ST0247AJ チェコ 2020年代 トンTON ベントウッドスツール No60 リングレッグRing leg/アンティークジャコビアン
サイズ |
幅 405mm 奥行 405mm 高さ 465mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
150年以上の歴史をもつトーネットファミリーのベントウッド(曲げ木)スツール”No60”です。
新品の状態で入手できる本物のアンティーク家具になります。
こちらはチェコ製の新品ベントウッドスツールに、デニムがジャコビアンカラーのアンティーク塗装をした商品です。
“トーネット”、”ベントウッド”、またこちらの”スツール”に関する解説は、
「ST0180 ベントウッドスツール No60 リングレッグRing leg」の商品ページで詳しく触れておりますので、
ぜひそちらをご覧になってくださいね。
といっても、トーネットの歴史などについては、いろいろなサイトや書籍でたくさん紹介されてますので、
何もこのデニムのサイトで細かい字を見なくても、いくらでも情報は入手できますね。
でも、「過去」のトーネットを調べようと思ったら、確かにその情報は星の数ほどありますが、
「今」のトーネットについては、実はほとんど情報がない、ということに、気がついてらっしゃいますか?
そうです、この”トーネット・マニア”を自負する筆者ですら、
つい最近まで「今」のトーネットについては、実ははっきりしたことは知らなかったのでした。
「今」のトーネットとはドイツの”ゲブルダー・トーネット”のことだけを言っているのではありません。
もちろんそれも含みますが、全世界に展開したかつての「世界帝国・トーネット」は、
いったい今、どこでどうなっているのか? ということです。
もちろんこの業界の方からは、いろいろ情報はいただいていて、
「トーネットは二度の世界大戦で国ごとに分断されてしまった。
残された工場などはその国々の政府に接収されてしまうが、いずれも細々と現在まで曲げ木家具をつくり続けている。」
という主旨の説明は聞いていました。
確かにそうなのでしょう、うーん、でも何か筆者にはそれだけでは釈然としないものがありました。
いろいろな疑問が頭に浮かび、そのたびにいろいろな文献などを読み漁っていましたが、
・・ここではあまり細かい話はやめておきますね。
とにかく、ここでどうしても1つだけはっきりさせておきたかったのは、
一体、世界にいくつ、トーネットの末裔たちがいるのか、すなわち、
旧”トーネット”に正統に由来する会社は、いったい今、現在、世界に何社存在しているのか?ということです。
家具を商いとする以上、これは絶対に知っておきたいことですからね。
結論から言いましょう、筆者が調べた限り、現在7社あります。
内訳は直系の「本家」が1社、直系からの分家が3社、傍系が3社です。
例えば、日本では「秋田木工」さんが唯一の曲げ木メーカーとして、ベントウッドの伝統技術を受け継いでいますが、
そのような旧トーネットの「のれん」に由来してない会社はここでは含んでおりません。
かなり大雑把に言いますと、「旧トーネット」は第一次大戦後、実質的に消滅します。
そして第二次大戦後、各地で再建され、7社の「新トーネット」が誕生した、とご理解いただければ、と思います。
もうちょっと具体的に申し上げますと、要するに旧トーネットは1918年、JJコーン社と合併し、
”トーネット=ムンドス”となった時点で、その経営権はトーネット兄弟の手を離れているため、
旧トーネットは実質的に消滅したと見ることができます。
その後、”トーネット=ムンドス”の支配者であり、ユダヤ人だった”レオポルド・ピルツェル”が、
ナチスの迫害でアメリカに亡命した時、トーネット兄弟は再びドイツに”ゲブルダー・トーネット”を復活させます。
が、その復活はアメリカ国内でのトーネット商標権や販売権をピルツェルに渡すことが条件だったため、
新”ゲブルダー・トーネット”社は東西に分断され、「世界帝国」はここに完全に崩壊します。
そして同時に、各地の旧トーネットの工場群は、第一次大戦から第二次大戦を通して各国の軍需工場に指定され、
もはや曲げ木家具で利益を生み出すことが困難になり、次々に閉鎖に追い込まれていきます。
新”ゲブルダー・トーネット”が受け継いだフランケンベルグ工場も、
戦災で壊滅的な打撃をこうむり、
その再建は1945年の終戦を待つことになります。
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Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
こちらは新品未使用品になります。
チェコ・TON社製のベントウッドスツールに、デニムがアンティークフィニッシュをした商品です。
デニムがTON社より白木の状態で直輸入し、アンティーク家具と同様の塗装法、
つまり、150年前当時と同じステイン&シェラックニス塗装で往年の姿をよみがえらせてみました。
←未塗装状態のベントウッドチェア
当時の塗装は現代のウレタンやラッカー塗装と違って水溶性のため、水分が付くと白化してしまう弱点はありますので、
定期的にワックスでコーティングしていただく必要がございますが、それゆえ、
磨けば磨くほど、”パテナ”と呼ばれる古艶が増して風合いがどんどん良くなっていく長所があります。
耐久性は高いものの、経年を重ねるたびに劣化が進んでいくウレタンやラッカーとは対照的な性質です。
カラーは英国アンティーク風の”ジャコビアンJacobean”カラーにいたしました。
ジャコビアンは黒に限りなく近い茶色で、一般的にエボニー(黒檀)系の黒茶になります。
ヨーロッパ大陸の方で使われる”(ダーク)ウェンジWenge”カラーも、だいたい同じエボニー系ですが、
ジャコビアンの方がもう少し茶に近いイメージです。
※デニムではジャコビアン(黒茶)<ダークウェンジ<エボニー<ブラック(漆黒)とイメージしています。
アンティークファンの方にはきっとご期待に添えるクオリティと思います。
ぜひ将来、本物のアンティークに育てていただければ幸いです。
※当ベントウッドチェアは昔ながらの製造工程で製作されるため手作業も多く、現代の生産設備に比べれば手作りに近い商品になります。
また当店の塗装も、刷毛やたんぽを使用した手刷りになりますので、色むらやハケむらなどがある場合もございます。
そのため商品価値に影響しない程度の小傷、色むら等は不良品ではございませんので、
あらかじめご了承いただきたくお願い申し上げます。
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
※「仕入担当からのコメント」欄からの続きです。
競合の企業名をあげて業界の趨勢を語るなど、メーカー発ではなかなかできない話でしょう。
でも、デニムはどちらかといえば消費者側に近い立場。
第三者の立場で実名をあげさせていただきます。
以下、現在の新トーネット7社の概要です。
1.ドイツ
旧トーネットの社員たちにより、フランケンベルグ工場を再建して”ゲブルダー・トーネット”を復活させる。
正式名称”THONET GmbH”社として、”トーネット”ブランドの正統な商標権をもつ「本家」となる。
世界的にも本筋だが、旧トーネットが未登録だった一部の国では自社の商標を今も使用できない。
2.オーストリア
旧トーネットのオーストリア支部(販売本部?)が独立。
オーストリア国内のみ”GEBRÜDER THONET VIENNA S.p.A.”として”トーネット”ブランドを継承。
現在はイタリアの”Poltrona Frau S.p.A.”グループの傘下。
3.チェコ
旧トーネットのビストリッツェ工場を時の政府が接収した後、1950年代に民営化。
チェコの民間企業、”TON”社に技術が受け継がれる。
4.ポーランド
旧トーネットのノヴォ・ラドムスク工場を時の政府が接収した後、民営化。
民間企業、”FAMEG”社と”Paged Meble S.A.”に技術と国内販売権が受け継がれる。
5.アメリカ
旧トーネットの時代より存在していたステイドヴィル工場などの3工場(1工場閉鎖?)が
「ブナ」ではなく「トネリコ」で曲げ木家具を生産。
アメリカ国内での商標権。
6.アルゼンチン
「世界帝国」時代のトーネットの商標が空白(未登録)地帯だった?
”Michael Thonet”ブランドで国内展開。
7.オーストラリア
こちらも「世界帝国」時代のトーネットの商標が空白(未登録)だった地帯。
オーストラリアにおける正統な”トーネット”ブランドとして”FAMEG”社によるOEMで国内販売。
以上が現時点でデニムが知っている限りの新トーネット7社です。
このような横断的な情報はなかなか集めにくく、ある部分では推測も含まれますので、
あくまでトーネットファンの方への「お酒の肴」くらいにお考えくださいね。
でもデニムとしては、いずれのメーカーも旧トーネットの歴史的な背景があって設立された会社ですので、
正統な”トーネット・ファミリー”、あるいは旧トーネットの末裔たち、と認めて良いのではないかと思います。
いつかデニムのもとで、世界中の新トーネットたちの”ベントウッド・ファニチャー”を
一同にご紹介できれば・・と願ってやみません。
※こちらは現行品になりますので仕様、数量など、オーダーメイドのご提供が可能です。
ただし、海外メーカーからの取り寄せとなりますので、入荷までに3ヶ月前後お時間をいただく場合がございます。
納期につきましては、お問い合わせくださいませ。
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | トンTON ベントウッドスツール No60 リングレッグRing leg/アンティークジャコビアン | |||
品番 |
ST0247AJ
|
管理番号 | Ton18-3_0505 | |
販売価格(税込) | 23,650 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 405mm 奥行 405mm 高さ 465mm ※ハンドメイドに近い無垢の木工家具ですので、サイズには多少製造誤差のある場合がございます。 ※複数脚お求めの場合、システム上、送料は1脚ずつ加算されますが、 別途再計算してご注文確認メールでお知らせいたします。 | |||
送料ランク・重量 |
佐川急便160 送料目安:2,440円~2,950円
佐川急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
椅子/Chair
> スツール/ベンチ
無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection > 現代のベントウッドコレクション > トン/TON |
商品プロフィール | ||||
原産国 | チェコ | 年代 | 2020年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | アンティーク塗装 | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | チェコ | 年代 | 2020年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ローズウッド | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 金属 | |||
その他の素材のカラー | 素材色 | |||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
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