PA0179 フランス 1910年代 Beach Scene with Figures / Oil Painting
サイズ |
幅 685mm 奥行 25mm 高さ 580mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
デニムがおすすめする”コンテンポラリーアート”のオイルペインティング(油絵)です。
今から100年以上前、20世紀初めごろに描かれたフランス印象派のビーチシーンになります。
盛夏というには少し早い、そんな季節のビーチサイド。
でも、我慢しきれず海に飛び込みたくなる陽気なのでしょう、いよいよ夏到来。
こちらは1910年代ごろのフランスのビーチリゾートを描いた作品です。
作者のサインは左下にあります。
”R.I.Rosetta”と読めますが、詳細は不明。
独特の画風から、かなり著名なフランス印象派の20世紀作家と思われますが、
残念ながらアーティスト情報を明らかにすることはできませんでした。
背面を見ても、数十年以上は前にリフレームされているものと思われ、
クラフトなどの封印はすでにはがされ、ギャラリーラベルの痕跡がわずかに残っているだけでした。
手がかりになりそうな情報は作品周りにはありませんでした。
ただ、見る人の気持ちを晴れやかにする、活気にあふれたこの作品。
権威ある専門家が見て、評価されるレベルのアーティストだったことがうかがわれます。
作品から受ける印象としましては、経験を積み重ねた職業的なオイルぺインター、
あるいは美術を学ぶ学生を指導できる立場にある教授、などのように思われます。
作品を見れば誰が見ても、フランス・インプレッショニストのマスタークラスであることは明らかでしょう。
こちらの作品にしても、確立された自身の技法をもって描かれた秀作であることは、
デニムが自信をもって断言させていただきます。
現時点では、価格的見て、お安くはないですが、一般的なアンティーク絵画に比べて、
それほど高値がついている作品ではありません。
ただ、特徴的な画風でサインもありますので、いずれアーティスト情報は明らかになるのではないかと思っております。
その時には注目をあつめ、作品相場が高騰する可能性を秘めていると思います。
遠近法に基づいて視界に奥行きを感じさせる構図、的確にそして計算高く描きこまれた光や影の表現力、
鮮やかに情景を印象付ける作品の色彩感覚、現代インテリアを感じさせるセンスある描写・・。
多くの人が、自分の手元に置いておきたいと思う、そんな魅力にあふれています。
作品のクオリティだって、誰がどう見ても、
美術を志す人が、自身が確立したテクニックを注ぎ込んだ「血作」に間違いありません。
こちらはイングランド南東部、イースト・サセックスEast Sussexのアンティーク絵画ディーラーより、
デニムが直接入手いたしました。
ディーラーは、印象派、ポスト印象派の現代作家の作品をメインに扱っている専門ディーラー。
ですから、印象派の作品を見る目は確かです。
出所情報は、直近ではイギリス人コレクターのプライベートコレクションだったとのこと。
詳しいことは不明ですが、20世紀前半のフランス人画家による作品、という情報だけが引き継がれてきたようです。
いかにも、身分の高い個人宅の書斎や個人事務所などに、飾られていた個人蔵の絵画のように思われます。
英国ジョージアンスタイルのダークオークフレームも、シンプルな古典スタイルが品のある印象で、
アンティークなインテリアにもふさわしい雰囲気と思います。
その緩やかな曲面を持たされたフレームデザインは、レトロモダンな印象派の作風とも相性は良く、
作品を引き立てているようにさえも見えます。
インテリアにこだわるアンティーク上級者の方にはぜひおすすめしたい、
素敵な20世紀のファインアートです・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
20世紀前半に描かれた、作家オリジナル(肉筆)の風景画です。
こちらは支持体(画材)がキャンバスに描かれた油彩画になりますが、
現状はキャンバスのフレームは外され、ボード張りに変更されてフレーミングされています。
かなり古い時代のリフレームかと思われます。
作品については、とても色彩鮮やかな印象派のスタイル。
題材は子供を中心とした家族、波打ち際の砂浜でくつろいでいるシーンが描かれています。
とても明るく、華やかな配色の色彩感覚が素晴らしいですね。
今までの経験では、ローカルな風景画は、比較的、
所蔵されていた地域に近い場所を描いたものが多かったように思います。
とすれば、こちらはイングランド南東部、イースト・サセックスの個人蔵だったとのことですので、
英仏海峡に近いフランス側のリゾート地といえば・・。
ノルマンディーのリゾートビーチ、”トルーヴィルTrouville”あたりでは・・?
Trouville, France
トルーヴィルといえば、古くから、画家などが良く滞在したとされる沿岸の港町。
遠浅な海岸が、上の写真とどことなく似ていませんか?
これはまあ、あくまでも筆者の邪推です。
ご参考まで。
さて、作者についても詳細は不明ではありますが、画面左下にサインが確認出来ます。
”R.I.Rosetta”と判読はできましたが、情報は入手できませんでした。
ただこれほどの技量を持つアーティストですので、時間はかかるかもしれませんが、
いずれまた同じアーティストの作品に行き当たることもあるでしょう。
その時には何らかの情報をつかむこともできるかもしれません。
その時が来るのを楽しみにしたいと思います。
また、画面の左下にはサインとともに。、’1911’の4桁の数字も確認できます。
これが製作年であれば、今から100年以上前に描かれた作品ということになりますね。
←20世紀初頭のフランス・ビーチリゾート
上記の写真は、インターネット上で掲載されていた、今から100年ほど前の20世紀初頭、
フランスのビーチリゾートのイメージフォトです。
(勝手に拝借してしまい、恐縮です。)
印象としては、作品が描かれた年代的に近いイメージではないかと思います。
ちなみに、当時のビーチでは水着姿は少なく、というよりも、水着はありましたが、
どちらかといえば、「水にぬれても良いくらいの服装」をしていた人が多かったようです。
さて、作風はいかにもフランス画派らしいインプレッショニスト。
印象派と言えば、1872年のモネ作”印象・日の出”を由来とする、
19世紀の美術史に大きな影響を与えた革新的な一派ですが、20世紀初頭という作画された時代を考えれば、
前衛的、というよりもどちらかといえば、すでに保守的な画風と理解されるようになっていたように思います。
印象派を代表するフランスの画家、クロード・モネClaude Monet(1840-1926)をはじめ、
ピエール=オーギュスト・ルノワールPierre-Auguste Renoir(1841-1919)、
アルフレッド・シスレーAlfred Sisley(1839-1899)、カミーユ・ピサロCamille Pissarro(1830-1903)、
ポール・セザンヌPaul Cézanne(1839-1906)など、印象派の巨匠といわれる画家たちは、
全く絵画に興味のない一般人でさえ、その名前くらいは聞いたことがあるでしょう。
つまり、それほど早く、広く、印象主義が標準的なスタイルとして定着した、ということ。
20世紀前半には、すでに印象派が「体制派」といっても良い時代になりつつあったのかもしれません。
こちらの作品の作者が、そのように体制派だったかどうかはわかりませんが、
印象派の美術的評価が確実に高まっていた時期と思われますので、
時流に乗った王道を行く作家による作品と言えるでしょう。
また、印象派の中でも最も人気の高い作家のひとり、クロード・モネの作風にとても似ている、
と感じているのは筆者だけではないでしょう。
’Madame Monet and Child ’ 1875 Museum Of Fine Arts, Boston, USA
上記の作品は、誰もが知るクロード・モネ35歳の時の作品、”庭のカミーユと子供Madame Monet and Child ”。
独特の色鮮やかな表現や、やや粗い描写などは、こちらの作品にもその影響が現れているようにも見えます。
そんなビッグネームをほうふつとさせる作品なわけですから、
印象派を専門に扱うアートディーラーがこちらの作品を評価し扱ったのも、当然といえば当然。
もちろん、大切にリフレームされ、絵画市場で流通していた作品ですから、
もともと評価が高かったことは明らかです。
そんな作品ですので、額装も作品に引けを取らずハイクオリティ、
英国ジョージアンスタイルのソリッドオークのダークウッドフレームです。
緩やかなカーブで曲面を持たされた、手の込んだ一級品、
半世紀近くは経過していると思われるヴィンテージクラスのフレームです。
家具同様、ステイン塗装仕上げがされていますので、
お手入れ次第ですが、使っているうちに良い風合いが出てくると思います。
さて、入荷時のコンディションですが、100年近く経過している絵画としては全体に良好な状態でした。
古いオイルペイントに見られがちな微細なひび割れもなく、、
印象派の特徴である、マチエール(作品表面のその作家独特の肌合い)がしっかりと確認出来ます。
発色もまだまだ良好、と言ってよいでしょう。
表面をコーティングしているワニスも多少の黄変程度と思われ、目立った変色などは見られず、
アンティーク絵画として、不具合はなし。
もちろん全体として経年なりの風合いはありますが、雰囲気としては悪くはないものと思います。
フレームに関しては、多少接合部にゆるんでいる箇所が有りましたが、構造的なダメージはなく、
基本的なメンテナンスとタッチアップ程度で美観的にも回復して行けそうでした。
その他、多少の欠け程度は見られたものの、木肌の艶や色合いの状態もまずまず良かったです。
その点でも、過去にレストアをされたことがあったのではないかと思われました。
汚れについてはしっかりとメンテナンスオイルでクリーニング、気になる汚れは除去しておきました。
作品の装填面でも、ガタつきなどもなく、絵画パネルを押さえる金具がヨーロッパのアンティークらしく
しっかりと釘止めされていました。
裏板がカード紙のような板紙で押さえられていて、もともとはクラフト紙で封印されていたようですが、
こちらの作品に関しては、ボード張りということで封印の必要は特にありませんので、
クリーンアップすることを目的に、現状にてお手入れさせていただきました。
ニス引きなど、家具のようにあまり広い範囲できれいにやりすぎてしまうと、
作品との馴染みが悪くなってしまい、アンティークらしくなくなってしまいますので、
艶出しや補色などは、雰囲気優先で行っています。
それらの作業中は絵画面は優しく養生しておりますので、画面への影響はありません。
最後に、もともと背面についていたフックにナイロンコードを通しておきました。
特に重量のある作品ではありませんが、しっかりと荷重には耐えられる状態で、
お手元に届いてすぐに壁にかけてお役立ていただけます。
描かれている絵画自体につきましては、特に塗料はがれなど美観を損なう点もありませんでしたので
基本的にデニムでは手を加えておりません。
以上、大切な価値ある芸術作品ですので、慎重にメンテナンス致しました。
インテリアのアクセントとしても、お部屋の雰囲気を明るく演出してくれそうです。
担当職人より自信を持ってお勧めいたします。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
コレクションアイテムとしてのアンティーク絵画、というよりも、
純粋に芸術作品としての「格」の高さを感じるアンティークアートです。
これほどの技量を持つアーティストの作品ですから、
風景画としての美術的評価も想像がつくというもの。
アーティストとしてのプライドを感じる独自スタイルの描写、真摯で生真面目ささえ感じる陰影の表現力、
鮮やかな色彩で印象付ける個性的なセンス・・。
専門家でなくとも、マスタークラスの職業画家が描いた作品であることはすぐに想像がつきます。
作者は残念ながら不明。
一般的に見れば、フランス19世紀の印象派、特にクロード・モネClaude Monet(1840-1926)のスタイルに
影響を受けた作家のように思われます。
クロード・モネの有名な色彩表現のよう、というわけではありませんが、独特の筆致によるこちらの作者の色使いが、
モネの作風を想起させるのは、多くの人に共感していただけるものと思います。
また、印象派の画家の多くは、絵具をパレットの上で混ぜず、小さな筆触をキャンバスの上に並べるという、
「筆触分割」というテクニックを用いていたそうです。
これにより、絵具を混ぜて色が暗くなってしまうことを防ぎながら、視覚的には、筆触どうしの色が混ざって見える、
という効果が得られたのですが、こちらの作者の手法もまた、そんなかつての印象派の画家をほうふつとさせるものです。
「色や光の動き」を「筆触分割の質感」で表す、印象派らしい作品かと思います。
尚、描かれたのが1910年代ということですので、その当時、フランス印象派はもはやかつての前衛的な革新性はなく、
オーソソックスな画風になっていた時代だったかと思われます。
そんな時代背景の中、描かれたのがこちらの作品。
良くも悪くも、安心できる優等生的な作風のように感じられます。
誰もがこの作品を見て、明るく、にこっと微笑んでしまうのは、そんな奇をてらわないところにあるのかもしれません。
さて、そんなこちらの作品につきまして・・以下、雑感です。
季節は夏、これからが本番、といえるような時節。
景色が風光明媚な、フランス北部のリゾートビーチなのでしょう。
空は青く、太陽が高い。
暖かな海風が肌にやさしく、遠浅な砂浜には緩い風波が押し寄せている。
ビーチで戯れる多くの家族。
波打ち際ではすでに水につかっている人影も見えます。
画面の中に登場する人物は、身なりが当世風の服装。
ファッショナブルではありますが、特に裕福な富裕層、という印象ではありません。
ある程度の生活水準にある中産階級(ブルジョワジー)が多いリゾート地なのでしょう。
こちらの作品の描かれた時期が1911年だとすると、第一次世界大戦(1914年)がはじまる3年前。
でも、何だか、とても穏やかで平和ですね。
・・と、ここで突然ですが、ふと、モネの有名な作品、「庭のカミーユと子供」※職人コメント欄ご参照 が脳裏に浮かびました。
しかしながら、多少作画の手法に通じる部分はありますが、基本的に題材としては、双方の作品に全く共通点はなし。
「庭のカミーユと子供」は、モネが自分の家の庭で自分の妻と息子を描いた作品。
対して、こちらの作品は、どう見てもリゾートビーチで、不特定多数の人のいる風景を無作為にスケッチしたもの。
しいて言えば、右手前に、地面に座り込んだ子供が描かれている、といった程度の共通点ですが、
それがふと想起した理由だったのでしょう。
モネは「庭のカミーユと子供」を描いた当時、生活に困窮していたといわれています。
それでも、そんな状とは裏腹に、とても明るく華やかな彩色で、
妻と子供を主人公に、家族愛あふれる作品に描き切りました。
こちらの作品、もしかすると右手前側の赤ちゃんに授乳している女性が奥さんで、
その赤ちゃんをのぞいている少年が息子、また、その左右にいる2人の少女は作者の娘だったりするのかもしれません。
でもこちらの作品、この家族だけが主役ではありません。
左側に登場する風船売りの商人も、その風船に群がる3人の少女も、右側の若い3人の男女も、
浜辺でたたずんでいる母子も、あるいは、水辺で遊んでいる人影ですら・・みんなが主役のように見えませんか?
筆者は決してモネの作品をすべて見たわけではありませんし、その生涯について詳しく知っているわけではありませんので、
あくまで、イチ・アンティークファンとしての私感になりますが、
モネの作品に登場する人物には脇役がいない、という印象を持っていました。
だからこそ、こちらの作品を見たとき、その子供の構図をきっかけにモネの作品を思い出してしまったのでしょう。
・・と、まあ、もっともらしく書いていますが、あくまで「骨董絵画」好きの独り言程度に聞き流しておいてくださいね。
とはいえ、こちらの作品の作者が、そんなフランスの美術史になお残した巨匠を意識していたとしたら、
かなりの大物クラスのアーティストだったに違いありません。
将来、もしかするとアーティストの情報が明らかになることもあるかもしれません。
・・なんて、そんなとりとめのないことを考えさせられる、秀逸なビーチスケープです。
後世へ長く、多くの方に感じていただきたい名画だと思います。
空間演出に最適な15号ほどの額縁サイズがありますので、
アンティークインテリアのアクセントとして、ぜひお部屋の明るい雰囲気づくりに生かしていただければ、と思います。
フレンチインプレッショニストの素敵なビーチシーンを、ぜひエントランスに、書斎に、リビングに・・。
本物を知るアンティークファンの方に、ぜひ。
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | Beach Scene with Figures / Oil Painting | |||
品番 |
PA0179
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管理番号 | Lot17-17_0527 | |
販売価格(税込) | 79,920 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ |
幅 685mm 奥行 25mm 高さ 580mm ※絵のサイズは、幅545mm×高さ435mmです。 | |||
送料ランク・重量 |
ゆうパック160 送料目安:2,450円~3,010円
(沖縄 3,180円)
ゆうパックによる配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
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カテゴリ | 装飾品/Decor > 絵画/写真/美術品 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | フランス | 年代 | 1910年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | フランス | 年代 | 1910年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | オーク | |||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | 一部メンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | 少ない | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | A |
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