AC0402 イギリス 1880年代 スーパークオリティ ヴィクトリアン スモーカーズボウ ウィンザーチェア
サイズ | 幅 660mm 奥行 525mm 高さ 810mm 座面高 465mm 肘掛高 725mm 座面奥行 400mm |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
今から150年前!
レイト・ヴィクトリアンの19世紀後半に製作された、とても古いイギリスのカントリーチェアです。
正真正銘、ヴィクトリアンのウィンザーチェアになります。
伝統的な“ボウバック”(弓型の背もたれ)のデザインで、”スモーカーズボウ”という愛称を持つ、
イギリスではなじみのあるアームチェアになりますが、
日本では”キャプテンチェア”という呼び名の方が知られているかもしれません。
スモーカーズボウとは「パイプタバコをくゆらせるには最適な、リラックスできる椅子」くらいの意味ですが、
そんなリラックスしている人が偉そうに見えることで、
きっと後から”キャプテンチェア”などと呼ばれるようになったのでしょう。
そんなイギリスのアンティークチェアの中でも、特に知られた有名な椅子ですので、
現代でも、世界中でキャプテンチェアはつくられ続けています。
しかしながら21世紀の今となっては、イギリス・ヴィクトリアンオリジナルの
スモーカーズボウチェアを見つけるのはなかなか至難の業。
現代もののキャプテンチェアと比較して、素材が別格の銘木ですので、探しているアンティークファンの方が多く、
見つかっても、デニムでご案内する前に買われていってしまいます。
なので今回、グッドコンディションの個体を見つけることができたのは、まれにみるラッキーなこと!
大げさではなく、そう、断言できると思います。
さらにこちらは、“ウィンザー・スモーカーズボウ”の中でも、
背もたれと座の素材にマホガニー無垢の銘木が使われた、より骨董的価値の高いキャプテンチェア。
マホガニーは、中世より、王侯貴族のための宮廷家具に使われてきた、稀代の銘木です。
現代ではそのホンジュラス産マホガニーがもっとも良い材料として知られていて、
ワシントン条約などでレッドリスト(絶滅危惧種)で取引が禁止されているほどの貴重で高価な材料になります。
しかし、19世紀以前のアンティーク家具に使われているマホガニー材においては、
様々な種類のマホガニー材が使われていて、ホンジュラス産などはそのうちの1種。
しかもホンジュラス産マホガニーは、一般材とされていて、特に人気があるわけではありませんでした。
ホンジュラス産よりもむしろ、現在のキューバ、ドミニカ産あたりのマホガニーの品質が非常に高く、
特にジャマイカ産などは、最高級マホガニーとして、”ジャマイカンウッド”という別称もついていたほどでした。
そうしたキューバやジャマイカ産のマホガニーは、植民地時代にスペイン領だったことから、総称して
”スパニッシュマホガニー”と呼ばれ、非常に人気があり、常に高値で取引されていたということです。
今では家具などにはほとんど使われることのない、アンティークならではの希少材です。
こちらのマホガニーがはたしてスパニッシュマホガニーかどうかは残念ながら判断することはできませんが、
少なくとも19世紀の植民地産マホガニーを使用した高価なキャプテンチェアですので、
良材が使われていることは間違いありません。
1世紀半もの歳月、目立った歪みや変形もなく維持されていることでも証明されると思います。
そしてマホガニーの一枚板、くぼみ上に彫り込まれたサドル型シートも、
骨董としてはポイントが高いです。
後年、こうしたかつての銘木は、量産や安定品質に向いているパインやビーチ製にとって代わられていき、
デザイン性や実用性が重視されるようになりました。
しかし、やっぱり骨董ファンの方でしたら、アンティーク品質のキャプテンチェアを選ばれることでしょう。
何十年という歳月を目立った歪みや変形も起さず、端正なカタチを維持し続け、
そして使えば使うほどに味わいが増し、人工的には再現できない色艶を魅せる、
アンティークマホガニーのスーパークオリティ・・。
現代家具よりもアンティーク家具の方が良い?
いえいえ、どちらも素敵だと思います。
でも、こちらのキャプテンチェアは、筆者が今まで見てきたどんなウィンザーチェアよりも、
率直に言って、素敵だと思っています・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
一見、現代にもありそうなリプロダクション(復刻家具)風のウィンザーチェア。
・・とんでもない!
こちらは、150年近く前の本物、正真正銘のヴィクトリアン・スモーカーズボウチェアになります。
約1.5世紀もの間、実用家具として使われてきたとは信じられないほど、グッドコンディションでの入荷です。
丁寧に使用されていた、というよりも、よほど使われ方の「運」良かったチェアだったのでしょう。
そもそもウィンザーチェアとは、イギリスのウィンザー城近くの農民が使っていた椅子のこと。
1700年から1725年の間に生まれたと言われています。
そのデザインがイギリス中に広がって1800年ごろにはイギリスの民衆家具としてほぼ完成されました。
こちらの有名な”スモーカーズボウ” といわれるキャプテンチェアなどはもう少し後の時代、
1840年ごろに作られはじめた、といわれています。
・・要するにこちらの椅子、歴史上、キャプテンチェアが生まれた、まさにその同時期につくられた、
リアルタイムなウィンザーチェア、ということになります。
ちなみに、イギリスで生まれたウィンザーチェアは、1720年ごろアメリカへわたり、
アメリカオリジナルのコロニアル様式として、当時の植民地時代の民衆家具として別の道を歩み、定着します。
完成されたのは1800年ごろといわれています。
そのコロニアル様式のアメリカ版ウィンザーチェアが、今度は世界中に広がって、今では
現代の私たちの生活の中に取り入れられている、リプロダクション(復刻家具)として愛されている、というわけです。
つまり、ウィンザーチェアには、イギリス本家とアメリカ分家があり、アメリカ分家が世界標準になった、ということ。
キャプテンチェアも、そんなウィンザーチェアの歴史の中で、世界中に定着したウィンザーの1アイテムです。
そしてこのチェアこそ、本来のウィンザーチェアのルーツ、それもリアルタイムな時代の完成形。
骨董としての価値、などという「俗」なものさしなどでは測れない「遺産級のチェア」ではないかと思います。
さて、話は横道にそれましたが、素材に関しまして、
座面と背の笠木の素材は、杢に特徴のある、硬質なマホガニーが使用されています。
座は1枚板の無垢板座面ですが、ほとんどゆがみや変形はありませんでした。
素晴らしい素材品質です。
脚やスポークの部分はアンティーク・ウィンザーならではのユーウッド(イチイ)無垢と思われます。
ウィンザーの素材の組み合わせとしては珍しい組み合わせではないかと思います。
素材については、現代ではいずれも稀代の銘木クラス。
かなり価値の高い仕様です。
入荷時の状態に関しましては、前述のとおりとても良いもので、ほぼノーダメージと言って良いほどでした。
通常こういうカントリーチェアに関しては、「経年の傷もデザインの一部」として、
あまり手を入れない「ありのままに近い仕上げ」をするものですが、
これほど古いものがこれほど良い状態なのですから、どこまできれいにできるか、
「生まれた状態に近い仕上げ」を目指してメンテナンスをしてみようと思います。
ということでまずメンテナンスは構造補修から。
一部、脚の接合部に関して、接着の緩みがありましたので、再接着による締め直しを行っております。
普通、これほど古いチェアですと、どこかに割れがあったり修理跡があったり、
脚の先が土間で短く削れていたりするものですが、そうしたありがちな不具合は一切ありませんでした。
分からないようにそっくりパーツごと交換されているのかもしれませんが、
古材を使われたらどんな鑑定士でも見分けはつかないでしょう、
フルオリジナルと断言しても、異論のつけようがないと思います。
その他、構造的に特に不具合は感じられませんので、
現代でも実用家具として安心してご使用いただける状態です。
全く、ミラクルなチェアです。
外観的には、さすがに色むら、小ひび、小欠けなどが目につきましたのでそれなりに手を入れる必要がありました。
ただいずれも埋め木などでふさぐような大きなものではなく、
エポキシなどの硬質パテで埋めるしかない程度の小さなものでした。
細かいのでかなり時間はかかりましたが、200年近くの時をさかのぼれるほど、
きれい目になったのではないかと思います。
また、座面には多少黒ずんだ色むらが見られますが、焦げ跡や塗料によるシミなどではなく、
どうもタンニン(経年による黒ずみ)による変色のように思われます。
サンドペーパーでしばらくこすってみましたが、黒ずみは消えませんでした。
ただそれほど目立つものではなく、商品価値を損なうほどのものではないと思います。
塗装に関しては、入荷時の状態が脚、座、背と、
それぞれの部位で、色合いがまちまちになっていましたので、それを整える必要がありました。
作られた当時に、各部バラバラな色合いに塗装した、などとは考えられませんからね。
しかし、実は木製アンティーク家具の塗装において、このような微妙な色合わせが一番難しい。
脚は黒っぽかったので、無色のオイルを塗布して無着色、
座は赤っぽかったのでオールドパインカラーを塗布して黄色味を加え、
背は白っぽかったのでオークカラーを重ね塗りして濃度をあげました。
いずれも染色は全体をサンディング後、表面の汚れなどを落し、白木の状態にしたうえで行っていますので、
しっかりと色合わせはできたかと思います。
仕上げは英国伝統の天然樹脂製シェラックニスを使用いたしました。
石油系合成樹脂塗料とは違って、環境にやさしい自然塗料です。
色味を定着させるのと同時に、自然なあめ色の「古艶」に仕上がり、とてもシットリとしたよい雰囲気になりました。
生まれたときの状態というよりも、生まれたときからきれいに育った数十年後の姿、といった感じですが、
アンティーク上級者の方のご期待にもきっと沿える仕上がりかと思います。
これから1年に一度くらい、蜜蝋ワックスなどで磨きこんでいっていただければ、
より見事なアンティークチェアとして、より価値の高い高級骨董に育っていくことと思います。
ぜひ経年変化を楽しみながら、日々の生活にお役立ていただければと思います。
尚、塗装の前には、古いものですのでクリーニングはしっかりと脚の裏まで行っております。
気持ちよくお使いいただけるクリーンな状態です。
お届け時には塗装の完全乾燥を待って、天然ビーズのアンティークワックスで磨き上げさせていただきますので、
さらに味わいのある艶になっていると思います。
以上、高級骨董にふさわしく隅々まで手を尽くして味のある仕上がりました。
自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/YM)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
正真正銘、本物のアンティーク・キャプテンチェアです。
現代のリプロダクションではありません。
今では19世紀もののキャプテンチェアが入手しにくくなっていて、
イギリスからの入荷もめっきり減ってきてしまいました・・。
そんな貴重なコレクション級のアンティークですが、
そもそもは、とても良くできた実用的なラウンジチェア。
一日の終わりに。休日の昼下がりに。
そんなゆったりとしたい時間に、この椅子はいかがでしょうか。
1世紀ほどの年月をかけて身体に馴染む木肌になり、
奥深い艶をまとった貫禄ある佇まいになっています。
同じキャプテンズチェアでもそのデザインや仕様は様々ですが、
このチェアはちょっと一味違うハイグレードな印象ですね。
ヴィクトリアン様式のウィンザースタイルに、
極めて良質なマホガニーが贅沢に使われています。
100歳以上とは思えないコンディションの良さと、
100年ものらしい、深い「味」のあるお品です。
次のオーナー様で一体何代目になるのでしょうか?
そんな事を思い巡らせながらくつろいでいただければ、
アンティークチェアならではの味わいをより感じていただけそうです。
また流行に左右されない普遍的なスタイルですので、
これからも永くお付き合いいただけるものと思います。
プレミアムタイムの1脚としては、かなりのお値打ち品です。
雰囲気のあるリラクゼーションチェアをお探しの方、ぜひこの機会にご検討下さい。
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | スーパークオリティ ヴィクトリアン スモーカーズボウ ウィンザーチェア | |||
品番 |
AC0402
|
管理番号 | LC28-6_0528 | |
販売価格(税込) | 75,600 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ | 幅 660mm 奥行 525mm 高さ 810mm 座面高 465mm 肘掛高 725mm 座面奥行 400mm | |||
送料ランク・重量 |
Bランク 送料目安:4,400円~7,040円
(沖縄 10,010円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ | 椅子/Chair > アームチェア |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1880年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン・ニス・ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1880年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ウォルナット | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | 年代なり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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