HA0119 イギリス 1860年代 スーパーウォルナット ヴィクトリアン レディースチェア
サイズ |
幅 680mm 奥行 830mm 高さ 970mm 座面高 430mm 肘掛高 575mm 座面奥行 480mm 座枠高 350mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
今から何と!150年以上前!!
ヴィクトリアン中期に製作された、ソリッド・ウォルナット製の最高級オープンアームチェアです。
何という美しい椅子なのでしょうか・・。
「息を呑む」、「言葉を失う」という形容句以外、
この椅子の「美」を表現する日本語はこの世に存在しないと思います。
興奮を沈めつつ、この椅子を客観的に眺めてみると、
まず感銘を受けるのが、そのエクステリアデザイン・・。
こんなに芸術的で端正なスーパーチェアが
フリーハンドで図面を書き起こさなければならなかった時代に製作可能だったなんて・・。
いや、フリーハンドだからこそ製作が可能だったのでしょう。
大量生産技術では現代家具の脚元にも及ばなかった時代の椅子ですが、
「試作」レベルの技量の高さは、もしかすると歴史上ピークを迎えていた時代だったのかもしれません。
ジェニン・アンティーク(100年を経た真のアンティーク)、
それも最高級アンティークチェアならではの美しいシルエットです。
デザイン的には、優雅な家具を生んだミッド・ヴィクトリア期のネオロココ様式がベースになっていて、
当時貴族の中で流行していた“バルーンバック”フォルムを採用、
またカブリオールレッグ(猫足)の脚先には18世紀末のフレンチスタイルをベースに
独自のローレリーフでアクセントをつけるなど、
「高級家具」を意味する、イギリスの家具の伝統工芸が随所に盛り込まれた超・一級品です。
当時の幅広スカートを着用された貴婦人方が、
サロンで優雅にご愛用されていた状況を想像させられませんか。
しかも素材には当時の家具素材の最高級マテリアル、“フレンチウォルナット”を使用。
フレンチウォルナットは黒海地域で産したフランスの最高級家具材で、
別名 “サーカシアウォルナット”とも呼ばれています。
ブラジリアンローズウッドやキューバンマホガニーなどと同様、
磨けば磨くほど、また歳月を経れば経るほど比類のない艶を見せる最高級の銘木です。
そしてこのオープンアームチェアは、その木の宝石、至宝“フレンチウォルナット”を
無垢のまま削りだして使うという、気を失いそうになるほどの贅沢な仕様なのです。
いつの日か、バイオリンなどの博物館クラスの古典楽器と同等クラスに位置づけられ、
究極のプレミアムチェアと呼ばれる日が来るのではないでしょうか。
これほどの椅子ですから、もちろん、デニムでも最高最善のメンテナンスを施しております。
最高の技術をもつ21世紀の椅子張り職人が、
オーストリア・ハプスブルグ家ご用達の“バックハウゼンBackhausen”という世界最高級ブランドの椅子生地を使用し、
時間をかけて丁寧に張りあげました。
お写真で「布くるみボタン」を良くご覧になってみてください。
ゴールドのドット柄がくるみボタンの上でも位置合わせされているのがわかりますか?
このような細かいところにまでしっかりと気を配っているのを見ていただければ、
どれほど慎重に作業を行なっているか、お分かりいただけることと思います。
その他、金物はオランダ製のハガティ社カパーポリッシュを使用し磨き上げ、
交換キャスターにはイギリス・バーミンガムのアーマック・ブラスワークス製を使用、
ウッドフィニッシュにはイギリスの老舗ブランド、マイランズ社製のシェラックニスとビーズワックスで磨きました。
メンテナンス用品にも一切の妥協はありません。
まぎれもなく、複数のレストアラーが総力を挙げて仕上げた最高の”スーパーレディースチェア”です。
お勧めできない理由はどこにもありません。
どうぞ、貴女の一生の伴侶となさってください・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
銘木クラスのウォールナット材で製作された最高級アンティークチェアです。
木質、構造、デザイン、座り心地、いずれもすばらしいお品です。
現代の家具製作環では復刻がかなわないと思われるほどのレベルです。
入荷時、構造的には前脚に若干のグラつきが確認されたくらいです。
おそらくコレクションとして所有されていたものと思いますので、定期的にレストアは受けていたのでしょう。
外観の経年劣化以外、不具合は全くありませんでした。
基本メンテのクランプ締めを行ない、グラつきはすでに解消されています。
さてフレームのオーナメント(彫刻)ですが、ほぼ原型そのままに残っておりました。
が、長年の使用につき、目立たない部分にわずかなクラックは何箇所か、確認いたしました。
美術品の修復をする心構えで、丁寧に補修させていただきました。
こちらの彫刻は後年の装飾のようにモールド(別体のパーツを張り付けしたもの)ではなく、
フレームの無垢材を削りだして製作されています。
このような銘木を無垢削りだしで使用するというのは、それがどのような価値を意味するか、
お分かりになる方にはお分かりいただけると思います。
製作技術、材料の希少性ともにトップクラスのアンティークといえます。
さて、ちょっとした彫刻のクラック以外は、木部に大きな傷、ダメージなどの補修個所はありません。
脚元などに細かい傷は多少ございますが商品価値を損なうほどのものではないでしょう。
座面は残念ながら大きな生地の破損があり、張り替えを必要としていました。
これほどの椅子ですから、使用する生地も慎重に選ぶ必要があります。
そこで選択した生地は、オーストリアを代表するファブリックブランド、バックハウゼンBackhausenの"SARI "です。
バックハウゼンはオーストリア・ハンガリー帝国のハプスブルグ王室ご用達の指定業者で、
1849年の創業以来150年以上にわたり、世界中から高い評価を得ているウィーンのテキスタイル・ブランドです。
こちらの商品”SARI”は、ベーシックなレッド地(朱色またはスカーレット)にゴールドドットのポップなパターンですが、
古典的なアンティークチェアにもとてもよく似合います。
コーデュロイのような立体感のあるパイル織で、テキスタイルとして重厚感を受ける質感が表現されています。
しかも、防炎素材で作られているという機能性も備えています。
"SARI "こそが“スーパーレディースチェア”にふさわしい椅子生地と思います。
縁飾り(トリム)には、遠い将来に再び張り替えることを考慮し、
木部のダメージが少ないイタリア製の真鍮連続鋲で引き締めています。
内部のクッションは、高価な馬毛とアンティークのコイルスプリングが
麻布のウェビングテープで吊られている構造となっていました。
麻布のテープは現代の新品ウェビングテープに交換させていただきましたが、
馬毛とスプリングはまだ使用が可能な状態でしたので、清掃の後、再利用させていただきました。
アンティークのクッションがそのままの構造で再生されています。
次に脚もとのキャスターですが、4つのキャスターの内、後ろのキャスター2つの傷みがかなり目立っていました。
この2つは交換する以外なさそうです。
前脚のキャスターも汚れはひどかったものの、ご利用する上での動きは問題ありませんし、
磨けば光りそうな高級品でしたので、こちらは再利用しています。
磨き上げには「CR0248 アンクルビルUncle Bill オールメタルポリッシュ113g」で8割がた汚れを落とし、
「CR0245 ハガティHAGERTY カパーポリッシュ200ml」でつやだしを行いました。
これらのポリッシュは頑固な汚れをとり、且つ鏡面仕上げをした金属面にもキズがつきにくいという特徴があります。
真鍮本来の美しい輝きに戻りました。
また、後脚のキャスターは、当社輸入の真鍮キャスター(CR0062)に取替えました。
“ヴィクトリアン・ホワイトチャイナホイール”のリプロダクション(復刻品)です。
古くから製作している(アンティークに実際使用されている)キャスターの新品ですので、
実際のアンティークキャスターと併用しても全く違和感はありません。
木部には、イギリス古来からのダーク系ステインで色抜けを補い、
天然樹脂製のシェラックニスでアンティークフィニッシュいたしました。
その後、ダークカラーの天然蜜蝋ワックスでしっかりと艶やかに磨き上げて仕上げました。
以上、最も最適と思われるメンテナンスを、考えられるあらゆる手を尽くし、
一切手を抜くことなくしっかりと行いました。
元々のクオリティの高さも引き立つ素晴らしい仕上がりになりました。
是非お勧めしたい至高の逸品です。
(Restorer/TE)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
イギリスアンティークの中でも、実用アンティーククラスでは最高位にランクされる、
オープンアームチェアになります。
当時の富裕層が特注した高級パーソナルチェアです。
そのデザインの美しさ、造形の機能性、構造の合理性など、
どの観点から見ても家具としての出来は最高級で、
ショーウィンドウなどのディスプレイにも十分お役立ていただけるレベルにあります。
この椅子を置くだけで、そのお部屋はひとクラスもふたクラスも
格調高い空間に演出していただけそうです!
またデザイン・外観だけでなく、その実用性も体になじむようで、
座り心地の良さに感心いたしました。
当店で丁寧にメンテナンスも行い、アンティークとしてはエクセレントなコンディションとなっております。
素材の“ウォルナット”の質感も超・一級で
きっと目の肥えた骨董ファンの方でもご納得いただけるレベルのアンティークです。
もちろん張り地にも徹底してこだわり、王家の生地、“バックハウゼン”の肌触りのよい高級生地をセレクトしています。
1mあたり3万円近くする生地を、4mほど使用しています。
質、デザイン、コンディションともに3拍子揃った、
最高級アンティークと評価しております。
150年以上を経ても全く色あせることのない、
それどころか、ますます評価の高まっていきそうな、すばらしいフォルムです。
確かにデニムの中でもトップクラスに値の張るパーソナルチェアですが、
これほどのクオリティの素材をこれほど手を尽くし、時間と費用をかけて仕上げたことを考えますと、
相場的にはかなりリーズナブルなのではないかと思っております。
価格に関しましては、長い目で見てお考えいただければ幸いです。
「本物」のアンティークを知ってらっしゃる方、アンティーク上級者の方に、ぜひお勧めいたします。
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | スーパーウォルナット ヴィクトリアン レディースチェア | |||
品番 |
HA0119
|
管理番号 | LC11-11_0202 | |
販売価格(税込) | 346,500 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 680mm 奥行 830mm 高さ 970mm 座面高 430mm 肘掛高 575mm 座面奥行 480mm 座枠高 350mm ※座面高はクッションの頂点で測っておりますので座ると沈み込み幅がございます。 実際に座られた際の座面高は座枠高+αとお考えいただいた方がよろしいかと存じます。 | |||
送料ランク・重量 |
Cランク 送料目安:7,535円~13,035円
(沖縄 18,865円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
椅子/Chair
> ラウンジチェア/ロッキングチェア
無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection > 無銘の名作椅子 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1860年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | シェラックニス&ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1860年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | パイン | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ミディアム系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 布 | |||
その他の素材のカラー | 赤系 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | 少ない | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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