ST0208 オーストリア 1890年代 トーネットThonet No5001ベントウッドレボルビングスツール
サイズ |
幅 380mm 奥行 380mm 高さ 440mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
大変希少な19世紀もののベントウッドスツールが入荷いたしました!
1890年ごろ、オーストリアで製作されたベントウッド(曲げ木)・レボルビングスツールです。
アンティークではなかなか見つけることのできない曲げ木の「回転椅子(スツール)」。
アンティークファンに方はお探しの方も多いですよね。
筆者も長いこと探していますが、アンティークのベントウッド・レボルビングスツールは、
残念ながらまだ一度もイギリスのアンティークマーケットでは出会ったことはありません。
こちらはヨーロッパ本土、フランスのコレクターよりようやく入手できた、というほどのものです。
もともと生産数が少なかったのか、それとも回転部の金属部が100年程度で寿命を迎えて破棄されてしまうのか、
あるいは単に所有者が手放さないだけなのか・・?
などと、いろいろと理由を想像したりしますが、どうもわからないんですよね。
ある文献によれば、回転軸をもつベントウッドチェアは、かなり古い時代から
旧トーネット社のレギュラーアイテムとして存在していたようです。
それもロッキングチェアとは違って、19世紀後半のオフィス需要で生産数も相当数あったらしいのです。
ただオフィス需要は限られた国の需要だった可能性もありますので、
イギリスでは曲げ木回転椅子は当時あまり輸入されていなかっただけなのかもしれません。
イギリスにはオフィスチェア自体は多数存在していましたし。
ドイツやオーストリア、あるいはアメリカなどを回ってみれば結構探し出せるのかもしれません。
回転部の金属疲労に関しても、使い方にもよるのでしょうけど、素材自体は堅牢な鋳鉄製ですので、
単に歳月が経過したからといって自然劣化が必ずおこるものではありません。
古いミシンの鉄脚などを見ればそれはよくわかります。
過去の大半が壊れて捨てられてしまったということはないと思います。
とすれば、アンティーク品があまり出回ってないのは、お持ちの方が手放さないケースが多いのでしょうか?
今でもつくられているスツールですが、中古品やヴィンテージ品ですらほとんど見かけないのですから、
やっぱりそうなのかもしれませんね。
“ワークチェア”(事務椅子)といっても、基本的に無垢の家具ですし、
使えば使うほど味が出てきますし、何度でも再生はできますし(状況にもよりますが)、
一度手に入れたら手放さなくなるのは、なんとなく理解ができます。
今でも、チェコやポーランドの旧トーネット工場では、当時と同様のレボルビングスツールが作られているので、
実用用途には「新品」を選ぶのも1つの手ですが、やっぱり、
アンティークのベントウッド・レボルビングスツールには、何にも代えがたい魅力がありますよね。
とくにこちらのような19世紀のものはヨーロッパ本土でもまず見つけることのできない大変な貴重品。
クラシックトーネットの証しである”THONET AUSTRIA”の刻印が入り、座枠構造がクラシックタイプのマニア垂涎モデルです。
ぜひ長くご愛用いただき、次代へと引き継いでいっていただきたいものです・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
19世紀終わりごろに製作された貴重なアンティークのレボルビングピアノスツールです。
なかなかアンティークでは見かけないレアアイテムです。
素材はヨーロピアンビーチ無垢。
アンティークのベントウッドならではの杢目がきれいな良材が使用されています。
年代にしてはまずまずのグッドコンディションで入荷いたしました。
ペーパーラベルが痕跡のみとなってしまっておりましたが、”THONET AUSTRIA”の刻印が入るコレクションアイテム。
そして最も重要なポイント、スチールの回転軸もほぼパーフェクトな可動状態でした。
19世紀の回転軸で金属疲労がないこと自体、奇跡的なこと。
とても運のよいアンティークと思います。
ただし、そこそこ手を入れるべきポイントはいくつかありました。
まず、ベントウッドの経年劣化である「はじけ」。
これは座枠の接合部に見られましたが、通常のメンテナンスで補修可能な範囲内のもの。
ただし以前にも補修されているのか、座枠形状を全体としてみるとやや歪みが見られました。
でも、この部分はアンティークトーネットの時代考証として重要なポイントとなる部分。
完全に正円形にするよりも、現状の範囲内できれいに処理することが、アンティークを知る工房として正しい判断と思われました。
※詳しくはエキストラフォトにお写真を掲載いたしましたのでご覧になってくださいね。
正直なところ、デニムに限らず、どのアンティーク工房でも、
この程度の座枠の歪みでしたら正円形に修正することは可能です。
ただしこの歪みの「意味」を知っているアンティーク工房でしたら、デニムと同じ判断をすることと思います。
この部分も含め、構造的には基本的なメンテナンスをしっかりと行いました。
そして座面について。
入荷時はクッションシートが張られておりましたが、これは後年に変更されていたようで、
もともとのオリジナルはケインシート(籐張り)。
やはり、これは時間がかかっても本来の姿に戻してあげたいところです。
デニムではアンティーク工房として、籐張りも行っておりますので、(専門ではないので時間はかかりますが)
こちらのスツールに関してはがんばってオリジナルに戻すことにいたしました。
ということで、長期間にわたるレストアがスタートいたしました。
まず、構造のメンテナンスから。
接合部分のジョイント接着強化、そしてねじの交換、増し締めなど構造的な補強をしっかりと行います。
やや躯体に無垢の収縮が出ているためか、脚の設置にガタつきが出ていましたので、
脚裏にあて板をしてガタつきを解消。
きちんと塗装処理もしているので見た目の上ではあて板はわかりません。
安心してご利用いただける状態です。
回転軸についてはごみ取りやグリスアップを行い、
実用にスムースにお使いいただけるよう、メンテナンスを行っていきます。
全体を丁寧にクリーニングし、気持ちよくお使いいただけるよう、金具も磨き上げておきました。
次に、オイルステインでさっと磨いて極く小さな傷のメンテナンスも行います。
木肌はかなり乾燥気味でしたので、古くから使われている天然樹脂性のシュラックニスで全面塗装を行いました。
19世紀ものの雰囲気を失ってしまわないよう注意しながら、時代感を残したアンティーク仕上げとさせていただきました。
さて、フレームが一通り修復され、いよいよ残すは籐張りのみ。
1本1本、細いケインの糸を、切れないよう注意しながら、手で編んでいく作業ですので、
これにはじっくりと取り組むしかありません。
編み方は強度のある6WAYで、日本では「かごめ編み」と呼ばれているスタンダードなもの。
デニムの職人スタッフがおよそ延べ1カ月もの時間をかけて、ちくちくと仕上げさせていただきました。
仕上がりはご覧の通り。
熟練工ではありませんので、多少いびつな個所はありますが、ハンドメイドものとしては
十分ご納得いただける範囲のものと思います。
最後に塗装の完全乾燥を待って、天然蜜蝋ワックスで磨き上げて仕上げます。
外観には貴重な19世紀もの特有の大きな存在感があり、その一方で、
実用アンティークとして、使用面でも安心してお使いいただるだけの状態のよさも確保しています。
しっかりとメンテナンスしたコレクションアイテムとしても、きっとご満足いただけるものと思います。
担当職人より自信を持ってお勧めいたします。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
こちらのベントウッドレボルビングスツールは、オリジナルトーネットの中でもかなり古いレギュラー商品でした。
1867年には定番品として商品化されています。
この1867年というのは、偉大な創始者、ミヒャエル・トーネットの没する6年前にあたります。
つまりミヒャエル・トーネット自身が目をかけた作品、ということ。
一般的に、1873年に出そろったトーネットの商品ラインアップが、
旧トーネットの基本構成、“クラシック・トーネット”と言われています。
コレクターたちがこぞって買いあさっているのが、このクラシックトーネット。
なかなかアンティークマーケットには出てくることがありません。
こちらのレボルビングスツールに関しましては、スツールとしての実用性が高いため、
ベントウッドコレクションの中でも、使えるアンティークとして、とても人気があります。
とくにケインシート仕様はアンティークらしさたっぷり。
デニムでお張り替えしたばかりなので、当分の間、ノーメンテナンスでご利用いただけます。
ケインシートのお張り替えはトーネットの手編みシートで、業者様にもよりますが、
高いところでは、2けたに近い○万円ほどの作業賃が必要になる場合もございます。
決してお安い価格ではありませんが、その点を考慮していただければ、お値打ち品といえるのではないでしょうか。
しかも品薄でマニア垂涎の19世紀もののクラシックトーネット製レボルビングスツール。
これからもその価値は変わることはないでしょう。
長い目で見ていただければ、と思います。
すでに100年は経過していますが、まだまだ長くお使いいただけるハイクオリティのベントウッドピアノスツールです。
ご自宅用に、あるいは店舗用に、ワークチェアとしてこだわりのレボルビング(回転)スツールをお探しの方、
ぜひこの機会にご検討ください!
きっと貴方の一生のパートナーにしていただけると確信しています。
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | トーネットThonet No5001ベントウッドレボルビングスツール | |||
品番 |
ST0208
|
管理番号 | Lot15-7_0314 | |
販売価格(税込) | 97,200 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 380mm 奥行 380mm 高さ 440mm ※回転機構につきましては、昔ながらの、座面を回すだけで昇降が出来るタイプとなっております。 ※最大650mmの座面高エクステンションが可能ですが、実用的には600mmくらいまでとお考えください。 | |||
送料ランク・重量 |
Aランク 送料目安:3,190円~4,290円
(沖縄 5,720円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
椅子/Chair
> スツール/ベンチ
無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection > ベントウッド/トーネット |
商品プロフィール | ||||
原産国 | オーストリア | 年代 | 1890年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | オーストリア | 年代 | 1890年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ローズウッド | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 年代なり | |||
交換・改造 | あり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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