TB0990 イギリス 1780年代 ジョージアンスタイル スーパーマホガニー チルトアップ ワインテーブル
サイズ |
幅 530mm 奥行 530mm 高さ 980mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
今から何と! 230年前!
英国18世紀末に製作されたチルティングテーブルです!
これが2世紀半も前のテーブルです。
信じられますか?
日本でいえば江戸中期、明治維新よりもさらに100年も前につくられたものですよ。
つまり幕末当時の1870年ごろには、このテーブルは既にアンティーク級だったのです。
驚き・・。
しかし、そんな超絶骨董にもかかわらず現代まで実用性を維持するこのコンディション!
これこそ、デニム自信を持ってお勧めするスーパーアンティークです。
家具史に残る希代の天才デザイナー、”トーマス・チッペンデール”などを輩出し、
英国でも「英国家具の黄金期」と称賛された、“ジョージアン”。
アンティークで最も質の良い家具といわれている時代の、
ハイクオリティなテーブルだからこそのクオリティ、なのです。
なかでも、”ブレックファーストテーブル”とか“サパーテーブル”と呼ばれていたこのチルト型のテーブルは、
使用しない時は天板を垂直に立てて壁際に置き、部屋のアクセントにしていたジョージアンを代表する家具です。
当時、天才チッペンデールが好んで製作したといわれています。
ただ、チッペンデールは後年「チッペンデール様式」と呼ばれるほどに、貴族的な装飾をふんだんに盛り込み、
天板の立てられるチルトテーブルなどはまさに天板面がスクリーンのようにアートしてしまいますが、
一般的に“ジョージアン”と呼ばれる家具はもう少しシンプルなデザインです。
こちらのようなシンプルなフォルムに、一見カントリー風にも見えるこの家具こそが、真のジョージアン!
このテーブルのイメージが「農夫のジョージ」と言われるほど質素だったジョージ3世George III治世下、
典型的なジョージアンスタイルなのです。
しかし、そんな時代性がありながらも、こちらのテーブルには、
控えめながら、ラウンドトップの天板を飾るウェイビングエッジや、
S字カーブを描くカブリオールレッグ(獣脚)にはリーフの文様をアクセントに加えるなど、
製作者のアピールポイントがあり、時代を超えた「価値」も備えています。
そして!
何より特筆すべきは、その素材品質の高さ。
ジョージアンは歴史的に「マホガニー」の時代と言われ、歴史上、
最も良質なマホガニー材が中米より輸入されていた時代。
・・良く見てください。
木部自体に華やかな赤みを含んだこのテーブルこそが、その時代のソリッド・マホガニーなのです。
現代の最高級家具材と名高いホンジュラス産マホガニーが、ごく「一般材」だった時代に、
「最高のマホガニー材」と珍重されていた、当時のスーパー・マホガニー。
”ジャマイカンウッド”とか、”キューバンマホガニー”など、総じて”スパニッシュマホガニー”と呼ばれていた銘木が、
ジョージアンの高級家具には盛んに取り入れられていました。
現代ではホンジュラスマホガニーでさえ、ワシントン条約で絶滅危惧種のレッドリスト化されている状況ですから、
そんな植民地時代のスーパーマホガニーなど、もはや「幻」のような存在。
現代感覚では、逆にピンと来ない方が、もはや当然のことなのかもしれません。
しかも、天板は何と、そんなスパニッシュマホガニーの一枚板。
・・気を失いそうですね。
そんなスーパーマテリアルに、無垢削り出しのウェイビングエッジ。
普通の現代感覚なら、こんな装飾はモールドの貼り付け(別に作ったパーツをあとから付け加えること)ですよ。
脚元のリーフ文様だって、驚くことに貼り付けではありません!
削り出しです。
そんなアンティーク品質に加え、天板を立てて省スペース性を発揮するという大胆な機能家具の発想、
3つ股1本柱のトライポッド(3脚台)の美脚構造・・。
こういう家具を作り上げた製作に手間をいとわない姿勢、
そして安心性よりも先進性を追求する心意気に、当時の家具業界の活況を感じませんか?
間違いなく、家具業界が当時の花形産業であり、
時代の先端を走っていた産業だったことが確かに感じられるテーブルです。
このようにアンティークを見れば、歴史の教科書には載っていない、
当時の時代風景、そして人の心が透けて見えるようです。
やっぱりアンティークってすごい。
本物を知る方に、ぜひ・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
1780年代の貴重なジョージアン・トライポッドテーブルです。
今から何、と2世紀以上も前の実用アンティークになります。
使わない時は省スペースでも使う時は大きく使える。
天板の開閉もワンタッチで出来る折りたたみ式です。
骨董品として大変貴重なコレクティングファニチャーでありながら、
軽く移動、そして簡単に設置・使用の出来る実用性も兼ね備えた、スーパーアンティークの多機能テーブルです!
素材はジョージアンアンティークならではのスーパーマホガニー、
”スパニッシュ・マホガニー”。
杢もマホガニーらしい繊細なリボン杢。
この材料としての価値だけを見ても、このテーブルの価格にふさわしい価値があるのではないかと思います。
もちろん総無垢の家具ですが、天板は何と無垢の一枚板! 削り出し!!
しかも歪みもなし!
まあ、裏側には反り止めの構造補強は入っているとはいえ、
現代では考えられないほどの驚くべき良材です。
天板周囲の飾りもこの一枚板の削り出された端の部分で、
あとからつけられたものではない、ってところが、本当にすごいですね。
そんな最高の素材品質と高度な技術で製作された実用家具が、
この程度のフツウの高級家具並みの価格ですから、これに骨董としてのプレミア性を加味すれば、
実際、ものすごいお値打ち品なのでは、などと個人的に感心したりしております。
さて、入荷時のコンディションですが、全体的には230年も前のものにもかかわらず、
デニムで取扱いの多い100年物のアンティークと比べても、とりわけ手がかかる、
といった雰囲気はありませんでした。
よほど大切に愛でられてきたのでしょう。
しかし細部まで見ていきますと真鍮製のラッチ受け、脚の裏のアイアン補強などに
紛れもない230年の時代の流れを感じました。
普通なら原形をとどめているだけでも奇跡な歳月を経ているわけですから、
100年もののアンティークとはわけが違うことをご理解いただければ幸いです。
まず、長期間形状を保つのが難しいとされるトライポッド(1本支柱3本脚)についてですが、
この点ではかっちりとしていて緩みは皆無でした。
材質も、造作も一級だからこそのグッドコンディションなのでしょう。
後の時代に修復されたのかもしれませんが、3つ股の脚の付け根の裏側に、
ずっしりとしたアイアンプレートの補強が入っておりました。
明らかにアンティークの時代の専用金具で、剛性を高めているとともに、
下方の重量中心にも役立っていますので、自立のバランスも良くなっています。
天板にはかなり古い時代に処置されたかと思われる傷跡などがありましたが、
厄介な深く浸透した輪じみなどありません。
無論、落としきれなそうな色むらなどはありそうですが、
リフレッシュ塗装で往年の姿を垣間見れるほどには美しく甦りそうです。
尚、天板と脚回りは、上げ下げの支点となる回転軸とラッチ金具で固定する、
ジョージアンのチルトアップテーブル標準仕様です。
さすがに設置には少々ガタツキが出ていました。
こちらも調整していきましょう。
まずは構造面のメンテナンスから取り掛かります。
天板が乗るベース板がややぐらついていたので、その緩みを固定し、
天板上げ下げの支点となる回転軸の遊び具合も調子よく調整いたしました。
ラッチ金具およびラッチ受け金具は、おそらく230年前の貴重なオリジナル。
もちろんきれい目に磨き上げて再利用いたします。
もともとロックアンロックともに、調子よく動作していました。
奇跡といっていいでしょうね。
いや、大切に受け継がれてきたものであれば、当然といえば当然でしょうか。
一連のレストアによりガタつきは解消され、ラッチの動作もまずまずスムースになりました。
天板の水平も保たれ、目視では気にならない誤差程度です。
安心してご使用いただける状態になったかと思います。
構造補修続いて、クリーニングの工程に移っていきます。
まずは塗装の下準備も兼ねて、表層の汚れをサンディングで削り落します。
天板は輪ジミなどは気にならないものの、退色や傷、色むらがみられました。
また、穴埋めなどの補修跡もありました。
やはりこれほどのアンティークですから、きちんとメンテナンスを受けながら受け継がれてきたのでしょう。
これもアンティークの歴史とは言え、実用する上ではやはりきれいであってほしいものですよね。
歴史は歴史として残しながらも、できるだけキレイめに見えるよう、
サンディングで消えるものは消してしまいます。
傷などもあえて残したり、手間がかかっても徹底的に消してしまったりなど、
実はサンディングの工程がレストアの中で最も重要なデザイン処理になります。
このあたりの手加減の違いは、それぞれのレストアラーの感性によるものと思います。
サンディングで出た削りかすやら積年の汚れやらを水拭きと
「CR0291 HOWARD クリーナフィニッシュ 473ml」を使用してキレイにお掃除いたします。
おおむねシンプルな造形ですので掃除はしやすい方でしたが、挽きもののセンターポールの
入り隅から、ひっくり返した脚の裏まで、手間はかかりましたが丁寧にお掃除しておきました。
もちろん、金属パーツに対しても抜かりありません。
天板裏のラッチ金具は真鍮無垢製でしたので、できるだけピカピカに磨き上げました。
さて、クリーニングの後は塗装の工程に入ります。
塗装はアンティークが生まれた当時と同じ、昔ながらの塗料を使用して作業します。
まずはマホガニーの赤みを引き出すレッドマホガニーカラーのオイルステインで色味を整えます。
もちろん時代感は失わないように配慮します。
仕上げは天然素材由来のシェラックニスを数回重ね塗りして艶だし致しました。
このシェラックニスがミソで、無色透明の現代のニスとは異なり、
素材自体がややブラウンの色味を帯びています。
天然素材に由来する優しい半透明のブラウンで、塗り重ねによって深みが増します。
もちろん、アンティークマホガニーとの相性は完璧です。
現代の塗装では真似できない、とろりとした艶をお楽しみいただければと思います。
ニスは天板はもちろん、脚裏まで全体に塗布しました。
さて、最後は真鍮製のラッチ金具をつけて完成です。
天板の開閉が出来るチルトアップの折りたたみ機能は、今なお実用レベルにあります。
このラッチは、昔から変わっておりませんが、テーブルとして使用するときは、
立っている天板を水平にするだけでロックがかかるオートロック式になっています。
未使用時(垂直にする時)には、ラッチの突起をつまんで手前に引くことでアンロックしますので、
天板がフリーになったら、垂直まで天板を引き上げます。
垂直にするチルトアップ時には、忘れずにレバーを引き、ロックを必ず解除してから行なって下さいね。
ロックしたまま無理に引き上げるとラッチや木部破損の原因になりますので。
尚、立てた状態の時には倒れ防止などのロックは設定されておりませんので、
ひっかけてしまうなどして、バタン!と勢いよく倒さないようにこちらも十分ご注意をお願いいたします。
以上、高級骨董として、精魂込めて、隅から隅まで手を尽くしました。
18世紀アンティークとして、
外観・構造ともに素晴らしいコンディションと思っております。
出荷時は、塗装の完全乾燥を待って英国製の天然蜜蝋ワックスで磨いてお渡しいたします。
自信をもってお勧めできる素晴らしいお品だと思います。
(Restorer/AY)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
今からなんと!230年前のトライポッド(三脚)のチルトアップテーブルです!
こんな時代の家具が、この時代の日本で出会えるなんて、奇跡としかいいようがありません。
ジョージアン家具の名はほんとに伊達ではありませんね。
存在するだけで信じられないものなんですから!
当時から相当の価値がないと、この時代まで生き残ってることはありませんから、
代々その価値を知る人のみが受け継いできて、今私たちの目の前にあるということでしょう。
その歴史を受け継ぎ、また次の100年に伝えていただける方にこそふさわしいお品です。
ティータイムや読書の時間など、ふっと落ち着きたいときに傍らにあるとちょうどいい大きさのテーブルです。
ワインテーブルにも。
ぜひリラックスタイムをお楽しみください。
このテーブルのがたどってきた230年という長い長い時を感じながら、
この家具が作られた当時の生活に思いを馳せるのも素敵ですね。
アンティークの扱いを心得ている方に、お勧めいたします。
ぜひこの機会にご検討ください。
(Sales/TJ)
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商品基本情報 | ||||
品名 | ジョージアンスタイル スーパーマホガニー チルトアップ ワインテーブル | |||
品番 |
TB0990
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管理番号 | LC36-5_0625 | |
販売価格(税込) | 128,700 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 530mm 奥行 530mm 高さ 980mm ※サイズはチルトアップ時のサイズです。 ※天板サイズは直径500mm、テーブルにした時の天板高は約695mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
Bランク 送料目安:4,400円~7,040円
(沖縄 10,010円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 家具/Furniture > テーブル |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1780年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン・ニス・ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1780年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ウォルナット | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 金属 | |||
その他の素材のカラー | 素材色 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 年代なり | |||
交換・改造 | なし | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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