TB0823
イギリス
1830年代 ウィリアム4世William IVスタイル インレイマホガニー チルトテーブル
サイズ |
幅 670mm 奥行 670mm 高さ 725mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
大変すばらしいインレイマホガニーの最高級アンティークテーブルが入荷いたしました!
今から何と!180年以上前、19世紀前半、ウィリアム4世治世下のイギリスで製作された、
ウィリアム4世WilliamⅣスタイルのチルトアップ式ウィンドウテーブルです。
見事なパーケットリー(幾何学文様の象嵌細工)、何と素晴らしい・・。
ハンドペイントではありませんよ。
全てがインレイワークです。
大きな輸入家具店に行くとこのような円形タイプの高級ソファテーブルが扱われていたりしますよね。
例えば、イタリア製だったり、アメリカ製だったり、
もしかすると“アンティーク”と謳われているヨーロッパ製(実は1970年ごろのヴィンテージ家具)、
なんてテーブルも家具店の中には存在しているかもしれません・・。
それらは全て・・“リプロダクション”(復刻家具)と呼ばれるコピー品。
そして、こちらこそが“ジェニン・アンティーク”というオリジナル品なのです。
すなわちこのテーブルは、現在出回っているそれら“ペデスタル・テーブル”のルーツとなるモデルにあたります。
こちらは正真正銘、ペデスタルテーブルが誕生した、今から1世紀半以上前に作られた本物です。
“ペデスタルPedestal”テーブルとは、テーブルの脚が四隅、あるいは両端にあるのではなく、
一般的に中央に1本、台座式に天板が支えられている構造をもつテーブルの総称です。
古くはイギリス18世紀半ばごろ、主に王侯貴族の朝食用テーブル(BreakFast Table)として多くみられたデザインで、
19世紀以降、高級なダイニングテーブルのデザインに多く取り入れられています。
その後、ペデスタルテーブルは、小ぶりな“トライポッド”(一柱式三脚)型の三つまたから
大きめサイズの四つまたタイプも見られるようになり、
また、台座の構造も1本柱から2本柱、3本柱・・と増加し、
マルチレッグの“ピラーテーブル”Piller Tableも派生していきました。
おそらく現在のペデスタルテーブルの構造的なルーツは、
こちらのテーブルが作られたの19世紀後半あたりに確立されているように思われます。
そのペデスタルテーブルが確立された当時、リアルタイムな時代に製作されたこちらのアンティーク。
厚みあるオクタゴン(八角形)のテーブルトップに、三つまた一本柱のペデスタル構造、
やわらかなシルエットラインのオールドフレンチ系デザインは、
1830年ごろのウィリアム4世様式のど真ん中!
当時の最先端のデザインが用いられています。
素材はマホガニー無垢ベース。
現代の最高級マホガニー、ホンジュラス産クラスが一般材だった頃の最高級中米産マホガニーになります。
通称、スパニッシュ(スペイン領)マホガニーと呼ばれています。
そのソリッドトップに、天板一面には見事な”サンバースト”のようなパーケットリーを、
8面シンメトリーで寄木細工。
ん?
ところで、この時代にサンバースト(雲間をついて現われる強い日ざし)のデザインなんてありましたっけ?
当時としてはかなり斬新なインレイデザインだったことでしょう。
さらにストリンギング(線象嵌)、チルトアップ機構など、
随所に貴族階級が使用していたと思わせる流行のデザインや機能が取り入れられています。
一生をともにしたいアンティークテーブルをお探しの骨董ファンの方には、
ぜひお勧めしたい「至高の一品」といえそうです。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/YM)・・。
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
今から2世紀半近く前、1830年代に製作された美しいチルトテーブルのご紹介です。
天板が水平垂直と可倒式となりますので、使わない時は省スペースで、
広げれば華やかなお部屋のアクセントとして、実用的なテーブルとしてお使いいただけます。
こんなテーブル、現代にあっても良いですね。
素材はマホガニー無垢。
190年という歳月にも目立った変形を起こさない、最高級のアンティークマホガニーかと思います。
そしてマホガニー無垢の八角形の天板には、ハッと目を引くサンバーストか、
ウインドローズ(羅針図)のような、放射状系の幾何学模様のインレイ(象嵌)が施されています。
それにしても、なんて精密なインレイワークでしょう!
複雑な図形の集合体はピタリと組合って、紙一枚ほどのズレもありません!
入荷時のコンディションですが、170年も前のものですので
何度となくメンテナンスされてきたのでしょう、
各部にレストアの痕跡を残しつつも、とても良い状態で入荷してまいりました。
壊れてもなお大切に使われる家具。
メンテナンスの経歴を含めて、こちらのテーブルの歴史であり、味わいです。
それこそが何世代にも渡って大切に受け継がれてきた真のアンティークの証とも言えます。
さて、コンディションのチェックポイントといたしましては、チルト機構の部分。
おそらく本来のチルトアップには、よくチルトテーブルで見かけられるラッチ金具で、
ロックアンロックを司っていたと思われますが、現状は、
もっと古い家具などで使われていた、回転式の閂止めに仕様変更されています。
ラッチ金具は現在でも新品でイギリスより輸入することも可能なのですが、
現状で機能自体は維持されておりますので、
デニムでも、過去のレストアラーに敬意を表し、そのアイデアを受け継ぐことといたします。
脚周りについても頑丈なソリッドマホガニーです。
3本脚のうち、一本に緩みがありましたが、いつもの締め直しで対応できそうです。
天板には小傷などは少ないものの、大きく塗膜の剥落した箇所がありました。
一様に木の素地まで、旧塗装面の剥離作業を行い、美観を回復していきましょう。
その他、クリーニングなど一通りのメンテナンスを行ってまいります。
まずは構造点検から。
こちらのチルトアップ機構は、丁番(ヒンジ金具)一つで接続している構造でしたので、
入荷時は天板ががたつく状態でした。
この構造では、ちょっとした金具のアソビが天板のガタつきとして出てきてしまいますので、
ビス穴の緩みを解消する、接着剤のバリをとる、垂直で制止するようストッパーを追加する、など
諸々かっちりさせて改善していきました。
後年交換されているとはいえ、天板上げ下げの支点となる丁番も、
結構古い時代のアンティーク品のようなので若干がたつきは残っていますが、
ご利用上は問題のない範囲です。
脚周り、天板幕板にも多少緩みがありましたので、しっかり締め直して実用強度を高めてあります。
続いて美観の回復です。
先ずは天板の旧塗装面の剥離ですが、繊細なインレイを傷めてしまわないか、
少々おっかなびっくりで作業開始いたしました。
ところが始めて見ますと埋め込まれた木片は意外な程しっかりしており、
寄木自体も結構な厚みがあるようでした。
これがアンティーククォリティかと感心しつつ、安心して作業を進めることができました。
先に薬剤を用いて古い塗膜を大まかに落とし、その後、ペーパーを使用して面を整えていきます。
そして現われたのはため息ものの美しい木肌です。
その他、全体的に表層の汚れをサンディングで削り落します。
サンディングで出た削りかすやら積年の汚れやらを水拭きと
「CR0291 HOWARD クリーナフィニッシュ 473ml」を使用してキレイにお掃除いたします。
挽きもののセンターポールの入り隅から、ひっくり返した脚の裏まで、丁寧にお掃除しておきました。
もちろん、金属パーツに対しても抜かりありません。しっかりサビを落として磨いておきます。
さて、クリーニングの後、組み直して塗装に入ります。
塗装の工程はアンティークが生まれた当時と同じ、昔ながらの塗料を使用して作業します。
まずはマホガニーの赤みを引き出すレッドマホガニーカラーのオイルステインで色味を整えます。
もちろん時代感は失わないように配慮します。
仕上げは天然素材由来のシェラックニス。
数回重ね塗りして艶だし致しました。
もともと塗膜の剥落があった箇所は多少色むらとして出ておりますが、
染色の微調整を重ね、アンティークとして気にならない程度には改善していきました。
木肌をしっかり研ぎ出した甲斐あって、170年前のマホガニーの輝きが蘇りました。
また、素材本来の色を活かしたインレイも鮮やかに引き立ちました。
素晴らしく迫力が有ります。
ニスは天板はもちろん、脚裏まで全体に塗布しましたので、キレイめに仕上がっております。
また、すべて手作業で行っておりますのでアンティークらしさも兼ね備えています。
チルトアップ機構の操作は、天板裏に回転閂式の木製ストッパーがついていますので、
それを90度捻ってもらえば解放となり、天板がフリーになったら、
垂直まで天板を引き上げることができます。
簡単です。
チルトアップ時には、忘れずストッパーを回し、ロックを必ず解除してから行なって下さいね。
ロックしたまま無理に引き上げると木部が破損してしまいます。
また立てた状態の時にはロックがありませんので、
バタン!と倒さないようにこちらも十分ご注意をお願いいたします。
以上、高級骨董として、精魂込めて、隅から隅まで手を尽くしました。
出荷時は、塗装の完全乾燥を待って英国製の天然蜜蝋ワックスで磨いてお渡しいたします。
めったに見ることのできない、スーパーアンティークテーブルかと思います。
自信をもってお勧めできる素晴らしいお品だと思います。
(Restorer/MJ)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
素敵なテーブルが入荷しました!
天板全面に施されたインレイド(象嵌)が、素晴らしいですね!
180年をも経たジェニン・アンティーク(真のアンティーク)にふさわしい、
良質なマホガニーならではの、存在感あるアンティークテーブルです。
きちんと手入れされていた事がわかる、マホガニーの木肌と色艶は、
どんな現代技術をもってしても再現できない、アンティーク独特のパテナ(古艶)を身にまとっています。
ティーテーブルにちょうど良いサイズですが、
ダイニングテーブルのサイドに、またワインテーブルとして、
いろいろなシーンにご活用いただけると思います。
是非この機会にご検討下さい。
(Sales/TJ)
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商品基本情報 | ||||
品名 | ウィリアム4世William IVスタイル インレイマホガニー チルトテーブル | |||
品番 |
TB0823
|
管理番号 | Lc27-6_1217 | |
販売価格(税込) | 162,000 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 670mm 奥行 670mm 高さ 725mm ※天板を立てた時のサイズは、幅670mm×奥行520mm×高さ1065mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
Cランク 送料目安:7,535円~13,035円
(沖縄 18,865円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 家具/Furniture > テーブル |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1830年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン・ニス・ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1830年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ウォルナット | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ミディアム系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 少ない | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | あり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | A |
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