DC1301 チェコ 1920年代 フィッシェルFischel No14 ベントウッド ハイチェア
サイズ |
幅 390mm 奥行 430mm 高さ 910mm 座面高 550mm 座面奥行 320mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
20世紀はじめごろ、旧チェコスロヴァキアで製造されたベントウッドチェア(曲げ木椅子)です。
めずらしいハイスツールタイプのNo14モデルになります。
初めてご訪問いただいた方のために・・「曲げ木椅子」といえば何といってもトーネットのNO.14が有名ですが、
元祖トーネット社の曲げ木技術の特許が切れた19世紀末以降、
トーネット社以外にも優れたベントウッドチェアを作る家具メーカーがたくさん出てくるようになりました。
たとえば、一番有名なトーネット以外にも、フィッシェルFischel社やムンダス社等、
家具の歴史に名を残した著名なメーカーが数多く存在します。
どのメーカーが作ったモデルか?、というのも、ベントウッドチェアの楽しみの1つになっていますね。
こちらのチェアについては、幸いメーカーラベルがしっかりと残っていましたので、
フィッシェルFischel社製であることが確認できました。
仮にラベルが残っていなくても、デザインや造形、仕様などを見れば、ある程度はメーカーは推測できるんですが、
やっぱり「正真正銘」と「推測」では、ちょっと心証は違いますよね。
とはいえ、こちらのチェアの場合には、品質的に見て、トーネット社かあるいはJJコーン社クラスの、
トップ企業の商品でないと作れないレベルの品質、そしてデザイン。
その品質レベルの高さは、骨董ファンの方ならきっとお分かりいただけることと思います。
デザインの完成度はご覧の通り。
デザインベースは椅子史上、最も売れた椅子、トーネットのベントウッドチェア、”モデルNo14”です。
その不朽の「名作椅子」を細身にシェイプアップし、座面高を標準の椅子より10cmほどアップ、
背のついたハイスツール仕立てに仕上げたのがこちらのモデル。
下記のエキストラフォトに、標準のNo14チェアと比較したお写真を掲載しましたので、
そのフォルムの違いをご参照くださいね。
ついでに、現代の新品、チェコ・トンTON社製No14チェアも合わせてみましたので、
いかにこのチェアが特異にスリムかがお分かりいただけると思います。
ちなみに、現代のNo14チェアは、現代の生活スタイルに合わせて、アンティークのNo14チェアよりも
さらに、ロー&ワイド化。
3者3様の違いが目に見えて面白いと思います。
そんなこちらのハイチェア、トーネット社で言えばモデルNo4001というコードが付いていました。
4000番台は、お店やオフィスで使われる用途で作られたビジネス向けのモデルだったようです。
同デザインのモデルは、JJコーン社でもこちらのフィッシェル社でも作られていました。
この時代、他社が作ったモデルは自社でも作ってしまうのは当たり前の風潮。
なので、どのメーカーが元祖か?なんてわかるわけもありませんが、
各社同サイズのモデルを生産していましたので、
当時の世相に受け入れられていたモデルであったことは想像できますね。
標準モデルの座面高は、当時のカタログ値47cm、
それに対して、こちらの座面高は56cm。
一般的に「作業台」というのは天板高が80~90cmほどですので、
こちらの座面高はそんな作業台のワークチェア用途にちょうど良いことがわかりますね。
座面幅については、標準が直径36cmで、こちらが32cm。
二回りほど小さい感じです。
当時のカタログによれば、座面幅はこちらの直径32cmの他に、
標準の36cm座面のハイチェアも設定されていました。
用途に合わせて大小が選べたわけです。
1つの作業台に、何人もの人が流れ作業のために並ぶことを考えると、
座面幅が標準の36cmではちょっとかさばったのかもしれませんね。
利用者のニーズを汲んだモデルだったと言えそうです。
そんな時代の要請から生まれた特殊なハイチェア。
今ではあまり見られないデザインになりましたが、逆にそれが新鮮で、
その機能的なフォルムが、とても美しく見えませんか?
こちらの個体についていえば、コンディションもよく、
もちろん実用家具としてもお役立ていただける逸品。
キッチンスツールとしても丁度よさそうですし、楽器を演奏される方にはちょうど良い座面高でしょう。
ワインテーブルとしても使える高さですし、飾り棚にも生えるデザインです。
小ぶりで軽いので、壁にフックをつけて、引掛けておいても
とても存在感のある壁面インテリアになりますよ。
さっと、壁からチェアを下ろして、腰かけてウクレレを弾き始める・・なんて、
玄人っぽくて、とてもかっこよさそう。(笑)
人それぞれ用途は違えども、いつもそばにおいておきたくなる、
愛らしい1脚であることは、きっと万人共通の印象と思います・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
100年ほど経過したジェニン・アンティーク(真の骨董)のベントウッドチェアです。
基本的にコレクションアイテムとしての1脚ですが、座面も小さめで、傍らに置いておくのには邪魔にならず、
ちょっと家事の合間に腰掛けるのにもとても便利で、実用アンティーク品として大いにお役立ていただけます。
素材はヨーロッパの良質なビーチ材です。
ところどころにビーチ(ぶな)材特有のきらきらとした輝きがちりばめられた杢目が見えます。
アンティークの時代の優良なヨーロピアンビーチです。
座面のエンボスも深く、きれいに残っていますね。
コレクションとしても1級品です。
座裏には、フィッシェル社の、ペーパーラベルもほぼ完全な形で残っていて、
間違いなくコレクターズピース。
”Československo” の文字が見られるラベルなので、1920年から30年代に
生産されたモデルであることがわかります。
入荷時より状態は良好でしたが、スレンダーなハイチェアなので安心してお座りいただけるよう、
当店で構造補修、塗装などを含むフルメンテナンスさせていただきました。
無垢材を使用した曲げ木ですので、細く長い脚周りには写真では確認が難しい程度の無垢材特有の反りが
よく見れば確認できますが、強度的には全く劣化はなく、主要な接合部は分解して組み直し済みです。
全ての接合部をチェックし、がたつきぐらつきなどはしっかりとチェックさせていただきましたので、
安心してお使いいただける実用的な状態です。
またメンテナンスに加え、デザイン的にも脚がしっかりと末広がりなので、
もともと見た目からの印象よりも構造的に安定感があります。
座面はスツールのように小ぶりです。
逆に言うとサイズが小さいだけに強度は高く、大人の体重で無造作に腰かけても頑丈な印象です。
塗装面では、全体的にアンティークらしく、古艶仕上げといたしました。
まずは、入荷時の木肌をハンドサンディングで下地処理、旧塗装面を全て剥離し、さらに均していきます。
これがかなり時間のかかる重労働。
でも、この工程をしっかりと行わないと塗装の仕上がりが大きく変わってしまいますので、
めげずに納得いくまでサンディングをいたします。
塗装はオイルステインでさっと磨いて着色を行いました。
アンティークらしいダークブラウンといたしました。
仕上げにはアンティークの王道、天然樹脂製のシェラックニスを使用し、
全面塗装を行います。
綺麗めにしながらも、時代感は残すように塗装しています。
いい味がでていますよね。
以上、これほどのコレクターズアイテムですので、隅から隅まで手抜きなく、
しっかりとメンテナンスをいたしました。
最後は塗装の完全乾燥を待って全体を天然蜜蝋ワックスで丁寧に磨き上げて仕上げます。
実用にも鑑賞にもお奨めの1脚です。
担当修理職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
“ベントウッドチェア(曲木椅子)”が過去に最も普及したのは、20世紀前半。
一方、我々日本人が「椅子」を生活に取り入れ始めたのが20世紀後半に入ってから。
ということは、本来、日本の私たちには、ベントウッドチェアはあまり馴染みのないもの、ということになります。
・・・が、何故でしょうか?
“曲げ木椅子”という言葉の響き。
そのブナ材が描き出す優しい曲線。
不思議に「郷愁」を感じます。
「曲げ木椅子」は“モダンデザイン”の歴史上のルーツと言われています。
その「曲げ木椅子」の勃興期といえる時代のデザイントレンドは、”アール・ヌーヴォー”。
ご存じの通り、アールヌーヴォーといえば、”ジャポニスム(日本趣味)”と深いかかわりを持つ美術観です。
日本的な「わび」「さび」のココロと、通じていてもおかしくはないですよね・・。
個人的には、とても「日本」的、という印象を受ける椅子と思います。
とにかく、軽くて丈夫、いろいろと使い勝手が良好なベントウッドチェア。
その中でも、「脚休め」などとして有意義にお使いいただけるめずらしいハイチェアです!
飾り棚にもあるし、テーブルにもなるし、インテリア性も抜群。
骨董的価値もとっても高い、超・希少なコレクターズアイテムです!!
高価なアンティークになりますが、いつかきっと資産価値として帰ってくるときは来るはず!
アンティークファンの方、多分5年に1脚くらいしか入荷しないレアなモデルですよ。
是非この機会をお見逃しなく、ご検討くださいね。
(Sales/YM)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | フィッシェルFischel No14 ベントウッド ハイチェア | |||
品番 |
DC1301
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管理番号 | LOT23-9_0113 | |
販売価格(税込) | 33,000 円 | 在庫数 | 1 | |
サイズ |
幅 390mm 奥行 430mm 高さ 910mm 座面高 550mm 座面奥行 320mm ※座面奥行は座面の直径(外寸)サイズです。 | |||
送料ランク・重量 |
Bランク 送料目安:4,400円~7,040円
(沖縄 10,010円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
椅子/Chair
> スツール/ベンチ
無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection > ベントウッド/トーネット |
商品プロフィール | ||||
原産国 | チェコ | 年代 | 1920年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン・ニス・ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | チェコ | 年代 | 1920年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ローズウッド | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 年代なり | |||
交換・改造 | 少ない | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | A |
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