LC0236 イギリス 1860年代 スーパークオリティ ミッドヴィクトリアン サーカシアウォルナット レディースチェア
サイズ |
幅 565mm 奥行 770mm 高さ 900mm 座面高 405mm 座面奥行 460mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
素晴らしいミッド・ヴィクトリアンの高級レディースチェアが入荷いたしました!
今から150年以上前、19世紀半ばのイギリスで製作された、
ラウンジチェアスタイルのパーラー(客間)チェアです。
※こちらのチェアはLC0235 ミッドヴィクトリアンジェントルマンズチェアと2脚ペアで入荷しました。
・・この造形、このフォルム。これが「椅子」と呼べるのでしょうか。
ここまでくると、もう「美術品」と呼んだ方がふさわしいと思います。
おそらく人類史上、ハンドメイド家具の造作力がピークに達していたのは、今から100年前、
このチェアのつくられた当時、19世紀の頃だったと明言せざるを得ません。
果たして、現代でこのような椅子を作ることのできる職人が、世界に何名いることか・・。
“カブリオールレッグ”と呼ばれる動物の脚を模した前方の脚、
そしてトップレイル(肩のライン)とトップから続くウェスト当たりの小さなアームレストのシルエット・・、
ご覧のように非の打ちどころのない曲線と装飾で構成されています。
まさにヴィクトリアンのサロンチェアの美的イメージを、そのまま具現化してしまったような、
そんな、非現実的なプロポーションです。
具体的には、バックレスト(背もたれ)は19世紀ヴィクトリアン当時の典型的な家具デザイン、
“バルーンバック”(気球)フォルムで構成され、
トップには、“ロカイユ”を思わせる、植物と渦巻のハイレリーフ(浮き彫り)をアクセントに配置。
脚元にはフレンチスタイルのフットスタイルを採用するなど、
フランス・ロココ、“ルイ15世”様式をヴィクトリアン風にリ・デザインしたフォルムといえますが、
見てお分かりの通り、その造作の技術については、ほとんど芸術的ともいえるレベルに達しています。
そして特筆は、1世紀以上もの歳月を、一切の反りやゆがみなく保持し続けてきた素晴らしい家具材、
おそらく高い確率で“サーカシア・ウォルナット”と思われる、ミラクルな良材が使用されていること!
現代の高級家具材、”ヨーロピアン・ウォルナット”の中でも、
黒海地域で産する「最上級」の称号を誇った究極の銘木、“サーカシア・ウォルナット”・・。
そんな最高の材と最高の腕によって生み出された希代の逸品、
これこそまさに、“無銘の”家具職人による“名作椅子!”とご紹介させていただきます!
デニムでも、そんな最高級のチェアのために、最高級のレストレーション技術を投入しております!
言葉よりお写真で、ぜひ感じ取ってください!
次代へ引き継いでいただきたい、コレクタブルズ・クラスのアンティーク(収集目的の骨董品)です・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
今から1世紀半以上前に製作されたレディースチェアです。
同じデザインのジェントルマンズチェアとペアで入荷してきた高級ラウンジチェアになります。
木質、構造、デザイン、座り心地、いずれもすばらしい水準のお品です。
現代の家具製作環境では復刻がかなわないと思われるほどのレベルです。
入荷時、使われた状況が良かったのか、美しい彫刻も含め、木部フレームには一見したところ、
目立ったダメージはありませんでした。
150年前の製作との事を考えれば素晴らしい保存状態ですね。
構造的にも脚元には大きな揺れも無く、部分的に締め直しをすればしっかりとした状態でした。
座面生地は入荷時オリジナルの金華山織り生地になります。
多少年季を感じる状態ではありましたが、これほどのチェアに使われている椅子生地ですので、
チープなものであるはずはありません。
特に擦れ破れがあるわけではないですし、英国らしい立体感のあるお花柄パターンの高級生地で、
まだまだクリーニングで再利用が十分可能なコンディション。
お好みの生地と、ご予算にゆとりががあれば別ですが、まずはカジュアルにご利用いただき、
ある程度、時期が経過したのち、その時のご趣味に合った生地でお張り替えいただいてはどうかと、
ご提案させていただきました。
飾り縁のトリムもオリジナル。
感覚的にはここ20年以内に張り替えられたものではないかと思われます。
また、内部のクッションもオリジナルのコイルスプリング+馬毛のアンティーク仕様と思われますが、
多少年季は感じられるものの、まだまだ現役に実用可能な状態。
やはりオリジナル生地を生かすことを優先させていただきました。
もちろん、初めから椅子生地交換をご希望の場合には、対応いたしますので、
お求め時にその旨お知らせください。
さて、修復はまず、全体の構造補修から始めました。
きちんとメンテナンスは受けてきたようで、目立った木部のダメージは無し。
150年経った今でも実用コンディションをキープした状態でした。
そうはいっても、数年も使えば、どこかしら接合部のゆるみは出てくるもの。
念のため程度ですが、しっかりと各部、
接合箇所は点検の上締め直しいたしました。
次は、再利用する椅子生地のクリーニング。
エアーダスターで徹底的に生地のホコリを叩き出します。
その後、生地に関しては界面活性剤を使用してドライクリーニングを行いました。
表面だけでなく、底面の生地を一旦剥がして、内部のほこりも吹き出します。
そして座面・背の部分を丁寧にマスキングし、今度は木部のクリーニング。
軽く表面をサンディングした後、デニム愛用の”ウッドソープ”、
「CR0291 HOWARD クリーナフィニッシュClean-A-Finish 473ml」でクリーンアップしました。
清掃の次は、デニム独自のリンスドオイルで全体を拭き上げながら、
合わせて彫刻などの装飾を再度チェック。
彫刻に大きなダメージはありませんでしたが、塗装面には良く見るとところどころ小キズがありましたので、
全体を細かい粒度で慎重にサンディングし、塗装前の下地を整えるべく、表面をならします。
その後は最後の仕上げのウッドフィニッシュ、塗装工程にかかります。
まず薄めのオイルステインでさっと拭き上げ。
さらに天然樹脂塗料のシェラックニスによる塗装で、
塗装面の保護とともに艶出しもいたしました。
キレイめに艶をつけながらも、経てきた時代感は失われないよう注意しながらの作業です。
結果、アンティークらしく、良い雰囲気に仕上がったものと思います。
最終的には塗装の完全乾燥を待って、天然ビーズワックスを使用し、
出荷前にさらに磨き上げてお届けさせていただきます。
尚、脚元のキャスターは入荷時、かなり年季が入っていて、少々がたつきが気になりました。
ヴィクトリアンのオリジナルキャスターのようでしたが、
もうそろそろ限界に近い感じでしたので、新品の真鍮キャスターに交換させていただきました。
現代品のリプロ(復刻品)にはなりますが、スタンダードなクラシックデザインのソリッドブラス製で。
決して商品価値を下げるものではありません。
動きはさすがに新品の動きですので、実用面を重視される方には、
きっとご期待に沿えるレベルかと思います。
以上、これほどの高級骨董ですので、隅から隅まで手抜きなく、
しっかりとメンテナンスをいたしました。
元々のコンディションの良さも引き立つ素晴らしい仕上がりになりました。
是非お勧めしたい素晴らしい逸品です。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
今から150年以上前につくられた、大変貴重なレディースチェアです。
日本でいえば江戸末期ごろのとても古いお品です。
独特の柔らかい曲線で構成されたバルーンバックフォルムは、
当時、富裕層の間で流行したヴィクトリアンデザイン。
素材も現代家具では見たこともないようなきめの細やかな木肌で、
アンティークならではの”サーカシア・ウォルナット”という銘木が使用されています。
全体的にゆるやかな、柔らかい印象を与えるフォルムで、ところどころに優美な装飾も施されております。
入荷時オリジナルの金華山織りのファブリックも、
上品で気品ある雰囲気を醸しだしています。
基本的には収集目的のコレクティングチェアになりますが、かといって、
実用性が低いというわけでは決してありません。
背もたれはゆったりとした傾斜がついており、
クッションも厚めですので、食後やお風呂上りのリラックスタイムなどには最適!
ナースチェア独特の低い座面高も、くつろぐには絶妙なサイズ感。
また、キャスターも新品交換しておりますので、ちょっとした移動も苦になりません。
使い勝手も良好です。
なかなかめぐり合うことのないエクセレントコンディションのナーシングチェア。
年々その数が減ってきている貴重なミッド・ヴィクトリア期のチェアです。
アンティークはめぐり合いです。
この機会にぜひご検討ください!
尚、こちらは男女ペアでお使いいただける2脚セットで入荷しています。
そちらも合わせて、ぜひ。
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | スーパークオリティ ミッドヴィクトリアン サーカシアウォルナット レディースチェア | |||
品番 |
LC0236
|
管理番号 | LC36-27_0408 | |
販売価格(税込) | 165,000 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 565mm 奥行 770mm 高さ 900mm 座面高 405mm 座面奥行 460mm ※座面高はクッションの頂点で測っております。(座ると沈み込み幅がございます。) | |||
送料ランク・重量 |
Cランク 送料目安:7,535円~13,035円
(沖縄 18,865円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
椅子/Chair
> ラウンジチェア/ロッキングチェア
無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection > 無銘の名作椅子 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1860年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン・ニス・ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1860年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | パイン | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 布 | |||
その他の素材のカラー | 茶系 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 年代なり | |||
交換・改造 | あり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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