OC0028 オーストリア 1890年代 トーネットTHONET No5233 ベントウッドレボルビングチェア
サイズ |
幅 590mm 奥行 440mm 高さ 910mm 座面高 490mm 座面奥行 385mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ!当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス(英国)アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
非常に貴重なアンティークベントウッドチェアを入手いたしました。
ヨーロッパ現地でもなかなか見つけることのできない、曲げ木製「回転椅子」、
ベントウッドオフィスチェアです。
旧トーネット社オリジナルモデルのNo5233になります。
アンティークファンに方はお探しの方も多いですよね、トーネットの昔のオフィスチェア。
筆者も長いこと探していますが、アンティークのベントウッド・レボルビングチェア自体、
まだ数えるほどしか、出会ったことがありません。
もちろん日本のアンティークショップでは、いまだに見かけたことすらありません。
第二次大戦後のヴィンテージクラスでしたら、何度か見かけたことはありましたが・・。
戦前のアンティーク品は、もともと生産数が少なかったのか、
それとも回転部の金属部が100年程度で寿命を迎えて破棄されてしまったのか、
あるいは単に所有者がコレクションとして手放さないだけなのか?
いえ、回転軸をもつベントウッドチェアは、かなり古い時代から
旧トーネット社のレギュラーアイテムとして存在していたはずです。
それも1870年代のカタログには掲載されていますので、まだミヒャエル・トーネットが生きていた時代のマザーモデル、
”クラシック・トーネット”の主力モデルにあたります。
しかも19世紀後半からのオフィス需要でかなり売れ行きもよかったようです。
生産数自体は相当な数があったのかもしれません。
それでも現存数が少ないのは、回転部の金属疲労あたりの要因で処分されてしまっているのか、
まあ、使い方にもよるのでしょうけど、素材自体は堅牢な鋳鉄製ですので、
単に歳月が経過したからといって自然劣化が必ずおこるものではありません。
古いミシンの鉄脚などを見ればそれはよくわかります。
過去の大半が壊れて捨てられてしまったということはないと思います。
とすれば、アンティーク品があまり出回ってないのは、お持ちの方が手放さないケースが多いのでしょうか?
今でもつくられているスツールですが、中古品やヴィンテージ品ですらほとんど見かけないのですから、
やっぱりそうなのかもしれませんね。
まあ、どのような理由にせよ、マーケットに流通している数自体が非常に少ないことは確かです。
もしかするとあるところにはあるのかもしれませんが。
“ワークチェア”(事務仕事用の椅子)といっても、基本的に無垢の家具で使えば使うほど味が出てきますし、
何度でも再生はできますし(状況にもよりますが)、体もなじんで愛着もわきますし、
一度手に入れたら手放さなくなるのは、なんとなく理解ができます。
そんな価値あるアンティーク・ベントウッドオフィスチェアのマーケット事情にありながら・・、
今回、幸運にもオフィスチェアの中でも最高クラスの逸品を、ドイツのコレクターからゲットすることができました!
何と、19世紀末の一時期のみ生産された、珍しいアールヌーヴォーデザインのレボルビングチェア、
それも当時のフルオリジナルの状態です!
これは本当に偶然の出会いでした。
おそらく筆者が生きている間には、もう二度と同じモデルを目にすることはないかもしれません・・。
トーネットのオフィスチェアは、基本ベースはレボルビングスツール(ピアノスツール)で、
上部の背のデザインを差し替えてバリエーションモデルを展開していますが、
その背のデザインは、リクライニングをしない一般モデルの場合、主に3種類が知られています。
ひとつは現在でも作られている、ヴィエナチェアNo6009ベースのNo5501、
そして2つ目はウィーン郵便局の椅子として有名になったNo6003ベースのNo5503、
3つ目はオフィスチェア専用デザインとして開発された、独特の肘掛けデザインを持つNo5901。
※下記エキストラフォトにご参考のカタログ抜粋がございます。
しかしながら、その3種のオフィスチェア以外にも、各時代ごとにある短期間だけ作られた、
限定モデルのようなオフィスチェアが存在しているのです。
そんな限定モデルが生まれた背景には、世間のデザイントレンドを取り入れたり、
自社の人気モデルのデザインを取り入れたり、国ごとのデザインに合わせたりと、
さまざまに工夫していった背景があったのでしょう。
おそらくこちらのオフィスチェアもそんな19世紀末の一時期にだけ生産されたモデルと思われます。
19世紀末当時、流行の最先端だったアールヌーヴォーのデザインパターンを取り入れ、
オーストリアから世界各国へ大量に輸出されていった輸出モデルのN018。
ヨーロッパでは多くのカフェで見られたそのNo18を、
当時の人々は親しみを込めて”ヴィエナカフェチェア”と呼んでいたそうですが、
そのヴィエナカフェチェアの背には、こちらのオフィスチェアと同じ
ホールデザインの背あてがついているモデルもありました。
それは1880年ごろから1900年ごろにかけての時代でした。
こちらのオフィスチェアも、その輸出モデルのNo18のバックプレートを共有部品として、同時期に製作されたのでしょう。
旧トーネット社全盛期の由緒正しきオリジナルアイテム、
もちろんそれを証明する19世紀旧タイプの”THONET”社刻印入りです。
価格はちょっとお高くて、現代に作られているベントウッドオフィスチェアの2倍以上。
でも、デニムではその経てきた歴史を考えていただければ、
決して法外な価格ではないことをご理解いただけるものと思っております。
世界で初めて家具の量産化を実現したミヒャエルトーネットのオリジナルデザインを継承し、
19世紀末に起こったオフィス需要と、当時のデザイントレンド=アールヌーヴォー様式を背景として生み出されたのが
こちらのベントウッドオフィスチェアです。
まさに椅子の歴史の一里塚と呼んでも過言ではないと思います。
スーパーアンティーク、THONET Nr5233をぜひ、トーネットファンの方に・・。
(Buyer/SD)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
19世紀末ごろのベントウッドオフィスチェアです。
大変珍しいTHONETNo5233モデルになります。
これから先、二度とめぐり合う事がないかもしれない超・希少モデルです。
素材はビーチの無垢材が使用されています。
ベントウッドならではのヨーロピアンビーチなのですが、ちょっと普通のビーチ材よりも硬質な感じがします。
気のせいか「はじけ」(木割れ)も少ないような・・。
トーネット社でもこのような高級ラインのチェアには厳選した素材を使っていたのかもしれません。
さて、約100年以上経過している曲げ木椅子になりますが、大きく破損したような箇所も無く、
当時のオリジナル性はほぼ完璧に維持されていました。
とても貴重なアンティークと思います。
おそらくは、コレクションアイテムとして、長い間こまめにお手入れをされてきたものと思われます。
実際、入荷時より全体的にはすばらしいコンディションでした。
全体としては薄いひびや軽い摩耗程度はありましたが、アンティークとしては「味」程度のもの。
メンテナンスで一蹴できる程のものでした。
構造的にも目立ったダメージはなく、塗装面でも比較的手の入れられていた状態でした。
何よりも、マニアの方にお喜びいただける刻印、19世紀の”THONET”旧タイプロゴがしっかり残存している状態。
なかなかこれほどのアンティークにめぐり合うことは難しいものと思います。
メンテナンスは基本メンテナンスをしっかり行うことで、より一層磨きがかかるものと思われました。
ベントウッドチェアは接合部分の多くが木ねじでのジョイントになっていますので、
緩みや破損がないかどうかのチェックを行い、すべて増し締めを行っています。
劣化しているネジについては、当店ストックものに交換し、
曲げ木のはじけ(薄いひび)や接着はがれはきちんと補修させていただきました。
座面や背あてなどの形状変化も矯正したうえできちんと接着させています。
また、座と背に入る穴の開いたホールデザインですが、ありがちなひび割れも見当たらず、
こちらもとても良い状態を維持しています。
一方、曲げ木の破損や回復不能な形状変化なども無く、構造面で大きな補修は必要ありませんでした。
実用強度にも特に問題はありません。
気になる回転軸も全く問題のない状態です。
ストッパーの付いていない旧式タイプで、回すだけで座面高が上がり下がりしますが、
動きはとてもスムースです。
塗装面ではほぼ全面に渡り塗装の補修を行っております。
やや赤みのあるウォルナット系の塗料が使われていると思われましたので、
オリジナルに合わせるように補色させていただきました。
木肌のメンテを中心とした再塗装で、アンティークなりの色むらは残した仕上げとしておりますので、
アンティークらしさは失われておりません。
その他、脚の裏側までもきちんとクリーニング済みですので、全体が清潔な状態です。
最後は塗装の完全感想を待って天然蜜蝋ワックスで磨きあげて仕上げます。
全体的にクリーンで艶やかに仕上がっています。
素晴らしい稀に見るコレクターズアイテムです。
自信をもってお勧め出来るお品です。
(Restorer/SD)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
とても希少なアンティークベントウッドチェアが入荷しました!
19世紀末、目覚しく発展を続けていたトーネット社は、
曲げ木でできるものは何でもござれ、とばかり、
照明器具から揺りかご、車椅子、マガジンラック等、椅子に限らず、
考えつくありとあらゆるアイデアを商品化してきます。
このデスクチェアもその中のひとつですが、この椅子が発売された当時には、
定番商品と注文家具をあわせ、その商品バリエーションは5,000種類に上ったそうです。
その頃、トーネットが主催した曲げ木家具のデザインコンペも、
トーネットの商品バリエーション以外のアイデアはでなかったということですから、恐るべし、ですよね。
この回転椅子にしても、これだけの美しいスタイリングをもつデスクチェアにまとめ上げてしまうのですから、
さすが百戦錬磨のトーネット社、おみそれしてしまいますね。
100年以上経っても全く色あせることのない、
それどころか、ますます評価の高まっていきそうな、すばらしい“ウィーン”フォルムです。
ぜひ次代へと引き継いでいっていただきたい、20世紀の文化遺産です。
ご家庭用のパソコンチェアも単なる事務的な椅子ではなく、
アンティーク家具とも相性の良い、こんなベントウッドチェアも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
どうぞご検討を!
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | トーネットTHONET No5233 ベントウッドレボルビングチェア | |||
品番 |
OC0028
|
管理番号 | Lot15-38_1226 | |
販売価格(税込) | 151,200 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 590mm 奥行 440mm 高さ 910mm 座面高 490mm 座面奥行 385mm ※回転機構につきましては、昔ながらの、座面を回すだけで昇降が出来るタイプとなっております。 ※座面高は最小値を記載しています。 ※最大690mmの座面高エクステンションが可能ですが、実用的には100mm~150mm程度の伸長(座面高590~640mm)とお考えください。 | |||
送料ランク・重量 |
Bランク 送料目安:4,400円~7,040円
(沖縄 10,010円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
椅子/Chair
> オフィスチェア/デスクチェア
無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection > ベントウッド/トーネット |
商品プロフィール | ||||
原産国 | オーストリア | 年代 | 1890年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン&ニス&ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | オーストリア | 年代 | 1890年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ローズウッド | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | なし | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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