HC0208
イギリス
1870年代 ヴィクトリアンナーシングチェア
サイズ |
幅 530mm 奥行 750mm 高さ 750mm 座面高 330mm 座面奥行 490mm 座枠高 290mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
むむむ、と唸らせられるような、大変素晴らしい椅子が入荷いたしました!
19世紀中期、“ミッド・ヴィクトリアン”と呼ばれる「大英帝国」最盛期に製作された、
ナーシングチェア(座面高の低い椅子)になります。
ナーシングチェアとは、ご存じの通り、もともと赤ちゃんにミルクを上げるときなどに使う、
「介護椅子」のことを指していたようです。
後年はリラクゼーションのためのラウンジチェアとして使われていたようですが、
・・それにしてもこのフォルム、出来すぎではありませんか?
素晴らしすぎます。
こちらの椅子、商品名はその製作された時期をもって“ヴィクトリアン”と名付けておりますが、
かなりデザイン的には“リージェンシー”様式の影響が色濃く出ています。
リージェンシー様式とはヴィクトリアンのひと時代前、1812年からヴィクトリア女王が即位する1837年の間、
ジョージⅢ世からジョージⅣ世、そしてウィリアムⅣ世へと続く治世下でつくられた家具デザインが
一般にそう呼ばれています。
リージェンシー様式は、フランスのエンパイヤ様式や古代ギリシャ、ローマの装飾を取り入れた擬古典的な様式になりますが、
実は、純粋な意味では、「古典様式」はリージェンシー様式、そしてそれに続くウィリアムⅣ世様式で完結してしまうのです。
つまりヴィクトリアン様式以降は「近代様式」=現代家具のくくり、ということ。
なぜいかにも古典的なヴィクトリアンの家具が近代家具に含まれてしまうかと言いますと、
そう、ヴィクトリアンの時代には「産業革命」が進行したためです。
ヴィクトリアンの時代には機械技術が発達し、家具も工場で大量に生産されることが可能になりました。
産業革命は国力を充実させることには大きく寄与しましたが、皮肉にもそうして生み出されることになった家具は品質を低下させ、
新しい様式はもはや生み出されず、過去の様式の折衷と模倣を繰り返すだけとなってしまったのです・・。
でも、そうした環境が“アーツアンドクラフツ”と呼ばれる、デザインムーブメントをおこす背景となり、
その運動をきっかけに、アールヌーヴォー、そしてアールデコと、近代デザインが確立して行くことになるわけですから、
「痛みなくして成長なし」といった純一郎さんの名言は真理ですね。
話が横道にそれてしまいましたが、
まさにこのチェアは過去のリージェンシー様式を模倣したリアルタイムなヴィクトリアンの椅子になります。
でも、このチェアが本当に「品質の低かった」ヴィクトリアンの大量生産家具だったと思われますか?
筆者は決してそうは思いません。
いえ、間違いなく違います。
あたかも車高の低いスポーツカーのような、流線型ボディは
どこをどう見ても製作者独自の主張に満ち溢れています。
その素材、工法、仕上げの技術は明らかに特Aクラスです。
極めて一流、かつ独創的な匠の作品だと思います。
残念ながら、誰がデザインしどこで製作されたものかは情報がありません。
きっと高級階級の貴婦人のために、特注されたものだとは思いますが・・。
でも、専門家がどのような評価を下そうと、
筆者は胸を張ってお奨めさせていただきます!
このチェアこそ正真正銘、“無銘の名作椅子!”ですと。
・・ふうっ。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
全身モスグリーンのモケットで張りぐるみのイージーチェアです。
1930年頃製作のものですが80年以上経過したとは思えない、しっかりとしたお品です。
もちろん生地はここ10年以内に張り替えられたものと思われますが。
もともとガタやぐらもなく、強度もしっかりとしていて、生地も状態の良い綺麗なものでした。
ただ、ボタン止めが2つ外れているものがありました。
これはボタンを新たに製作し、
裏張りをはいで底からしっかりと留めなおしてやりました。
これによって、全てのボタンはしっかりとめられています。
生地につきましては若干の退色、薄いしみなどがありますが、
おおむねアンティーク品としては「良い状態」と判断されるべきになります。
クッションもコイルスプリングはまだ反発力も強く、座り心地はとても良いです。
フレームも脚はしっかりとしていて、木工修理の必要は全くございません。
またキャスターはオリジナルですが、こちらも動きは今尚、現役です。
良く見ると前脚のキャスターは左右でデザインがわずかに違っております。
どちらかが交換されたものである可能性がありますが、
見た目も悪くありませんし、4つとも味気ない新品のキャスターに交換してしまうよりは
現状の方がよろしいのでは、と判断いたしました。
シートは破れなどは見当たりませんので、
ボタンにたまったほこりなど綺麗にはたいてやって、
界面活性剤でドライクリーニングを行いました。
しっかりとクリーニングを行ってとても清潔な状態です。
もちろん底も綺麗にクリーニングしました。
脚はオイルステインで磨いてやって塗装のメンテナンスを行い、
天然の蜜蝋ワックスでピカピカみ磨いてやりました。
充分な強度があると思います。
日常使用も充分可能でしょう。
もちろんインテリアとしては素晴らしいアイテムかと思います、
お客様の自由な使い方でお楽しみください。
自信を持ってお勧めできる逸品です。
(Restorer/KB)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
ちょっと小ぶりなかわいいナーシングチェアです。
モスグリーンのモケット地は、使用感は多少ございますが、
コンディションは年代を加味すれば驚くほど良いと思います。
座った時のクッション性も良く、年代を感じさせません。
まだまだこれから先、十分にお使いいただける状態です。
ポイントはサイドのタッセル(房飾り)。
優雅な感じを演出してくれそうです。
コンパクトなサイズで高さもそれほどございませんので、
お部屋に置かれても圧迫感を感じずにいただけるのではないでしょうか?
リビングや寝室で、
くつろぎのマイチェアとしてご愛用いただくのにぴったりだと思います。
全体をクリーニングしてございますので、
安心してご使用くださいませ。
なかなか見かけないお品だとおもいますので、
ぜひこの機会にご検討ください!
(Sales/AM)
↑こちらが唯一といってもよい、しみの程度です。
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | ヴィクトリアンナーシングチェア | |||
品番 |
HC0208
|
管理番号 | Prc23-3_0124 | |
販売価格(税込) | 49,000 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 530mm 奥行 750mm 高さ 750mm 座面高 330mm 座面奥行 490mm 座枠高 290mm サイズは幅530mm×奥行750mm×高さ750mm×座面高330mm、 座面奥行490mm×座枠高290mmです。 | |||
送料ランク・重量 | ||||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 椅子/Chair > ラウンジチェア/ロッキングチェア |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1870年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1870年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | オーク | |||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
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