーズのアンティークワックスで磨き上げさせていただきますので、
さらに味わいのある艶になっていると思います。
以上、高級骨董にふさわしく隅々まで手を尽くして味のある仕上がりました。
自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
イギリスの伝統家具、“ウィンザーチェア”です。
しかも、正真正銘ジョージアンのカントリーチェアです。
それにしても、あめ色の木肌の色艶が絶品のお品です!
こちらのチェアは“ホイールバック”と呼ばれる背あての付いた形式のチェアですが、
そのカタチは18世紀に流行した宮廷様式、“クイーンアン”デザインの背もたれ形状に影響を受け、
基本的なデザインが出来たと言われております。
つまり、貴族階級の好んだデザインが、庶民の生活の中に取り入れられた椅子ということですね。
しかしながら海を隔てた遠い異国の日本では、和骨董にも不思議に調和するデザインだと思います。
今までイギリス・アンティークにあまりなじみのなかった方にも、お奨めのお品です!
希少なジョージアンのチェアですので、骨董的価値の高い高級品です。
ぜひこの機会にご検討ください!
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | スーパークオリティ ジョージアン ホイールバックウィンザーチェア | |||
品番 |
DC1167
|
管理番号 | Lc28-3_0222 | |
販売価格(税込) | 48,600 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ | 幅 375mm 奥行 465mm 高さ 890mm 座面高 450mm 座面奥行 375mm | |||
送料ランク・重量 |
B/2ランク 送料目安:4,400円~7,040円
(沖縄 10,010円)
らくらく家財宅急便による配送:同ランクの椅子をもう1つ同梱できます。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 椅子/Chair > ダイニングチェア/キッチンチェア |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1800年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン・ニス・ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1800年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | スチール | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ミディアム系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | 年代なり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。