LC0195 イギリス 1930年代 スーパークオリティ チッペンデールスタイル Morris"Pimpernel" ウィングバックチェア
サイズ | 幅 735mm 奥行 610mm 高さ 1080mm 座面高 515mm 肘掛高 620mm 座面奥行 510mm 座枠高 380mm |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
20世紀初め、今から80年以上前に製作されたイギリスの伝統家具、“ウィングバック”チェアです。
デニムの手により、全身をウィリアムモリスの”ピンパーネルPimpernel”で身を包み、
21世紀の現代に生まれ変わって甦りました。
※こちら2脚ペアで入荷いたしました。
まだ、「椅子」が座る人の身分を現わしていた時代・・。
そんな時代に、家具の先進国イギリスで生まれたのが、“キング オブ チェアーズ”、
こちらのウィングバックチェアになります。
ウィングバックチェアの誕生は意外に古く、17~18世紀のロココ様式の時代にまでさかのぼります。
当時は、イギリスでもロココ、すなわちクイーン・アン様式が全盛の時代。
家具といえば、フランス・ロココ、ルイ14世様式のデザインを取り入れ、
優雅な曲線基調のデザインが流行、その象徴ともいえるカブリオールレッグ(獣脚/猫足)が大人気でした。
そんなデザイン・トレンドの中で、身分の高い人のコンフォータブルチェアとして
ちょっと大振りな、猫足の「安楽椅子」がつくられはじめます。
「玉座」を思わせるその大柄な「安楽椅子」は、美しい曲線と豪華な装飾を備え、
その座り心地とともに、当時の貴族階級の心をしっかりとつかみました。
その安楽椅子は、左右を取り囲む大きな「羽」(耳)にちなんで“ウィングバックチェア”と名づけられました。
その後、ウイングバックチェアは、チェスターフィールドソファなど、
その他のデザインチェアにも取り入れられていったり、
ジョージアンやヴィクトリアンスタイルにも取り入れられていったり、と
さまざまなバリエーションとともに急速に普及していきます。
さらに、そのデザインはイギリスのみならず、世界各国のパーソナルチェアにも影響を与えることになりました。
このように、もともとウィングバックチェアは、ごく一部の富裕層のためだけにデザインされた
特殊な安楽椅子でしたが、今では、世界のハイバックチェアやシングルソファのルーツ、マザーモデルとされています。
そんなウィングバックチェアですが、では、こちらのウィングバックチェアは?、といえば、
第一次大戦後、1920年から30年代のアールデコが流行していた時代につくられた、ほぼ100年もののアンティークチェアになります。
第二次大戦以前、まだまだ家具が身分を現わす慣習が残っている時代です。
誕生初期のころの英国デザインを色濃く残した正統なウィングバックチェアと言えるでしょう。
”S”字カーブの猫足フォルム、アカンサスリーフのスクロールデザイン、「珠」をつかむ”ボウルアンドクロウ”デザイン、
サーペンタイン(波型)のショルダーライン、アウトスウェプト(外巻き)のオープンアームなどなど・・。
18世紀ロココのオリジナル・ウィングバックチェアスタイルを正確に踏襲しています。
ただその中身(構造)はといえば、20世紀仕様。
というよりも、アールデコのころのベッドフレーム構造と同様の、必要以上にがっちりとした堅牢な構成になっています。
骨格となる上半身のメインフレームには、ベッドフレームと同様の鋳鉄フレームを使用し、サブフレームが天然木無垢。
脚などはその鋳鉄のフレームにボルトオンされています。
あの、アンティークベッドの鋳鉄フレームの頑丈さをご存知の方でしたら、驚くことではないと思いますが、
その躯体強度により、入荷時より上半身には全くダメージはなく、
そのフォルムについてもほぼ1世紀もの間、ほぼ変形を見せておりません。
安心してお体を預けられるパーソナルチェアかと思います。
しかしながら、その分、重量についてはお察しのとおりの横綱級。
まあ、そうはいっても、シングルソファを頻繁に移動することなどはないと思いますので、
特に不都合を感じることはないとは思いますが・・。
とにかく、このような素晴らしい英国生粋のウィングバックチェアでしたので、デニムのメンテナンスにも力が入りました。
特に張りぐるみの椅子生地選びは迷いに迷った末のセレクト・・。
最終的に、英国を代表する高級ファブリックブランド、モリスMorris & Co.商会の、
「FB0209 モリスMorris & Co. ピンパーネル"Pimpernel" /2244911876」を選択させていただきました。
モリスのピンパーネル(瑠璃ハコベ)は1876年にモリスがデザインした壁紙用のデザインで、
ダイニングルームなどに使用され、モリスのお気に入りのデザインの一つと言われています。
落ち着いたワインのベースのカラーに、ピンパーネルやポピーの華やかなお花のデザインがとてもあでやかです。
ぜひ、大きなウィングの付いた「お花畑」に体をうずめてみてください。
きっと、誰にもさえぎられることのない、自分だけの世界に浸れることと思います。
・・ただのソファ、と言うにはあまりにも言葉足らず。
その存在感の大きさを、ぜひお写真で感じてください。
とってもスーパーなアンティーク・ウィングバックチェア、
ぜひ一生のパートナーとしてご検討ください・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
1930年代にイギリスで製作された最高級のウィングバックアームチェアです。
二脚揃いで入荷して参りました。
クッションもセットになった高級仕様です。
商品ページではお張替え後のお写真なので、アンティークっぽく見えないかもしれませんが、
間違いなく、ほぼ100年もののジェニンアンティーク(真の骨董)になります。
一般的にアンティークソファといっても、20世後半以降に作られたヴィンテージ~ユーズドクラスがほとんどで、
なかなかこのような本物のアンティークソファに巡り合う機会は少ないのではないかと思います。
とても貴重なお品です。
素材については、脚部は良質のマホガニー無垢製。
内部は生地に包まれて見えませんが、メインフレームは堅牢な鋳鉄製になっており、
しっかりとした剛性感が有ります。
その分、見た目よりも重いです。
さて、入荷時のコンディションですが、フレーム等、構造面では問題はなかったものの、
張り地については傷みがひどく、なかなかにくたびれた見た目でやってまいりました。
高級生地で張られていたので残念ですが、それに引けを取らないグレードの生地で張替え、
フルメンテナンスを進めてまいりましょう。
まずは木部フレームからリフレッシュしてまいります。
いつも通りの締め直しから、です。
長年アイアン製の重い躯体を支え続けてきた脚部ですので、接合部には多少の緩みが出ていました。
がしかし、素材が良質なマホガニーですのでダメージなどはなく、
アイアンフレームに固定されている構成なので、増し締めによりスムーズに強度を取り戻してまいりました。
一方、外観的には彫刻部分に少々欠けが有りました。
と言ってもほんの小さなクラックなので、木部用こ硬質パテを充填し、成形しておきました。
その上で、クリーニングと下地処理の二つの意味でサンディングをかけます。
サンディングの粉やもろもろの汚れは硬く絞ったタオルできれいに取り除いてお掃除いたしました。
クリーンになった木肌にイギリスより輸入しておりますオイルステインで油分を補充しつつ
色調を整えます。
もちろん、時代感を失ってしまわないように配慮しながら作業をします。
仕上げはやはりイギリスから取り寄せておりますシェラックニスにて艶を出しました。
シェラックニスならではのやわらかな艶をまとい、アンティークらしい、とてもいい雰囲気です。
きれい目ながらアンティークらしさを感じる良い仕上げかと思います。
そしていよいよシートの張替えです。
セレクトしたのは「FB0209 モリスMorris & Co. ピンパーネル"Pimpernel" /224491 」。
ワインレッドのベースカラーに複雑に絡み合う植物文様がとても華やかです。
入荷時はベージュのモケット生地でさりげない印象でしたが、当初のイメージとはがらりと変わり、
存在感あふれるチェアとして再生されました。
内部のクッションは、一部オリジナルの馬毛などを生かしながら製作しております。
肌に近い部分には新品のウレタンを仕込んでいますのであたりは柔らかですが、
内部はアンティークらしくしっかりと硬めです。
またオリジナル通り、T字型のクッション座面も新たに製作をして、お付けしています。
クッション座面にはチャックをつけてカバーだけを取り外せるようにはしておりますが、
素材の性質上、洗濯機などで水洗いなどはできませんので、ご注意ください。
※ドライクリーニングオンリーです。
一応、裏表はありませんので、上下どちらでもセットしていただくことが可能です。
以上、これほどの高級アンティークですので、隅々まで手を尽くしてメンテナンス致しました。
外側はほぼ現代の新品の生地で覆われた新しい状態ですが、
紛れもなく、中身は100年前の高級パーソナルチェアになります。
ぜひ、世界に一つだけのウィングバックチェアをご検討なさってください。
担当職人が自信を持ってお勧め致します。
(Restorer/MJ)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
とても素敵なウィングバックチェアが2脚ペアで入荷しました!
マホガニーの脚には丁寧な彫刻が施され、
ファブリックは、モリスのピンパーネル"Pimpernel" をセレクトしました。
華やかでいながら、とても上品で落ち着いた雰囲気です。
永く愛され続けているウィングバックチェアですが、
さてさて、その人気の秘密は何でしょうか?
そのゆったりした座り心地?小宇宙を思わせるようなホールド感?
しっかりとしながらコシのある座り心地で、体を受け止めるようなクッション。
一人で座るのにリラックスできる程よい広さの座面。
背を預けると頭の周りを囲うウィング。
筆者はウィングの頭を包見込むような感覚がお気に入りです。
まだという皆様にこの感触を一度体験していただきたいですね。
この椅子から離れるのがつらくなるかもしれません・・。
このルックスも魅力の1つとして、
くつろぎの時間に欠かせないマイチェアとしてお部屋の主役になりそうです。
大変貴重なアンティークウィングバックチェアです!
ぜひこの機会にご検討ください!
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | スーパークオリティ チッペンデールスタイル Morris"Pimpernel" ウィングバックチェア | |||
品番 |
LC0195
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管理番号 | Lc26-14_0903 | |
販売価格(税込) | 302,400 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ | 幅 735mm 奥行 610mm 高さ 1080mm 座面高 515mm 肘掛高 620mm 座面奥行 510mm 座枠高 380mm | |||
送料ランク・重量 |
Cランク 送料目安:7,535円~13,035円
(沖縄 18,865円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
椅子/Chair
> ラウンジチェア/ロッキングチェア
無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection > 無銘の名作椅子 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1930年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン・ニス・ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1930年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ウォルナット | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | 1級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 金属 | |||
その他の素材のカラー | 素材色 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | あり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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