DK0180 イギリス 1700年代 クイーンアン イングランドオーク オールドドレッシングデスク
サイズ |
幅 785mm 奥行 490mm 高さ 765mm 収納部内寸・幅 220mm 収納部内寸・奥行 390mm 収納部内寸・高さ 75mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
今から何と! 300年以上前!
英国17世紀末から18世紀初期にかけて製作された、
クイーンアンまたはアーリー・ジョージアンの時代の、正真正銘のスーパーアンティークです。
英国家具史の中でも、最も素材品質が高かったといわれている時代の、
ハイクオリティなレディースデスク/ドレッシングテーブルになります。
え?
そうは見えない?
いや、でも、そうなのです。(汗)
シンプルなスクエアフォルムに、みがけばみがくほど艶の出る良質なオーク材が使われた、
一見カントリー風のこの家具、1600年代末から1700年代初期にかけて、
貴族たちの間で大変流行した、典型的な化粧卓子(小ぶりなドレッシングテーブル)。
当時の最先端の貴族家具でした。
このタイプの家具はその後も長く人気が続き、
後年、リプロダクション(復刻家具)が多く作られ続けてきましたが、
こちらの個体はリアルタイムな時代に作られた、まぎれもない「本物」。
その「歴史性」を身にまとった存在感の大きさがリプロとはケタ違いです。
デザイン的に見ると、アーリー・ジョージアン(ジョージ1世George I:1714-1727年)の時代っぽく見えますが、
つくりや質感などは、アーリー・ジョージアンよりもさらにひと時代前、
クイーン・アン(アン女王Anne Stuart:1665- 1714年)の時代の家具のようにも見えます。
もしかすると、表示の”1700年代”よりもさらに2~30年ほどさかのぼり、
1680年ごろの家具の可能性もあります。
だとすれば当店の歴史の中でも、いえ、日本の骨董家具業界の中でも、最古級の家具になります。
いずれにしても、マホガニー材が輸入され始める時代の1720年代以前、
およそ300年は経過しているであろうことは、間違いないものと思われます。
このクラスのスーパーアンティークはアンティーク収集家たちの中でも非常に人気があり、
残存数も限られているうえに手放す人も少ないので、なかなかマーケットには出てきません。
“ミッド・ジョージアン”(18世紀後半)やレイトジョージアン(19世紀初期)になると
多少タマ数も増えてくるようですが、こちらのようなリアルタイムなクイーンアンデスク、
という事になれば、本当に市場に出てきただけでも珍しいものと思います。
・・“ミッド・ジョージアン”(18世紀後半)以降、19世紀前半のアーリー・ヴィクトリアンのころまで、
英国家具は歴史上、世界最高水準の家具を手工業生産していた、といわれており、
特に18世紀は、「英国家具の黄金期」と呼ばれるほど、
ハンドメイド家具の製作技術水準がピークに達していた時期でした。
しかしながら、このシンプルなデスクは、そんな「英国家具の黄金期」を迎える前の「胎動期」に製作されたもの。
ジョージアンの家具に比べればプリミティブな印象は否めませんが、
その手間の掛け具合、素材品質の高さでは、歴史上、最高だった「英国家具の黄金期」すら
上回ると思えるほどのものでした。
家具に少しでも造詣のある方であれば、お写真でも十分にその価値の片鱗はお感じいただけることと思います。
う~ん、これはもう家具というよりも、一つの歴史的な「生活文化遺産」ですね。
大切に未来へと残していかなければならない「記憶」の一里塚・・。
ということで、次の世代へと長く、この人類の遺産を引き継いでいっていただける方、
ぜひご連絡お待ちしております。
(Buyer/AY)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
300年以上前にハンドメイドで作られたジョージアンの家具です。
アンティークコレクター垂涎の高級骨董になります。
入荷時、「これはなかなかハードに使われてきたな・・・」と言う印象でした。
外観的にはそれなりではあったものの、ぐらつき、脚元の緩みや引き出しのガタ、無垢の割れなど問題山積、
しかし製造年代を確認してみると、なんと、300年以上前の家具なんです!
そりゃ当たりまえ、というより、それならむしろグッドコンディションといった方が的を得ています。
失礼いたしました(デスクに)。
置物のインテリアでしたら、このような「時代感」のあるままでも良いかもしれませんが、
デニムとしてはこちらを「実用家具」としてお届けしたいと思います。
よって、できるだけ生まれた当時の状況に近い状態に、フルメンテナンスを施してまいります。
まず安心してお使い頂けるように、基本的な構造メンテナンスをしっかりとした上で、
外観のリフレッシュに重点をおいて作業を進めることといたします。
まずは構造点検から。
オークの無垢材が使用されているのは見ただけでわかりましたが、
驚いたのはその硬さ。
天板を指で弾いてみるとわかりますが、あたかも「石板」のようにカチカチです。
彫刻部も、石造りを思わせられる硬さ。
確かにイングランド・オークは、酒樽や船のデッキなどに使われているように、
非常に硬く、強い素材。
でもあくまで、「木として硬い」という意味であって、石のように硬いわけではありません。
でもこちらのデスク、誇張ではなく、本当に石のような(全くしなりを感じさせない)硬さです。
これは300年以上を経過した木製家具だけにみられる「石化現象」(当店内のローカルな呼称)。
明らかに素材の炭化が進んできたサインです。
そして、そのカチカチの素材は、現代のほぞ継ぎなどの工法は一切用いられず、
これまたカチカチに硬い鋼(はがね)の釘だけで接合部が固定されていました。
余談ですが、家具が釘を使わないで接合する「ほぞ継ぎ」工法が主流になったのは、
のみやカンナなどの刃物の精度が高まり、「ほぞ継ぎ」の技術が普及したおよそ18世紀中盤以降のこと。
つまりアーリージョージアン(1714-1727年)以前の時代は、ほとんどの家具はまだ釘を使って組み立てられていました。
「ほぞ継ぎ」工法自体は17世紀前半にはすでに知られていたようですが、
まだまだほぞ組みの精度が低く、釘で補強している家具がほぼ100%。
このような史実を踏まえ、また素材のオークが炭化していることなどを踏まえると、
1700年ごろに作られた、というよりももう少しひと時代古く、350年くらい前、
17世紀後半、1670~80年ごろに作られた可能性が高いのでは、と思われました。
どちらにしても3世紀以上を経過した、相当に古い骨董家具であることは確かです。
しかしながら、さすがにつくりの良い英国古典家具、
接合部などは釘止めながら破損なく、きちんと原形を保っておりました。
ただ、さすがに2世紀半も経過しているので歪みも出て、引き出しの滑りが悪くなっており、
また無垢板が使用されているので、引き出しの底板や天板等、各所には無垢の割れが見られました。
天板については、きっちりと現代の強力な接着剤できっちりと接ぎ合わせをし直しました。
引出しの底板やもろもろも同様に接ぎ合わせました。
引出しについては、引き出しをのせる桟(レール)が摩耗してしまってガタガタでしたので、
新たに桟を作り直して滑りの調整を行いました。
その他、脚周りや躯体の一部には全体に増し締めをしておきました。
もともと直しながら長く使うことを前提に設計製作されている家具ですので
釘止めとは言えども、しっかり剛性感のある接合がなされ、実用コンディションが再生されたものと思います。
安心してお使いいただける状態になりました。
構造補修の後は、塗装で仕上げをします。
構造補修にずいぶん時間がかかってしまいましたが、
塗装工程にはさらに時間が必要。
いろいろと仕上げ方にはお好みもあるかとは思いますが、
ここではどこまで300年前の姿に近づけられるか、を目的として
きれい目に仕上げてみたいと思います。
ということで、レストアには結果的にフル・レストレーション、
延べ1ヶ月近い歳月を費やすことになりました。
まず、全体をサンディング処理をし、一度まっさらな状態に戻させていただきました。
確かに良質なオーク材だったことのわかる素材品質、
味のあるオークの杢が顔を出しました。
ただ「炭化」の影響か、杢がきれいでもオーク独特の白木の木肌がやや変色気味。
人肌で言えばシミが全体的に広がっているような印象でした。
仕上げはできるだけ自然な状態でお見せしたいところですが、この場合には明るめにナチュラルに仕上げるよりも、
300年前当時の家具で多かったダーク系のカラー、”チューダー・オーク”調に引きしめた方が、
きっと見栄えもよく高級感が出るように思われました。
そこで、英国製のオイルステイン、ジャコビアンオークカラーで色味を整えます。
カラー調整もうまく行き、全体が引き締まりました。
ジョージアンの家具らしいダークオーク系の高級感ある色合いとなっております。
フィニッシュはこの当時から既に使われていた天然樹脂製シェラックニス。
全面的に再塗装させていただきました。
塗装の前には、裏面や脚の下、引き出し内部まで隅まで、
徹底的にサンディングをし、クリーニングを行っておりますので
落としきれない汚れなどは残ってはおりますが、すぐにお使いいただけるクリーンな状態となっています。
彫刻部も一つ一つ丁寧にチェックし、小さな欠けは補修、その後磨き上げております。
以上、これほどの高級骨董なので隅々まで手を尽くしました。
さすがに300年以上も経過している無垢の木製家具ですので、できる限り対処は致しましたが、
致し方ない程度には各所に傷や色むら、材の歪み等は残っております。
その点は何卒ご了承ください。
日本で言えば、江戸時代初期のころに作られたようなデスクですので・・。
でも、それを踏まえたうえでも、仕上がりはスーパーエクセレントコンディションとご案内させていただきます。
大げさではなく、一生にそう何度も巡り合えることのできない家具と思います。
小ぶりなライティングデスク、ドレッシングテーブルをお探しの方には、ぜひ。
担当修理職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/AY)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
今から何と! 300年前のイギリスで製作された、かの名高い“ジョージアン”のクイーンアンデスクです!
それにしても、気の遠くなるような歳月、すごい歴史性ですね・・。
かつて入荷したアンティークの中でも最古クラスです。
なのに、信じられないほどのグッドコンディション!
しっとりとした、深みのあるダークオークの味わい、かわいらしささえ感じるレリーフのデコレーション、
眺めていると、何だか気持ちが落ち着いてきます。
手入れも行き届いていて、本当に永く大事にされてきたんでしょうね・・。
それにもまして、現代でもしっかり使えるところがすごい!
両サイドの引き出しは、深めのサイズとなっていますので、おそらく化粧品の瓶類などが収納されていたのでしょう、
天板上にスタンドミラーを置いて、ドレッシングテーブルとして使うのが本来の姿だったと思われますが、
小ぶりでもフラットな天板は、ライティングデスクなどの用途にも幅広くお使いいただけます。
また中央の引き出しは、A4サイズがぴったり収まる使い勝手の良さですから、
ワークデスクにもお役立ていただけそうですね。
周辺機器なども収納できて、PCデスクにもグッド。
まさに現代家具同様のユーティリティ!
使えるコレクティングファニチャーです!!
これほどのスーパー骨董、まず今後入荷することはないでしょう、
そのプレミアム性はデニムのお墨付き。
尚、こちらのテーブルに似合う、アンティークチェアも各種揃えてございます!
ぜひ、この貴重な逸品、スーパー骨董チェアとともに、ご検討ください!
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | クイーンアン イングランドオーク オールドドレッシングデスク | |||
品番 |
DK0180
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管理番号 | LC38-23_0420 | |
販売価格(税込) | 121,000 円 | 在庫数 | 1 | |
サイズ |
幅 785mm 奥行 490mm 高さ 765mm 収納部内寸・幅 220mm 収納部内寸・奥行 390mm 収納部内寸・高さ 75mm ※サイズは中央引き出しのサイズです。 ※左右引き出しサイズは、幅125mm×奥行390mm×高さ135mmです。 ※ニーホールの床からの高さ(椅子の座面が収納できるスペースの高さ)は約46cmです。 | |||
送料ランク・重量 |
Cランク 送料目安:7,535円~13,035円
(沖縄 18,865円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 家具/Furniture > デスク |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1700年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン・ニス・ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1700年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | マホガニー | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 年代なり | |||
交換・改造 | 年代なり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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