PA0185 イギリス 1880年代 The Age of Innocence / Oil Painting
サイズ |
幅 355mm 奥行 65mm 高さ 390mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
アンティークファンの皆様におすすめできるアンティークアートが入荷しました。
18世紀のイギリス美術界の巨匠、ジョシュア・レノルズ卿Sir Joshua Reynolds(1723-1792)の複製画です。
こちらのオリジナル作品は、かつて、かの英国国立美術館、
”ナショナル・ギャラリー”で所蔵されていた彼の代表作の一つ。
現在は、やはりイギリス政府が運営する国立美術館、
”テイト・ギャラリー”に所蔵されている著名な作品になります。
原画は約230年前、1788年に描かれたものといわれています。
その作品タイトルは”The Age of Innocence”。
筆者的に翻訳させていただければ、「無垢な頃」といった感じ・・?。
いや、やっぱり原文通り素直に”エイジオブイノセンス”と呼んだ方が良いですね、素晴らしい作品名です。
ジョシュア・レノルズといえば、18世紀のイギリスで活躍したもっとも有名な画家の一人。
イギリス美術に精通した専門家の方のみならず、一般のコレクターの方々にもご存知の方は多いのでは?
彼は非常に理想主義的な画家で、宗教的歴史的な作風で名を残した、偉大なオールドマイスター。
やや権威主義的とも捉えられていますが、主席宮廷画家に選ばれたほどの大家でもあります。
イギリスのみならず、ヨーロッパ中の画壇に大きな影響を与えたアーティストであり、
1768年には、英国ロイヤル・アカデミーが設立されると、その初代会長に選ばれています。
絵画における学術論や後進の芸術家の育成についてなどの教育論においても、
大きな役割を果たしたと言われています。
まぎれもなく、西欧美術の歴史上でも重要な人物、VIPといえるでしょう。
当然のことながら、彼のバイオグラフィーについては多くの研究書で語られています。
聞きかじりの知識で、ここで筆者が知ったかぶりをしても、お叱りを受けるだけと思いますので、多くは申し上げません。
彼の作品に対する歴史的な評価についても、現代美術に造詣の深い専門家などからは、
彼の保守的でアカデミックな制作態度、あるいは、「ロイヤル・アカデミーの初代会長」という肩書きから、
権威におもねった旧弊な画家として、21世紀の今日においては否定的に評価されてもいるようですが、
そんなことも、デニムではどうでも良いこと。
むしろイチアンティークアートファンとしては、純粋に、彼の愛らしい子供の肖像画には心奪われます・・。
間違いなく、万人の目を惹き付けるに十分な力量を備えた”スーパー・マイスター”と思います。
こちらはそんな彼の作品の中で、晩年、65歳のころ、貴族の娘を描いた肖像画の習作。
アンティークアートを専門に扱うイギリスの現地ディーラーよりデニムが直接入手したものになります。
”エイジオブイノセンス”は、イギリスの一般大衆にまで知られ、非常に人気が高かったため、
彫刻など、他の芸術分野の題材にも多く用いられたということです。
また、イギリスの商業的な印刷物にも、実際、多く使用されてきました。
記録が残っている史実としては、1856年から1893年の間、美術学校の学生やプロの複製画家によって、
323点ほどの認められたオイルペイントの複製画が制作されたとのこと。
こちらの作品はそのうちの1つではないかといわれています。
デニムが見たところでは、確かに100年以上は経過したと思われる風合いの作品。
19世紀終わりのころに制作されたものではないかと思います。
当作品の前有者情報など、入手経路についての情報は残念ながらありませんので、
19世紀末の世間に知られた複製画かどうかは判断はできませんが、
その同時期に制作されたものであることはデニムでも確信しております。
その歴史的な名作を、19世紀ヴィクトリアンの時代の非常に見事なつくりのゴールドギルトゲッソのフレームに額装。
なかなかこれほどのギャラリーフレームは、現存しているヴィクトリアンフレームの中でもまれなお品ではないかと思います。
率直に申し上げますと、こちらの作品の価格設定につきましては、
作品、額装のレベルから考えて、とてもお値打ちなのではないかと思います。
サイズも比較的小ぶりなゴールデンサイズで、お部屋の雰囲気づくりにはぴったりかと思います。
まるでお部屋を飾るアクセサリーのようにも見えます。
アンティークインテリア上級者の方には、ぜひおすすめいたします・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
ロンドン・テイトギャラリーに収められている著名な作品の素敵な複製画です。
もちろん、作家直筆のオリジナルオイルペイントです。
支持体はキャンバスではなくウッドボードに描かれています。
そのボードは豪華でボリューミーなヴィクトリアンメイドのギルトゲッソフレームに収められています。
フレームは19世紀ヴィクトリアン時代のオリジナルフレームになります。
かなり立体的に盛られた装飾面と、側面にも飾り面が入った、なかなか見ることのできない
素晴らしいアートフレームかと思います。
絵画のオリジナルの作者は、イギリス18世紀の巨匠、
ジョシュア・レノルズ卿Sir Joshua Reynolds(1723-1792)になります。
肖像画家として、また風景画家としても活躍した方です。
’Self-portrait’ Joshua Reynolds 1776
こちらのオリジナル作品については、”エイジオブイノセンスThe Age of Innocence”という名高い名作です。
こちらはその複製画になります。
※下記エキストラフォトに原画の写真を掲載いたしました。
「複製画」というと胡散臭いレプリカのイメージが付きまといますが、
こちらはきちんと芸術作品として評価されている、作家オリジナルのポートレイトです。
「レノルズのエイジオブイノセンス」を題材とした作家独自の解釈、と位置付けられる芸術作品です。
描いた作家のサインはなく、左下に尊敬の念を込めるように、
”Age of Innocence Sir Joshua Reynolds”とあります。
学生の習作、というよりも、職業画家によるメモリアルなイメージです。
完全に複写を目指したような印象ではなく、19世紀末ごろの印象派のテイストも取り入れたような、
作家独特のオリジナリティを感じます。
だからこそ、自身の名ではなく、原作者のレノルズのネームをはっきりと入れたのでしょう。
作者のスキルは非常に高く、高価な額に入れてしかるべきレベルにあるアンティークアートかと思っております。
作品については、19世紀後半、「レノルズのエイジオブイノセンス」の複製画が
盛んに描かれたときの作品の一つではないかということです。
オリジナル作品は、現在テイトギャラリーに所蔵されていますが、
その前にはナショナルギャラリーに展示されていたほどの作品です。
ナショナルギャラリーといえば、中世の巨匠、ミケランジェロ、ダヴィンチ、ラファエロなどから、
近代では、ルノワール、ゴッホ、モネ、セザンヌなど、美術史上重要な絵画が多数収蔵されている世界有数の美術館です。
当時どれほどの評価がなされていたか、その事実からも十分うかがえるでしょう。
’Master Hare’ Joshua Reynolds 1788
ちなみに、上記の作品はパリのルーブル美術館Musée du Louvreに所蔵されている、
”エイジオブイノセンスThe Age of Innocence”と同時代に描かれた作品です。
レノルズの代表作の一つ。
オリジナル作品は、すでに200年以上の歳月が経過していますので、かなり劣化が進み、
すでに鑑賞に堪えないレベルにまで進行しているという情報がありますが、こちらの作品はその点、全く心配ご無用。
こちらの状態については、もちろん100年程度は経過していますので、薄いニスの黄変程度はありますが、
手入れもそれなりにされてきたように見えますし、近年までは背面も封印されていたようですので、
年代の割には良い状態を保っております。
アンティーク上級者の方にも安心してご紹介できるレベルにあります。
フレームについても、作られた時代が同時代と思われるかなり古いものですが、
作品に合わせてあつらえられた、製作当時からのオリジナルフレームではないかと思っております。
なので、作品とのデザイン的なマッチングは非常によく、
またフレームと作品とのガタつきなども全くなく、100年以上経過した今なお、しっかりとしています。
この作品にして、このアートフレームあり、といった印象です。
デニムでは、そんな重要なフレームですので、汚れは裏表、しっかりとクリーニングしておきました。
フレームには多少小さな欠けや、デコラティブな彫刻部分のスレ、日焼けなどがありましたが、
目立たないように硬質パテで成型後、真鍮粉を使用してタッチアップをいたしました。
真鍮粉は基本的に金属なので経変で風合いが変化して、アンティークらしくなじんでいくと思います。
元のゴールドギルト(金彩)と同じ仕様です。
またすでに経年変化している部分には古金色を少々つけてなじませておきました。
雰囲気良く馴染んでいると思います。
全体的には、経年の日々やゴールドギルトの擦れなども、良い風合いになっておりましたので、
その時代感はできるだけ変えてしまわないように配慮させていただきました。
アンティークらしさは残りつつも、クリーンに感じていただけると思います。
フレームに対する作業中は、作品面はしっかりと養生しておりますので、
描写への影響は有りません。
また背面は封印されていたクラフト紙がボロボロになっている状態でしたので、
見栄え良く均すように処理させていただきました。
ただし、時代考証ができるように、新しいクラクト紙で背面を封印したりすることは避けることにしました。
特にほこりなどが侵入して作品面に影響が出るようなこともないと思います。
当分の間、良い状態を維持していただけると思います。
尚、吊下げ用に新しいナイロンコードをお取りつけ致しました。
そのまま 安心して飾っていただけるかと思います。
フックはオリジナルがしっかりしていたので再利用です。
以上、大変価値あるアンティークですので、しっかりメンテナンス致しました。
無垢な子供の一瞬の時をとらえた、とても素敵な作品と思います。
クラシックな癒しの空間に・・。
担当職人より自信を持ってお勧めいたします。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
ジョシュア・レノルズ卿Sir Joshua Reynolds(1723-1792)は、間違いなく
イギリス美術の代表的なアーティストの一人、と言ってよろしいかと思います。
彼は教師を父に持ち、著名な肖像画家、トーマス・ハドソンThomas Hudson (1701–1779) のもとで修行をします。
20代ではイタリアで学ぶ機会を得、ラファエロやミケランジェロなどの古典を熱心に研究しました。
良い環境で、若くして才能を開花させています。
その後も順調に画家として値を上げていき、1768年にロイヤル・アカデミーが創設されるとその初代会長となり、
実作のみならず絵画の理論家・教育者としても大きな役割を果たすようになります。
さらに晩年、1784年には、主席宮廷画家に抜擢。
まさに、芸術家として王道を歩み続けた成功者、といえるでしょう。
しかしながら、成功があれば批判があるのは世の常。
彼の作品の人気の高さや功績にもかかわらず、一般的にその評価はあまり高くはないようです。
その保守的でアカデミックな制作態度、および、「ロイヤル・アカデミーの初代会長」という肩書きから、
権威におもねった旧弊な画家として、21世紀の今日においても否定的に評価されていたりもするようです。
しかし、長年独自の美術の伝統を築けずにいたイギリスにおいて、
職業人としての画家の地位を確立したのは、ジョシュア・レノルズにおいて他はありません。
彼の偉大な功績です。
何よりも、多くの大衆の心をつかんだ、という厳然たる事実。
彼の描いた愛らしい子どもの肖像画を見て、心が動かされない鑑賞者が、一体どこにいるでしょうか。
こちらの複製画を描いた作者もまた、そんな彼の作品に魅了された一人かと思います。
製作された19世紀後半といえば、若き新鋭の画家たちが、理想主義的な古典美術を否定し、
写実的で斬新な近代美術が時代のトレンドとなっていた頃です。
ジョシュア・レノルズの美術観とは全く正反対にある価値観が時代を開きつつありました。
そんな時代にあっても、人が感じる美の本質は変わることはないのでしょう、
300を超える、”エイジオブイノセンスThe Age of Innocence”の公式的な複製画が当時描かれたということです。
こちらの作品はそんな作品の中の一つではないかといわれています。
題材自体は古典絵画を選びながらも、しかし、作風自体は当時の印象派的なテクニックが用いられています。
芸術作品としても、一定の評価を受けてしかるべき作品かと思います。
尚、レノルズの残した作品は、フランスのルーブル美術館をはじめ、
世界的なナショナルギャラリーに多く所蔵されています。
また作品のいくつかはアートプリントとして世界各国で販売されていますので、
彼の美術的評価などとは別に、多くの大衆に感動を与えたことは間違いないことでしょう。
ちなみに、こちらの”エイジオブイノセンスThe Age of Innocence”という作品名。
どこかで聞いたことはありませんか?
映画ファンの方ならご存知でしょう、そう、1993年に制作されたアメリカ映画、
”エイジ・オブ・イノセンス”、和名「汚れなき情事」。
アカデミー賞にもノミネートされた、あの作品です。
「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」は、1921年にピュリッツァー賞を受賞した、
同名の小説をもとに映画化された作品ですが、その小説の題名の元は、実はこちらの作品のタイトルだったのです。
18世紀に描かれた愛らしい少女の作品が、20世紀の小説家の心に響き、その小説を
21世紀を生きる映画監督が映画化した・・。
ジョシュア・レノルズの芸術がどれほど多くの人々に感動を与えたことか、
彼の作品のネガティブな美術評価など、どうでも良いことでしょう。
尚、余談ですが、このの”エイジオブイノセンスThe Age of Innocence”という作品名、
これはレノルズの死後、版画家ジョセフ・グローサー Joseph Grozerが作品を複製した時につけられた、ということです。
1785年、ロイヤルアカデミーRoyal Academyで展示された時の作品タイトルは、”A Little Girl”。
それが原題だろうということです。
まあ、作品タイトルはともかく、この素晴らしいヴィクトリアンフレームの額装に収められた”アクセサリー”を、
「けがれなきもの」の象徴として、末永く愛でていただければ、と思います。
著名な作品の「複製画」ではありますが、美術史の中でも重要な意味を持つ、オリジナルの芸術作品かと思います。
充分に相応の価値は認められるものと思います。
もちろん、「本物」のアンティークアートとしての魅力は、疑う余地もありません。
その存在感の大きさをお感じいただければ幸いです。
かなりのお値打ち品と思っております。
アンティークコレクター上級者の方に、ぜひ。
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | The Age of Innocence / Oil Painting | |||
品番 |
PA0185
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管理番号 | Lot17-17_0527 | |
販売価格(税込) | 129,600 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 355mm 奥行 65mm 高さ 390mm ※絵のサイズは、幅170mm×高さ210mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
ゆうパック120 送料目安:1,770円~2,340円
(沖縄 2,490円)
ゆうパックによる配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 装飾品/Decor > 絵画/写真/美術品 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1880年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1880年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | オーク | |||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | 一部メンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 多い | ||
目立つ傷 | あり | |||
交換・改造 | 少ない | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | A |
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