PA0195 イギリス 1880年代 Three cherubs playing / plaque picture
サイズ |
幅 290mm 奥行 60mm 高さ 290mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
素敵な額装に収められた珍しい壁飾り/プラークです。
19世紀中盤に製作された、イギリス製と思われるマーブルレリーフ(大理石彫刻)になります。
キラキラのゴールドギルトウッドゲッソのロココ調フレームに
イタリア・トスカーナの有名な白大理石、”カッラーラ・ビアンコ”のレリーフ。
・・アンティークファンの方には、もう、たまりませんね。
見ていて楽しい、持っているだけでもうれしい、
デニムが一瞬で悩殺されてしまったアンティークコレクションです。
こちらは1848年、イギリス人彫刻家、
エドワード・ウィリアム・ワィオンEdward William Wyon(1811-1885)の作品として入荷いたしました。
ペアで作られた作品の一つのようです。
それ以上の作品情報はありませんでしたが、一般的なアンティークの商品情報としては、
およそ1850年代から1900年代にかけて、パリやローマを中心に流行したプラークということです。
アンティークコレクターの間では比較的知られた骨董品です。
陶器などのプラーク(壁飾り)自体は18世紀末ごろからヨーロッパ各地に広がった装飾品ですが、
こちらのようなマーブルレリーフのプラークについては、19世紀後半、
それも1870年から80年代のピンポイントな時期に流行していたようです。
この時期、ギリシャやローマのルネッサンス建築が再び注目されていたタイミングだったのでしょうか、
確かにこの時期のイギリスのヴィクトリアン建築でも、
こちらの作品同様の神話のチェラブcherubs(小天使)装飾が、建物の外壁などでよく見かけられます。
フランスでは、古くから似たような陶器製の美術品も作られていますのでそちらとも混同しやすいですが、
イタリアのホワイトカッラーラは従来からヨーロッパ各国に供給されていますので、
フランスやイギリスなど、ヨーロッパ各国で作られたマーブルレリーフも、この時期、確かに存在していました。
あたかもイタリアの工芸品、”ストーン・カメオ”のようなハイレリーフ(深彫り)。
イタリアにおいては、こうした作品はローマを中心に流行していたようです。
こちらの作品は、一般のイギリス人コレクターよりデニムが直接入手いたしました。
作者のサインや製作年の刻印などは確認できず、真贋を証明できるものはありませんが、
デニムの見立てでは、額装の年季、大理石の質感などから、当時ものとみて間違いないと思います。
何より当時ものとして確かであろう証拠としては、背面にインサートされたメダリオン。
このメダリオンだけでもアンティークマーケットで200USDほどはするという貴重。
ややあいまいな記憶ですが、確か、販売を扱った美術館がオーソライズした証しとして、
背面にメダルを埋め込んだ、とどこかの記事で読んだように思います。
あいまいですみません・・。
いずれにしても、この19世紀もののマーブルレリーフは、
それほど多くマーケットに出回っているわけではないのに、探しているコレクターは多く、
すぐに売り切れてしまう人気のアンティークアイテム。
デニムでも入手するのに苦労しました。
世界3大オークションハウスの一つ、クリスティーズでも同様の作品が扱われていて、
おおよそ1,000~1,500USDほどの値がつけられています。
※下記職人コメント内のお写真ご参照
一般的な相場でも、600~1,800EURで取引されています。
※現在1ドル=100円前後、1ユーロ=115円前後です。
まあ、お値段のお話はともかく、室内装飾としては、とてもとても素敵なアイテムと思います。
アンティーク上級者の方でもご存知ない方も多いと思われるお品ですので、
今後、さらに価値は上がっていくアンティークアイテム、と思っております。
ぜひ今のうちに、ご検討いただいた方が・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
真っ白な天然鉱石に繊細な彫刻が彫り込まれたレリーフ、額装付きのマーブルプラークです。
大理石はイタリアの有名な白大理石のようです。
マーブルレリーフ(大理石彫刻)と呼ばれていますが、正確にはイタリアの有名な白天然石のようです。
”イタリアン・アラバスターItalian alabaster”という方解石が素材ではないかということです。
額装はイギリス製のように見えますが、その額装もイタリア製かもしれません。
背面の状況から見て完全な当時仕様ものと思われます。
天然木ベースの石膏フレーム、伝統のゴールドギルトウッドゲッソフレームになります。
作品の造形はプレス型などではなく、カメオのようなハンドワークの彫刻のように思われます。
驚くべき技術です。
作者はエドワード・ウィリアム・ワィオンEdward William Wyon(1811-1885)。
背面のクラフトがはがされ、ギャラリーラベルなどがありませんでしたので、
制作された年代は不明になりますが、このレリーフの元絵が1848年のものと考え、
作品自体の生産年代は1880年代としています。
一般的にはそのころに人気のあったプラークといわれています。
ただ、明らかに過去に入荷したフランス美術館オーソライズのマーブルレリーフと同じものなので、
アーティストや製作年などの時代考証はかなり確度は高いものと思います。
同じ作者ではないかと思われるアーティストの作品は各国のアートオークションで見ることができますし、
いつか作品の詳細情報が明らかになるかもしれません。
デニムの経験的な感覚でも150年近い風合いを感じます。
Christie's lot 885 Sale No. 8223. April 1999 Estimate $1,000-1,500
上のお写真はクリスティーズで扱われていた作品。
同時代の作品と思われます。
19世紀後半といえば、ヨーロッパでは印象主義が全盛の時代ですね。
年号が制作年だとすれば、彫刻家ロダン(考える人とか地獄の門が有名)も健在のはずです。
こちらはロダンと同時代の作品という事になります。
レリーフにはダメージは見受けられません、ほぼ完全な状態と思われます。
レリーフの色は良く見ると真っ白と言うよりは、ややグレーがかったアイボリーという感じです。
これが経年の汚れによるものか、もともとの素材の色なのかは、ちょっと判断できません。
それにしても、これほどの繊細な彫りができるというのにはびっくりです。
何か特殊な製作法があるのでしょうか。
まるで、浮世絵の版木を思わせるほどの繊細なディティールです。
彫刻された箇所は天然石らしく、光りにかざすとキラキラ光っています。
作品、額装ともにとても良い状態で入荷いたしましたので、
基本的なクリーニングのみ行いました。
ただ、ゴールドギルト(金彩)はやや落ちていましたので、
改めて真鍮粉を使い、ギルティングを再生します。
フレーム前面の細かい小さな欠けなどは硬質パテを充填。
全体的にならした後、ゴールドギルト処理してあります。
ほぼ全面にギルティングを行いましたので、ややきれい目な印象になりましたが、
基本的に真鍮粉は金属ですので、時間が経過すれば自然な感じになじんでいくと思います。
現状、良好なフレームコンディションだと思います。
作品面の汚れは、入隅の埃などをエアダスターでしっかり吹いて飛ばした後、専用クリーナ―、
「CR0303 ハワード ナチュラルズ グラナイト&マーブルクリーナー 473ml」でクリーニング致します。
同時にチップやクラックなどの損傷の確認も致しました。
現状ノーダメージです。
背面には封印がないので、メダリオンの埋め込まれているのが確認できます。
扱った美術館のオーソライズではないかと思います。
これが時代考証や真贋の手がかりとなりますので、封印などをせずに現状をキープいたします。
現状でも特に目立った汚れなどはありません。
石膏フレームに大理石の作品ですからそれなりにずしっと重量は感じますが、
ヒートン&ロープで十分耐えられる程度と思います。
ヒートン金具はしっかりしていましたのでオリジナルの再利用ですが、
ナイロンロープはデニムで新品交換させていただきました。
お手元に届いてすぐにお掛けいただけます。
なかなか見ることのできない珍しい作品で、コンディションも良好、
フレームとマーブルレリーフのデザインもマッチング最高! と思います。
担当職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
ミケランジェロのダビデ像で有名なイタリア・トスカーナの白大理石、”カッラーラ・ビアンコ”。
その白大理石と同じく、イタリアの有名な天然白色鉱石、”イタリアン・アラバスター”は、
白く輝くイタリア・プーリア州の洞窟、カステラーナ鍾乳洞でその名が知られています。
カステラーナ鍾乳洞の内部は、イタリアン・アラバスターで覆われていて、
洞窟の天井からさす日光でその乳白の鉱石が白く輝き、とても幻想的といわれています。
その美しい白色天然鉱石は「雪花石膏」とも呼ばれ、
ギリシア、ローマ時代から続く様々な彫刻美術に使われてきました。
そのイタリアン・アラバスターを使った作品となれば、
生粋のヨーロッパ美術、と言って良いでしょう。
東洋人には絶対発想できないクリエイティビティ。
本当に素晴らしい秀作と思います。
こちらの作品にはアーティストと思われるネームがはありませんが、
イギリス人アーティスト、 エドワード・ウィリアム・ワィオンEdward William Wyon(1811-1885)の作品
と伝えられています。
製作年もはいっておりませんが、元絵は有名な作品として知られていて、1848年制作ということです。
こちらの作品が本人の作品なのか、それとも複製して作られたものか、判断は難しいですが、
これほどの仕上げであれば間違いなくオールドマスタークラスの作品でしょうから、
自作か複製かは、それほど重要なことではないのかもしれません。
といっても樹脂を流し込んで作ったレプリカではないことは明らかですし、
背面には本物の証明、メダリオンがインサートされています。
ギルトウッドゲッソの見事なロココフレームも、間違いなく19世紀ものの風合いです。
明らかに富裕層向けに用意された作品と思います。
3人のチェラブたちcherubs(小天使)がにぎやかそうに遊んでいる風景など、
いかにも貴族が好みそうな宗教的な描写。
ちょっと意地が悪そうで、やんちゃもしているチェラブたち。
でも、そんな彼らでも、母親は「愛の女神」アプロディーテだったりするのでしょうか?
この作品は、その質感と雰囲気が素晴らしいだけではなくて、
創造力もとても掻き立てられて、見ていて楽しいです。
もともと額装に入れることを前提に、描かれたような構図であることからも、
ウォールプラーク(壁飾り)を目的として創作していたことが想像できます。
デニムが図らずもほれ込んでしまった希少な19世紀ものです。
きっと貴方のアンティークインテリアの演出に、大いにお役立ていただけることと思います。
ぜひ。
(Sales/YM)
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商品基本情報 | ||||
品名 | Three cherubs playing / plaque picture | |||
品番 |
PA0195
|
管理番号 | Lot17-23_0708 | |
販売価格(税込) | 108,000 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 290mm 奥行 60mm 高さ 290mm ※彫刻部分のサイズは、幅170mm×高さ170mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
ゆうパック100 送料目安:1,450円~2,020円
(沖縄 2,160円)
ゆうパックによる配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 装飾品/Decor > 絵画/写真/美術品 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1880年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1880年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ナチュラル系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | その他 | |||
その他の素材のカラー | 金系 | |||
メンテナンス状況 | 一部メンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 年代なり | |||
交換・改造 | 年代なり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | A |
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