SF0106 イギリス 1900年代 スーパークオリティ マーケットリーマホガニー エドワーディアンスタイル パーラーセティ
サイズ | 幅 1260mm 奥行 630mm 高さ 910mm 座面高 470mm 肘掛高 670mm 座面奥行 470mm 座枠高 410mm |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
今から100年以上前、“エドワーディアン”(1901~10)の時代に製作された、
とても美しいマホガニーセティ/ソファです。
・・今更ですが、セティとソファの違いはご存知ですか?
アンティークファンの方ならご存知でしょう、
そう、どちらも同じものです。(笑)
2人掛け以上の横に長い椅子を、セティ、ソファ、どちらで呼んでも間違いではありません。
でも厳密に申し上げますと、ちょっと違うんですよね。
何が違うのか・・それは由来が違います。
セティSetteeは、ヨーロッパでかなり古い時代から作られていた長椅子、セトルSettlesに由来しています。
セトルとは背の高い背もたれがついた、肘掛け付きのベンチのような椅子のことで、教会の長椅子などが代表例。
一方、ソファSofaとは、中東のデイスDais(上座)が語源とのこと。
エジプト起源の長椅子、すなわちシェーズロング(寝椅子)やカウチ(これも寝椅子)は
もともと高貴な人が所有する椅子だったのですが、そうした寝椅子が、片方だけの肘掛け(ヘッドレスト)から、
両側の肘掛け(アームレスト)になり(=ダブルエンドシェーズロングといいます)、
それらが欧米に普及し、ソファと呼ばれるようになったらしいです。
なので、専門的にはリラックスするための長椅子がソファ、腰かけるための長椅子がセティ、と呼ばれています。
(デニムでもそのように使い分けています。)
ちなみに、イギリスでは18世紀まで、”ソファ”という言葉はなかったそうですが、
1830年代にスプリング式クッションの寝椅子、すなわち外国産のソファがイギリスに輸入されるようになり、
急速にイギリスのセティが「ソファ化」。
それ以来、セティとソファの区別がなくなったということです。
・・前置きが長くなりすみません。
ということで、こちらはイギリス純血、ソファ式(スプリングの入った)セティです。
ともすれば装飾過多になりすぎてしまう英国古典様式のセティですが、
こちらの現代的なセンスは素晴らしい。
基本的なデザインベースは、18世紀のシェラトンスタイルを継承したエドワーディアン様式。
エドワーディアンらしい、直線基調のデザインです。
格式と優雅さの調和がとれたバランスの良いシルエットで、なおかつ、
エドワーディアンならではの品の良さはしっかりと健在です。
背を飾る、“マーケットリー・インレイ”(絵画調の象嵌細工)や、
限界まで細くシェイプアップしたフレームラインは最高級家具にふさわしい手間の掛け方で、
その技術レベルはマニュファクチャーのレベルの高さをはっきりと顕しています。
製先技術も最高レベルなら、使われている素材も稀代の銘木。
21世紀の現代、家具の3大最高級材とされるホンジュラス産マホガニーが、
ごく一般材として扱われていたアンティークの時代に、
「最高級」とされていたのが、こちらのこちらのマホガニー材、中米産スパニッシュマホガニーです。
現代のホンジュラスマホガニーでさえ、ワシントン条約で準レッドリストに記載され、
絶滅危惧種とされている超・希少材なのに、それが一般材だったという時代の最高級材。
当時の最高級材が、現代とは次元の違う究極の上級品質であることがご理解いただけることと思います。
狂いが絶対に許されない、高級楽器に重用されることでもお分かりのように、
1世紀もの歳月を経てきても、ほとんど変形を見せていません。
これほど細く削り込まれたソリッド・フレームなのに、です。
その赤みが華やかなアンティークブラウンの木肌は、歳月を経れば経るほど、赤銅色に輝く逸材で、
さらに、そのきめ細かな木肌には、使い込まれることで美しいパテナ(古艶)が覆います。
イギリス古典家具らしい、お花柄のサテン生地との相性もぴったり。
見る人が見ればはっきりとわかる、ハイクオリティなアンティークです。
素晴らしい英国家具と思います。
まさに疑う余地のない、「無銘の名作椅子」とご紹介させていただきます・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
今から120年ほど前、銘木クラスのマホガニー材で製作された高級セティです。
見事なマーケットリー(絵画調の象嵌細工)が施され、
家具というよりも美術工芸品クラスのアンティークチェアになります。
2人掛けのリラックスできるソファ、というよりも、もう少し姿勢を正して座るイメージですね。
フォーマルなアフタヌーンティーの空間には欠かせないアイテムだったことでしょう。
一方でよくよく考えてみれば、こんな細いフレームで、
人間2人の体重を支えられるなんて、すごいこと。
PL法などという製造責任を問われない時代だからこそ、作れたということもできそうですが、
成人男性が片手で持ち上げられる軽量フレームで、1世紀もの間、実用に耐えられていたのですから、
いかに当時のハンドメイド家具の製作技術が高度だったか、また素材品質が高かったか、
よくわかる典型的な良い例ですね。
現代には、こんなに細い無垢フレームのソファなど、決して存在してません。
いや、将来にわたってこのようなセティは二度と作られることはないかもしれません。
デザイン的にも、現代家具では絶滅しつつあるハンドシェイプを多用。
特に背もたれの植物&楽器文様のインレイワークがとても可愛らしく、エレガントですね!
使われた状況が良かったのか、美しいインレイは良くチェックしましたが、
入荷時より小傷などは全体に少なく、1世紀前につくられたことを考えれば素晴らしい保存状態でした。
座面生地は入荷時オリジナルのユーズドコンディション。
パールホワイトベースに大きめにローズ柄が施されたシェニール織になります。
多少使用感は感じられるものの、目立った擦れ破れ汚れはなく、まだ利用が十分可能なコンディションでした。
また、内部のクッションもオリジナルの馬毛+スプリングのアンティーク仕様と思われますが、
現役に使用可能な状態で、オリジナルを生かすことを優先させていただきました。
当面カジュアルにオリジナルシートでご利用いただき、お気に入りの生地が見つかったら交換する、
と、後年のお楽しみにしていただくのもよろしのではないかと思います。
構造的にも細かい彫刻があるフレームながらしっかりとしたつくりで、
脚元の大きな揺れも無く、部分的に締め直しをすれば問題なくご利用が可能な状態でした。
さて、メンテナンスの流れですが、
構造面での増し締めから始まりワックスがけに至る、標準的なメンテナンスを行っていきます。
今回はオリジナルシートをそのまま利用して再生してまいりますので、
クリーニングも重点的に時間を割いていきましょう。
まずはエアーダスター等を使って徹底的にシートのホコリを叩き出します。
続いて、作業中に汚してしまわないようしっかりとシート全面をマスキングで覆ってしまいます。
面倒な工程ではありますが、これで安心して作業が進められるようになります。
次に定番の締め直し。
脚周りをしっかりと固定致します。
この先さらに長くお使い頂ける強度になりました。
構造面のメンテナンスが完了しましたら、次に美観を整えていきます。
木製部分に関して、まずは軽くサンディングを施して、
積年の汚れや塗膜の濁りの原因となる古いニスを落としつつ、
軽い小傷も硬質パテなどを使用して均してまいります。
続いてレッドマホガニーのオイルステインにて再度汚れを取り除きつつ、着色します。
さらに英国から輸入しました天然樹脂性シェラックニスで塗装致しました。
これで木製部分は往年の色艶をとりもどしました!
次はマスキングを剥がし座面の表面クリーニングを行います。
水でぬらしたタオルを固く絞り、表面的な汚れや、水溶性の汚れを軽くたたいて落として行きます。
更に「CR0307 HOWARD Naturals アプホールスタリークリーナー 」を併用し、
水では溶けにくい汚れを浮かせて除去していきます。
周囲に張られているナイロンブレード(縁飾り)は、水溶性の糊で張られているようで、
若干、湿気などで変色したようにみえますが、特にお張替えを要するほどではないと判断いたしました。
最後に細部になりますが、ブレード(縁飾り)のはがれやほころびをしっかりと接着し、美観を整えました。
構造面から細部に至るまで、全体を丁寧にメンテナンス致しました。
塗装が完全乾燥したのち、人にも家具にも優しい天然の蜜蝋ワックスで磨きあげて仕上げます。
稀に見るとてもエレガントなアームチェアです。
担当職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/MJ)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
素晴らしいプロポーションに「本物」を感じるスーパーマホガニーのエドワーディアンセティです。
なんて耽美的なのでしょうか・・、ため息モノですね。
アームチェアを幅広にしたような独特の長椅子デザインは、
今となっては、間違いなくアンティークだけにしか見ることのできない美しいシルエットです。
限界まで細くシェイピングされた脚には1世紀もの歳月を経ても歪み一つなく、
素晴らしい銘木が使用されていることが伺われます。
100年以上経っても全く色あせることのない、
それどころか、ますます評価の高まっていきそうな、すばらしいフォルムです。
バランスのとれたプロポーション、高級な素材、インレイワークの技術、ともに、
当時の“エドワーディアンセティ”としても最高級クラスの作品だったのではないでしょうか。
この椅子を置いただけで、空間を優雅で、かつひとクラスもふたクラスも
上の雰囲気に演出していただけることと思います。
一方では、座り心地にも配慮されています。
クッションは厚みのあるコイルスプリングが使用されていますので、
サロンチェアよりはくつろぐことができ、ソファよりは背筋を正してお座りいただけます。
質、デザイン、コンディションともに3拍子揃った、
最高級アンティークと評価しております。
めったに見られないお値打ち品のシェラトンスタイルの長椅子ですので、
ぜひこの機会をお見逃しなくご検討くださいませ!
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | スーパークオリティ マーケットリーマホガニー エドワーディアンスタイル パーラーセティ | |||
品番 |
SF0106
|
管理番号 | LC36-4_0618 | |
販売価格(税込) | 314,600 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ | 幅 1260mm 奥行 630mm 高さ 910mm 座面高 470mm 肘掛高 670mm 座面奥行 470mm 座枠高 410mm | |||
送料ランク・重量 |
Dランク 送料目安:10,945円~19,525円
(沖縄 29,095円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
椅子/Chair
> セティ/ソファ
無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection > 無銘の名作椅子 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1900年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン・ニス・ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1900年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ウォルナット | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 布 | |||
その他の素材のカラー | 白系 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | 少ない | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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