BR0170 イギリス 1750年代 スーパーアンティーク アーリージョージアン 18世紀オークビューロー
サイズ |
幅 780mm 奥行 485mm 高さ 1090mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
かつてないスーパーアンティークビューローが入荷してまいりました!
希少性の高い ”ジョージアン” (1714-1811)の家具の中でもさらに高い価値をもつとされる、
“アーリー・ジョージアン”(1714-1760)のリアルタイムなオークビューローになります!!
何と、今から260年前という、驚くべき“スーパーアンティーク”です。
・・私たちが英国よりアンティーク家具の直輸入をはじめて、
かれこれ7年が経とうとしておりますが、デニム以前の「無銘の椅子」時代も含め、
筆者の記憶の限りでは、これが最も古い「函もの家具」になると思います。
もちろんチェアやテーブルなど「脚もの家具」では、300年以上も前のアンティークも入荷してきたことはありました。
しかし、「函もの」に限って言えば、私たちデニムの中だけでなく、
日本に輸入されたこれまでの英国アンティークの中でも、最も古い部類のビューローに分類されるのではないでしょうか。
(あくまで個人的な推測です・・。)
実際、19世紀初頭のジョージ3世治世下、“レイトジョージアン”(1760-1811)ならば、
日本中探せば、まだジョージアンビューローの見つかる可能性はあるかもしれません。
でも、18世紀以前のジョージ1世、および2世治世下、それも“アーリー・ジョージアン” という、
ごく初期のライティングビューロー、という事になれば、
まず、現在の日本のアンティーク家具市場では、このビューロー以外、存在していないことと思います! (エヘン。)
つまり今の日本の中では、こちらが最も古い「英国アンティークの函もの家具」、という事になります。(自画自賛)
※もしこちらのビューローより古いビューローが存在しておりましたら、ぜひ教えてください!
さて、私感はこのくらいにして、こちらのビューロー、
イギリスアンティークとしてはスタンダードなデザインではないかと思いますが、
ジョージアンスタイルとしては比較的珍しいデザインと言えるかもしれません。
スクエアなフォルムに、脚元はツイストレッグ、オーク無垢の躯体にダークなステイン塗装、
そして座金付きの “スワンネック”(白鳥の首)型の高級ソリッドブラス(真鍮無垢)ハンドル・・。
ジョージアンスタイルとして確立されたレイトジョージアン時代のビューローと違って
まだデザインに柔軟性のある時代だったのでしょう、
後年に見るジョージアン様式のプロトタイプのようなビューローデザインです。
でも逆にいえば、これこそ、純潔の英国伝統スタイル、と言うこともできるでしょう。
とても興味深いコレクションピースです。
そもそも、ジョージアンといえば、世界最高水準をもつ英国家具の歴史の中でも、
「英国家具の黄金期」と呼ばれるほど、ハンドメイド家具の製作技術水準がピークに達した時期です。
つまり歴史上もっとも良質な手作り家具がつくられていた時代、と言い換えることもできるかも知ません。
このビューローは、まさしくそのど真ん中で生まれた家具です。
その価値はお感じいただけることと思います。
ところで話は横道にそれますが、このビューローが作られたころ、イギリスでは産業革命の時代でした。
産業革命を境にして、当時イギリスは急速に国力を高め、近代化していきますが・・、
でもそれは、きっと、歴史の教科書に書かれているうわべだけのお話。
実際の庶民の生活は変わらず苦しく、重税にあえぎ、疫病すら蔓延していたと聞きます。
つまり、何が言いたいのかといいますと、「ジョージアンの家具」などと呼べるものを所有できたのは
ほんの一握りの有産階級の富裕層だった、ということ。
いやもしかすると、貴族階級だったのかもしれません。
という事は、このビューローの作りの良さ、質の高さは、そうした多くの貧民たちの血税の上につくられたのかな・・、
などということ考えながらこのビューローを見ていたら、何だか、ちょっと複雑な気分になりました。
う~ん、これはもう家具というよりも、一つの歴史的な「生活文化遺産」ですね。
大切に未来へと残していかなければならない・・。
ということで、次の世代へと長くこの価値を引き継いでいっていただける方、
ぜひご連絡お待ちしております。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
260年前の家具として、パーフェクトコンディションとご案内させていただきます。
でも・・3世紀は経とうかというスーパーアンティークです。
イギリスで産業革命がおこったのは1760年代以降とされていますけど、
このビューローはそれよりもさらにひと時代前に作られたものですので・・。
現在の基礎をつくった近世の産業革命。
それすら、まだ始まっていなかった時代に造られた家具、と思うと、なんだかすごい。
ということで、あくまで3世紀近く前の家具としてコンディションをご理解ください。
ここに至るまでには修復の長い道のりもありましたし。
実際、延べ1カ月ほどの修復期間を経て、ここまで仕上げることができました。
素材はオークの総無垢。
260年の歳月の間で、ミリ単位の変形しか見せていないところも驚きです。
一部、引出しの底板など、構造材にはオールドパインと思われる材料も使われていますが、
いずれも破損やゆがみなど、再生不能なダメージは奇跡的にありません。
尚、内部構造を見るとジョージアンの時代、独特の荒削りの板材が使われていたり、
接合部の形状も当時の仕様であることがわかります。
まぎれもなく本物。
さて、まずはこれほどのアンティークですので、なるべく商品のオリジナリティを維持しながら、
実用レベルにまで再生していくことを目標に、修復作業にかかりました。
まず塗装面。
表現は難しいですが、「古艶」ののった良いコンディションでした。
ところどころ黒ずみが深く入っていて、サンディングしても落とせなそうな状態である事は推測できましたが、
まずまず、表面を均してアンティーク塗装すれば、それほど気にならなくなりそう。
そして構造面。
数十年もすれば、良質な家具でも精度が狂ってくるといわれる総無垢の家具で、
230年もの歳月が経過しているのです。
普通でしたらただで済むわけはありません。
実際、木割れ、ほぞ抜け、木の収縮による接着面の剝れなど、各所に手を入れなければばらない状態でした。
そのままではとても実用は無理・・。
しかし・・基本的なメンテナンスさえすれば、普通に実用コンディションは回復できそうな状態でした。
一度、いや何度か、それほど遠くない時代に構造面でレストアは受けているように思われます。
それにしても、レストアを受けたことがあるといっても、3世紀近く前の家具ですよ。
この程度で済んでいるのは、さすが世界史上もっとも良質な家具、と称されるジョージアンの家具といえます。
修復を前提とした構造にするには手間暇はかかりますが、だからこそ、こうして何世紀にもわたって
英国の優良な家具は生き続けているのでしょう。
といっても、合理的な現代の量産家具を否定するものではありませんけど。
あとは付属品類について。
鍵はもちろん付属してはいませんでした。
しかし、3つの鍵のうち2つはシリンダー側は壊れていなかったので、合い鍵が作れれば復活しそう。
鍵もジョージアンオリジナルのものと思われます。
残り1つ、チェストの鍵は、かなり時間をかければ再生も不可能ではなさそうでしたが、
デザイン的にあまり好ましくはなかったため、残念ながらこのロックセットのみ、
現代の新品ロックセットに交換させていただきました。
といっても、古くから造られている英国バーミンガム製の高級真鍮ロックですので、
決してご期待を裏切るものではありません。
また、デスクと引き出しのキーホールカバーも、同メーカーのジョージアンデザインのリプロダクション(復刻品)に
交換させていただきました。
「CR0161 真鍮製 エスカッチョン 30サイズ」と「CR0109 真鍮製 エスカッチョン 53サイズ」です。
引き出しの取っ手とドロップデスクの支え木のつまみは、もしかすると後年交換されたものかもしれませんが、
それでも、ジョージアンクラスの古いものと思われます。
これも奇跡的に、どちらもダメージなく左右揃っていました。
ただ、細かいところでは、かなり手を入れなければならない箇所が多数ありました。
デスク内部の棚にある小引き出しの前板には装飾のクラックがあり、
これは欠損した部分のパーツを別途製作する必要があります。
それと、棚の中央にあるカギ付き扉が、がたがたできちんと開け閉めできない状態でした。
またドロップデスクの書記板が手前に落ち込んでいて、水平にリフトアップする必要があり、
引き出しはやはりレールに摩耗が出ていてガタガタと滑りの悪い状態。
というわけで、かなりの作業を行う必要がありましたが、260年前のビューローにしては
割と状態の良い方だったと思います。
でも、とても1週間やそこらで終えられるものではありませんですけど。
さて、修復の作業はまず実用性の回復から取り掛かりました。
ほぞ抜けや接着面の剝れなどを徹底的にチェックし、実用性の確認を行いました。
しかし、幸運なことに一般的なアンティークの締め直し作業で再生可能でした。
後の細かい作業に手間取りそうでしたので、構造部の状態が良かったことは本当にラッキーでした。
ただし、エキストラフォトにあるようにデスク内部の左端の棚板に少し傾きが出ています。
これは単純な棚板の反りではなく、躯体左右の無垢板の収縮差による全体構造のゆがみからきているものでした。
おそらく、いつの時代かに行ったレストアで、躯体全体の形状的なバランスを優先し、
このような細かな点には目をつむったのでしょう。
そのため、この傾きを根本的に修正するためには、現状バランスの取れている躯体自体を修正しなければなりません。
それはちょっとリスクを伴う作業となりますので現時点で手を入れることは避けておきました。
単純に棚板だけを水平にすることも不可能ではありませんが、将来、また躯体に手を入れた時に
再び棚板が傾いてしまいますので、それでは何度も棚にダメージを与えることになってしまい、
あまりここで棚板だけに手を入れることは得策ではないと判断いたしました。
また、この躯体の構造的な左右の収縮差は、ドロップデスクの書記板を支える支え木の滑りにも影響しています。
書記板を水平にするためには支え木の摩耗した部分に当て木をする必要がありましたが、
支え木の収納部が左右の収縮差で高さに差が出てしまっているため、
支え木に同じ厚みの当て木をすると左側の支え木が少し出し入れにきつくなってしまいます。
これも単純に左の滑りを良くしてしまうと、左右の高さのバランスが狂い、
最悪、デスクの書記板に歪みの出てしまう可能性もありますので、
多少、左の支え木の出し入れにストレスはありますが、書記板の水平を優先させていただきました。
ただし、棚板、支え木のいずれも、現代に品質基準に照らせば、という程度のもので、
アンティーク品としては実用上不都合のない範囲のものと思います。
尚、構造部のメンテナンスの際、同時に欠損していたデスク内部の小引き出しの飾りも作成しておきました。
次に鍵の機能の再生です。
これができれば当時のビューローとしての実用性は完全に回復します。
ロックはデスクトップの収納扉に1つ、ドロップデスク、引き出し、と計3つついていました。
全ての鍵をはずし、全てロックを分解いたしました。
はっきり言って、いずれも見たこともない形状のロックでした。
ジョージアンの時代のオリジナルキー?
それとも後年交換されたもの?
どちらにしても、相当な年代を感じさせるもので、
合い鍵をつくるのはかなり時間がかかりそうでした。
特に、引き出しのロックは、内部の金属パーツに破損があり、再生するのが困難な状態でした。
正確にいえば、パーツを補修することは不可能ではありませんでしたが、
何十年もその耐久性は保証できるものではありませんので、残念ながら、新品交換させていただきました。
他の2つの鍵については、2つとも鍵の再生は成功。
多少、ロックアンロックに多少ぎこちなさはありますが、普通にご利用いただく分には問題のない状態です。
構造面や鍵が再生されたことで実用アンティークとしてのめどがつきました。
あとはどこまで商品として魅力的に見せられるか、塗装の再生です。
塗装の前に、ますは大掃除。
まず、引出しや内部の掃除から。
ウッドトリートメントのリンスドオイルを使用し、躯体をひっくり返して拭きあげました。
ただし、引き出し内部は汚れが結構あったので、サンドペーパーで全て削りおとすことにいたしました。
引出しの数・・デスクトップまで含めるとその数11杯!
一つ平均30分で11杯あると何時間かかるでしょう?
手が痛い・・。
外装はある程度「味」は残しておかないと不自然になってしまいますが、
やはり古い家具は旧塗装の剥離が必要なもの。
天板とデスクトップ面、書記板、についてはいずれも旧塗装をサンディングにてはがし取りました。
それでも深いしみなどはさすがに落としきれませんでしたが、
それが逆に時代感を残した良い風合いになったのでは、と思います。
仕上げは英国古来からのシェラックニスにて。
当時の容姿が再生できたのでは、と思います。
お届け前には天然蜜蝋のワックスで磨きあげてお送りいたします。
あと忘れてはならないのが、取っ手やヒンジなどの金具類について、でした。
家具の表情に影響する重要なパーツですので、これらも大切に扱う必要があります。
アンティークらしくヤケた表情で見せるか、磨きあげてピカピカにするのか?
う~ん、デニムはやっぱり後者を選びます。
しかも、これら全て、当時のオリジナルものかどうかはわかりませんが、
明らかに200年は経過していそうな、古いソリッドブラス製でした。
この価値を考えると・・やっぱり、磨かなきゃ。
という事でせっせと磨くこと、○○時間。
金ぴかに輝く(とまではいかないかもしれませんが)スワンネックハンドルが再生されました。
ちなみに、書記板を引き出す際に、支えの横貫が両サイドにありますが、
この支柱を引き出す際につまむ「つまみ」も磨きの対象。
あと、デスク内の小引き出しのつまみももちろん磨かなくてはなりません。
ただ、これはベークライト製?
(後年交換されたもの?)
扉についているキーホールカバーが象牙?のような素材で、
それとほぼ同色にマッチしていたので、これも再利用させていただきました。
まさか、つまみは象牙ではないかと思いますが・・。
磨き上げが終わって、ひとまず完了。
全ての金具を元に取付け戻します。
かなり手を尽くしたつもりですので、3世紀近く前の家具とはいえ、
これからも実用家具としてお使いいただけると思います。
外観は、とてもそんな古い家具とは思えないほど、ピカピカに仕上がっております。
アンティーク上級者の方にお勧めいたします。
大切に長くご利用になさってください。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
今から何と!!260年前に制作された、“ジェニン・アンティーク”(真のアンティーク)のビューローです。
とてもそんな長い時を経ているとは思えないほどの洗練された容姿。
実物をご覧いただければ、たぶん想像以上だと思います。
正真正銘の本モノ、“ジョージアン”の家具です。
質の良いオークの総無垢製で、
現代家具にはない贅沢さとしっかりとした作りを感じさせます。
コンパクトなサイズながら収納性も高く、
場所を取らない省スペースながら実用性は高い、と
日本サイズのお部屋でも便利にお使いいただけると思います。
木肌もアンティークならではの、あめ色に輝くオーク、
まだまだ、これからのお付き合いによっては、
より一層深みは増して行きそうです。
現代家具では味わえないこの木肌の古艶と木目・・。
永くお供いただけるアンティーク、と評価しております。
「和骨董」やアメリカンヴィンテージなどとも馴染みやすそうなプレーンなデザインで、
コーディネイトいただける範囲も幅広いと思います。
これからアンティークを揃えていこうとお考えの方にも、
アンティーク上級者の方にも、
きっとご期待に沿えるビューローと思います。
将来資産としてご期待いただける「家財」としても。
ぜひこの機会にご検討いただければ幸いです!
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | スーパーアンティーク アーリージョージアン 18世紀オークビューロー | |||
品番 |
BR0170
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管理番号 | LC15-16_0831 | |
販売価格(税込) | 241,500 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 780mm 奥行 485mm 高さ 1090mm ※天板の有効域は幅725mm×奥行き640mm、天板までの高さは760mmです。 ※引き出しのサイズは幅565mm×奥行き445mm×高さ80mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
Cランク 送料目安:7,535円~13,035円
(沖縄 18,865円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 家具/Furniture > ビューロー/ビューローブックケース |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1750年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン&シェラックニス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1750年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | マホガニー | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 金属 | |||
その他の素材のカラー | 素材色 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 年代なり | |||
交換・改造 | あり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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